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【Report】IZU TRAIL JOURNEY(伊豆トレイルジャーニー)

9th Dec. 2019
伊豆トレイルジャーニー
(距離71.7km 累積標高4,408m)

チャレンジ&ジャーニーしてきました。
西伊豆は松崎新港から修善寺温泉までを縦走するトレイルレース。コースプロデュースは鏑木毅氏。伊豆半島から広がる駿河湾や、海に浮かぶ壮大な富士山を望むことができる。ただ、稜線に出ると遮るものがなく、絶景を堪能できる替わりに、寒風が吹き荒ぶという……。ちなみにこの大会、アジア・トレイルマスターの加盟大会であるため、海外からの参加選手も少なくない。
この夏、私はSPA TRAIL(距離72.3km 累積標高4,611m)に参加して、あまりの暑さにあえなく関門アウト(56.4km地点)。RUN仲間の話によると、SPA TRAILとITJの違いは「暑い」か「寒い」かだと。ある意味、リベンジ。暑さに弱い私には、SPA TRAILよりも勝算がある?! しかも、制限時間はITJの方が1時間長い。チャンス?

【大会前日】
修善寺駅から大会シャトルバス(¥1,500)に揺られて1時間半、松崎へ。(UTMFに準ずると言う)必携品チェックを受けた上での受付。列にはなっていたけれど、動線とスタッフの連携が良くて、それほど待たされることはなかった。
そのまま同じ建物内で13:30~ブリーフィングを受ける。
・日の出6:40am、 日没16:30。予報では当日の気温4℃
・100m上がると気温は0.6℃下がる。コース上の最高点は1,035m。気温をマイナス6℃すると…最高点では氷点下。
・防風/防寒対策はしっかりするように!
等々。下手したら雪が降る。さらに強風なぞ吹こうものなら体感温度はマイナス10℃を下回る!? ひょえ~

【大会当日】
朝、3:00起き。なに着て行こう….なに持って行こう…..とりあえず、ありったけ着込む。なんせ誰に聞いても「寒い」というフレーズが出てくるものだから。
・ノースリーブ・スキンメッシュ(ファイントラック)
・腹巻
・裏起毛/ハイネック長袖Tシャツ
・Tシャツ(大会参加賞)
・ウィンドシェル
・レインウェア(ゴアテックス)
・タイツ
・スカート
・靴下
・ニット帽
・ネックウォーマー
・グローブ(ファイントラック)
今まで参加したトレイル大会の、どの大会よりも厚着w さらに、バックパックには薄手のダウンとホッカイロも詰めた。

■スタート~W1宝蔵院[8.4km]
スタート地点は松崎新港。なるべく風の当たらない場所で時間まで待機。仮設トイレは女性用が用意されていて、とっても快適だった。ただ、知ってか知らずか、男性が紛れ込んでいたけれど……。
5:30am スタート30分前に整列開始。
列に加わる。時間ギリギリまでダウンを着ていた。辺りはまだ暗い。ヘッデンを装着。にわかに高まる緊張感。どうしよう…いやいや、今さら心配しても致し方ない。走り出したら、ただひたすら頑張って、ゴールを目指すのみ。

6:00am スタート!
緩やかなロードの坂を登って行く。後ろから走って来るランナーがぶつかりながら追い超していく(@_@) 。程なくして、前方に立ち止まるランナーの集団。渋滞。トレイルの入口か。なるほど、こうなることを知っていたランナーたちが、我先にとやっきになって走って行ったのか。立ち止まっている間に、レインウェアとネックウォーマーを脱ぎ、ヘッデンを外してバックパックにしまう。朝焼けが見える。時刻は6:40amを過ぎていた。

トレイルはシングルトラック。前の人に付いて走る。前後に人がいるので、やや窮屈な感じがする。前の人が歩けば、自分も歩く。前の人が走り出せば、自分も走り始める。それの繰り返し。

7:39am W1宝蔵院[8.4km/関門8:15]着。
弘法大師の創建と伝えられているとか。雰囲気あるぅ~。けれど、時間ないぃ~……。お水をもらって、すぐ出発。すたこら

■W1宝蔵院[8.4km]~C1八瀬峠[12.1km]~C2諸坪峠[20.2km]~A1こがね橋[24.9km]

