トレイルランナーのために開発された、シナノの「トレランポール」。初代の「トレランポール12」、2代目の「トレランポール11」と「トレランポール13.6」と着実にラインナップを拡張してきました。2011年の春モデルは、歴代の3モデルのグリップ部分を大幅に改良し、全てのモデルがリニューアルしました。
トレランポールは、4つに別れたパーツをシャフト内に通したコードを張って組み立てるシンプルな構造です。重量 120g、収納時 34cm(トレランポール11)という常識を打ち破る「超軽量&コンパクト」性と、組み立て・折り畳みが一瞬でできる「ワンタッチ・リリース・システム」が大きな特徴となっています。これが、トレイルランナーにウケているわけです。
今回、全てのモデルに新採用された新グリップ(写真左)は、「トレランポール」本来の機能を損なわずに使い勝手を向上させています。以前のグリップ(写真右)は、コードを止める部分がむき出しになっており、上から手を添えるような使い方は想定されていませんでした。また、余ったコードがぶらぶらと垂れている状態でした。新しいグリップは上部のカバーがコードの固定部分を収納しているだけでなく、トレイルの下りでグリップの上から手を添えたときにも力をかけやすく、安定するデザインになっています。組み立てや折り畳みを行うときは、ヘッドの赤い部分のふたを開き、コードの操作をします。組み立てた後の余ったコードは折り返して、先端部分のパーツをヘッド内に収納するという仕組みです。
グリップ形状も新しくなっています。下部(小指側)が太くなっているので、登りで力をかけたときにすっぽ抜けることがなく、しっかりとパワーを伝えることができます。さらに、注目したいのがストラップです。以前のストラップ(写真右)は硬めのナイロン製だったので、素手で長時間使用すると、摩擦が気になるランナーもいたようです。ところが、新しいストラップ(写真左)はウェットスーツのようなソフトなニット素材で、手を包み込むような立体形状になっているために、格段にソフトです。さらに取り付け手の部分が動きに合わせて可動するため、使い心地が激変しました。
長所はそのままに、ますます完成度を高めた「トレランポール」。エンデュランスランの相棒として、是非持っておきたい商品です。
コードの先端パーツををグリップ内に収納すれば、
コードがふらふらすることなく、見た目にもすっきり。
上下に稼動するストラップは、
激しい腕の動きにもしっかりついてくる。
グリップの上から手をかぶせて
使うことができるので、
トレッキングでも重宝する
販売形態と価格も変更になりました。昨年までは1本売りでしたが、ニューモデルはセット販売。「トレランポール13.6」は据え置き価格。「トレランポール11」は価格が下がって「トレランポール13.6」と同じになりました。「トレランポール12」も昨年よりも価格は下がって買いやすくなっています。
シナノ トレランポール11
■重量/約120g
■全長/使用時115cm、収納時約34cm
■シャフト材質/アルミ合金製直径11mm
■価格/¥15,750/組(税込)
■カラー/レッド
シナノ トレランポール13.6
110 ■重量/約131g ■全長/使用時110cm、収納時約33cm
115 ■重量/約134g ■全長/使用時115cm、収納時約34cm
120 ■重量/約137g ■全長/使用時120cm、収納時約35cm
■シャフト材質/アルミ合金製直径13.6mm
■価格/¥15,750/組(税込価格)
■カラー/グレー
シナノ トレランポール12
110 ■重量/約180g ■全長/使用時110cm、収納時約31cm
120 ■重量/約195g ■全長/使用時120cm、収納時約34cm
シャフト材質/アルミ合金製直径12mm
■価格/¥17,850/組(税込価格)
■カラー/ブラック
■シナノ TEL 0267-67-3321 http://www.sinano.co.jp/