ハセツネ驚異のレコードで優勝、ダコタ・ジョーンズにクローズアップ

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Dakota Jones(ダコタ・ジョーンズ)
セツネCUPを振り返る

スタート
「スタート2分前にスピーチをしてくれとわれ、ちょっと喋りすぎてしまったため、スタートの合図がなったときには、僕はまだ位置についていませんでした。それで少しあわててしまい、何百人かを押しのけて進まなければなりませんでした(笑)。でも、71kmのレースなので、それほど大きな問題ではなかったです。トレイルに出るまで1kmくらいあったのですが、トレイルにはいることには先頭集団に追いつきました」

第1関門 2位通過
近藤選手と長い間一緒に走っていました。登りは僕のほうが速いのですが、下りは近藤選手のほうが速かったです。第1関門は長い下りの後にあるので、少し離されて通過しました。55秒差で第1関門を通過しましたが、その時はタイム差は判らず、曲がり角のたびに前に近藤選手が見えなかったので、かなり離されたと思いました。

第2関門 1位通過
第2関門に到着するまでは12から13kmほど一人で走っていました。2Lの水をもってスタートしたのですが、32km地点で水がなくなってしまいました。その点では計算ができていなかったですね。第2関門ではまだヘッドランプをつけなくてもいい明るさだったので、レースのペースとしてはうまくいっているという実感がありました。

第3関門 1位通過
みんな自分が1位で来るとは予想してなかったようですね。通り過ぎてから歓声が聞こえてきました。御岳山の頂上ではかなり疲れていたのですが、最後のピークだとは判っていたので頑張りました。喉が乾いていたので、近くの小川に飛び込んで水を飲んだのを覚えています。お腹が痛くならなくて良かったです(笑)。第3関門のあとは、ダウンヒルで足を伸ばして走ることができ、非常にいいパフォーマンスが出せたと思います。最後は街に下りてくるので、日本の街並みを走れたことも面白かったです。

ゴール
ゴール直前、街に出たら案内がないところがあって、迷いそうになりました。ここではかなり焦りました。100m程引き返したりという場面もあったんです。自信のないところもあったのですが、「いいから街に向かって行ってしまえ!」と思って駆け抜けたら、結果的に合っていたのでゴールできました(笑)。ゴールではみなが温かく迎えてくれて、とても幸せでした。初めて走る知らないコースで優勝できただけでも嬉しいですが、7時間22分07秒というコースレコードも出せたということで本当に光栄に思います。

来年の計画はまだ未定ですが、今回日本に来てとても楽しかったので、是非また来れるように、そして、ハセツネCUPで2連覇、3連覇できるように調整したいと思います。

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トレイルランニングを始めたきっかけは?
「ユタ州のコロラド出身で、子供のころはアメリカンフットボールをしていたのですが、その練習で長距離走をすると、自分は結構速いということに気づいたのが14歳のころでした。アメリカンフットボールは上手くならなかったのですが・・・(笑)。それでハイスクールに進学したらクロスカントリーのクラブに入りました。そして、17歳のときに「ハードロック100」というレースを見て、トレイルランニングに引かれていきました。もともと山が大好きで、長距離を走るのも好きだったので、トレイルランニングは自分にぴったりの競技だと思いました」

得意な距離は? また、得意なコース状況は?
「70から90kmくらい ダウンヒルが得意です。高低差があまりないけれど、そこそこテクニカルなコースが自分に合っています。ハセツネはちょうどそんなコースだと思います」

普段はどんなトレーニングをしていますか?
「今シーズンの初めはVO2maxトレーニングをしました。これは短く速く走るトレーニングで、全力での5分走を5本というような内容です。その6月からは「ハードロック100」に向けて長くゆっくり走るトレーニング、10時間から12時間走をしていました。9月は12分間のインターバルトレーニングをしていました。基本的にはトラックでの練習はしません。本番と同じ山で練習するほうがいいと思っています」

レースのときに時計をしないそうですが
「自分の身体はどう感じるか、ということに集中したいので時計はつけないことにしています。今、身体がこうなっているはず、ではなく、自分で自分の身体を感じて走れば自分のエネルギーをいい具合に使えるのではないかと考えています。

シューズはモントレイルですね。
「そうです。ハセツネでは『ログフライ』というモデルを使用しました。シューズはコース状況によってチョイスします」

近年は薄くて軽いシューズが主流になっていますが
「そうですね、『ログフライ』のように軽いシューズは歓迎すべきこと。いままでは重くて硬いシューズが多かったと思います。でも、最近言われているベアフットまでは、僕はいってません。芝生の上を少し裸足で走ったりすることがある程度です」

オフシーズンのトレーニングは?
オフシーズンにトレーニングするのは良いことだと思いますが、しないのもまた、良いことだと思います。トレーニングし続ける事によって、無理が着たり、燃え尽きてしまったりという危険を回避するための調節の時期が冬だと考えています。僕はコロラドに住んでいるので冬はスキーをしたり、インドアのロッククライミングをしたりしています。1年中走ってばかりではないことで、走る事へのワクワク感も取り戻すことができると思っています。

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Dakota Jones(ダコタ・ジョーンズ)
1990年アメリカ合衆国生まれ。2011年「ハードロック100」 2位、「グランドキャニオン・リム・トゥ・リム・トゥ・リム」コースレコード達成。2012年「トランス・バルカニア・ウルトラマラソン」優勝(コースレコード)。今最も注目の若手アスリート。


■協力
コロンビアスポーツウェアジャパン
 → モントレイル

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