1974年カリフォルニア、サンタクルーズで創業したオスプレー。オスプレーとはミサゴ(タカの一種)のことで空を舞う姿の美しさに魅せられてブランド名にしたそうです。ミサゴはロゴマークにもなっています。オスプレーのバックパックの特徴はなんと言ってもその先進性にあります。ストレートジャケットコンプレッション(1998年)、バックサイド(背面アクセス・1998年)、ヒップベルトクローザー、カスタムモールディング・ヒップベルト(2005年)、背面のベンチレーションシステム(2005年)、ハイドラフォーム レザヴォア(2010年)など常に革新的な技術を取り入れたバックパックを作り続けています。
今回クローズアップするのは、2011年のニューモデル。トレイルランニングに最適な軽量モデル「バイパー」(レディスモデルは「バーブ」)です。トレイルランナーには「ラプター」が親しまれていますが、「バイパー」はその機能性を落とすことなく軽量化を図りました。10Lのモデルで200g以上のシェイプアップを実現しています。サイズは4L、7L、10L。レディス用の「バーブ」も同様の構成。「バイパー」と「バーブ」の違いは素材とショルダーストラップだけで。本体は同じ作りになっています。
まず、注目したいのは、オスプレーとナルゲンの共同開発で生まれたリザーバー「ハイドラフォーム レザヴォア」です。背中にフィットするプラスチックシートを内蔵しているため、型崩れがなく快適なフィット感が得られます。前面には水の荷重を安定させる丈夫なハンドル、そして、80mmのという大口径の「ラピッドフィル キャップ」がついています。ハンドルはレザボヴォア全体に張りを持たせているため、持ち運んだり、パックへ出し入れがスムーズに行えます。「ラピッドフィル キャップ」は給水や清掃が容易になる大きさです。「バイパー10/バーブ10」には3L、「バイパー7/バーブ7」「バイパー4/バーブ4」には2Lが付属します。
「ハイドラフォーム レザヴォア」は単体で購入して、別のバックパックに入れても十分な性能を発揮しますが、オスプレーのバックパックなら、相乗効果が高まるような仕組みが施されています、それが「ハイドラロック」です。パックに内蔵されたフレームがレザヴォアの専用スペースを確保。レザヴォアがいっぱいでもパックの収納量は左右されません。さらに、効果的にレザヴォアを圧迫し、水を積極的に送り出すために、ランナーは少ない力で水を飲むことができるのです。
それでは、「バイパー/バーブ」の主な機能を見ていきましょう。
1.パネルロード・メインコンパートメント
4Lモデル以外の「バイパー/バーブ」3つのポケットを装備。また、キーホルダーも一つ付いています。
2.トップスラッシュポケット
トップジッパー付きのスラッシュポケットは、裏地にソフトで、掃除が簡単な熱エンボス加工生地を使用。サングラスや電子機器を保管するのに適しています。
3.行動食ポケット
ハーネスにあるストレッチポケットは、携帯電話や行動食の収納に理想的。すぐに取り出したいものを即時するのに適しています。
4.マグネット式バイトバルブアタッチメント
マグネット付きで即時にバイトバルブを装着でき、柔軟でダイナミックな動きが可能となり、ハンズフリーで楽に水を管理することができます。
5.リッドロック クリップ
本来は自転車用ヘルメットの取り付けフックですが、コードループでテンションの調節をしてストックなどの固定にも有効。
6.取り外し可能なヒップベルト
ナイロンウェビングのヒップベルトは、使用しないときは、表面に回して固定したり、取り外したりすることができます。
オプションも豊富に揃っています。
7.グラブバッグ
[OS57094] ¥2,415
パックのショルダーストラップに取り付けるクイックアクセスポケット。正面にストレッチポケット、内部にメッシュポケットを装備。
8.アクアストウ
[OS57030] ¥1,995
パックのショルダーストラップに取り付けるウォーターボトルホルダー。アジャスター備え、1リットルサイズのボトルまで収納することができます。
9.デジストウ
[OS57064] L= ¥2,415 [OS57062] M= ¥1,995 [OS57060] S= ¥1,470
パックのヒップベルトに装着するアクセサリーポーチ。フリースのライニングを施し、GPS、コンパクトデジタルカメラ、双眼鏡等のデリケートなギアの収納に適します。着脱式ストラップを備えているため単体使用も可能。
軽量化のみにこだわるのではなく、オスプレーならではの機能を詰め込んだ、使い勝手の良いバックパック「バイパー / バーブ」。トレイルランニング用途に、新しい選択肢が加わりました。
■ロストアロー http://www.lostarrow.co.jp