「走ること」が文化やライフスタイルとして定着した今、走る作家もまた増えています。エッセイは、角田光代、月村了衛、仁木英之、早見和真、森沢明夫の各氏が登場。なぜ走るのか、何を思い走るのか、それぞれが胸の内を綴ります。さらに、『狭小邸宅』で注目を集める新庄耕氏が、黒姫山を走る「トレイルラン」に初挑戦。24.5キロのルポルタージュは必読です。本特集にあわせ、カリスマランニングコーチの金哲彦氏が初の小説「世界でたったひとつのレース」を書き下ろし。テレビ解説でもおなじみの金氏が贈る「走る」短編小説、どうぞお見逃しなく。ブックディレクターの幅允孝氏は、「走ることに対してほとばしってしまう」ような、「走る本」をセレクト、解説してくれました。小説から写真集、「ももクロ」まで、読んでみたくなる本ばかりです。――走る人も走らない人も、読んだら何かが変わりそうな今回の特集、是非お楽しみください。