宝蔵院を出ると登り基調。ここまでは走れる。走らされるトレイルだったけれど、The登り! というトレイルが現れる。3.7km登りきると、C1八瀬峠に到着。そこから8.1km、緩やかな下りと登りの先にはC2諸坪峠。
コレを超えると、ブリーフィングで 「飛ばしすぎないように」 と説明があった下りの林道になる。言われた通りに、ペースを押さえながら走っていると、後ろから来るランナーにゴボウ抜きされていく。え、私ったら、そんなに遅いかしら……。 6分/kmくらいだけど。ま、いっか。慌てない。下りきったところに人垣ができていた。エイドだ。

10:04am A1こがね橋[24.9km/関門11:00]着。
まず、トイレに行っておくか。ココでも、女性専用トイレが設置されている。ありがたい。少々問題、水が流れるの流れねぇのって……。けっこう並んじゃったな。朝ごはんは4:00amだったので、ぼちぼち、お腹も減ってきた。鏑木さんが「葉っぱが美味いんだよ!」と絶賛していた松崎の桜葉餅を食べる。一口サイズで美味しい。腹持ちしそうだし、塩分補給にもなって良い♪ 15分程滞在して、バナナを頬張りながらエイドを後にした。もぐもぐ。

■A1こがね橋[24.9km]~C3日本杉峠[32.3km]~A2仁科峠[43.5km]
こがね橋を出ると登り基調。この大会、1km毎にキロ表示がされているので、励みになる。スタッフの数も多いし、コースの道しるべのビラビラ(ビニールテープ)も多い。エイドを出て7.4km、チェックポイント。何があるわけでもないんだけど。
11:41am C3日本杉峠[32.3km]通過。
この先は、道が狭いため、41km地点まで基本、追い越し禁止になる。
山の斜面を這うように続くシングルトラックをゆく。左側が谷だったり、回り込んで、今度は右側が谷になり。道が細いので、慎重に。
12:22三笠山山頂[35km]通過。
その後も、ず~~~っと登っていく。しばらく行ったところで、人の声が聞こえてきた。「ネッコダケ山頂でーす!」40km手前のコース最高点である猫越岳だ。なかなか登ったな。ココからは下り基調か。間髪入れずに先に進む。下りながら休憩すれば良い。あるポイントで景色が開けて絶景が目に飛び込んできた。疲れが癒される。追い越し禁止区間が終わり、ロードに出た。

14:00pm A2仁科峠[43.5km/関門14:30]着。
このあたりから時間が押し始めた。前のエイドで関門まで1時間余裕があったのものが、30分に減っていた(゚∀゚)。とは言え、トイレには並んでおく。健康的に、お腹も減っているので、楽しみにしていたやつ……。西伊豆塩カツオうどん〜!︎(タラタタッタラー♪)をいただく。上品なお味で美味しい。しみるわ〜。さらにありがたかったのは、熱々のコーヒーと紅茶があったこと。紅茶を2杯、内臓が温まっていくのを感じながら、一心不乱にすすった。

■A2仁科峠[43.5km]~A3土肥駐車場[54.5km]
身体は温まったけれど、舌を焼いた……。ヒリヒリする。痛いよぉ。脚も疲れてきたけれど、地味に痛い舌が気になる。私、猫舌だった。。痛みをこらえて、せっせと登る|( ̄3 ̄)| 次のエイドを目指す。
45km辺りで稜線に出た。ココが遮るものがなく、身体が持って行かれそうになるくらい強い海風で、凍えるポイント……。なはずなのに、風が穏やか、と言うより吹いていない!︎ なんてラッキーなんだろう。1番心配していた風を回避出来て、少しホッとしたところで、とにかく、走れる..走らされるこの大会、稜線を走っていく。
辺りがだんだん暗くなってきた。見ると、水平線がオレンジ色に染まっていた。とても美しい。16:30になろうとしていた。やがて日没だ。この景色を目に焼き付ける。

16:40pm A3土肥駐車場[54.5km/関門17:00]
時間ないなぁ。でも、食べなきゃ。最後のエイドだ。猪汁が振舞われていた。ハフハフしながら、急いで平らげた。何となく足りないけれど、時間が差し迫っている。身支度をしないと。
標高が上がったのと、日が暮れたことがあり、気温がグッ! ︎と下がってきた。手袋を外していると、あっという間に手がかじかむ。吐いた息が白くなる。バックパックから、朝着ていたネックウォーマーとレインウェア、ヘッデンを取り出して、再び装着。お腹にはカイロも貼ってある。うん、暖かい。この先はナイトトレイルだ。行くぞ、ラスト17km!︎

■A3土肥駐車場[54.5km]~C4戸田峠[59.4km]~C5だるま山高原レストハウス[61.4km]
エイドを出ると緩いロードの登り。峠走だと思って、ゆっくり走る。暗いので登りが見えなくて、気持ち的には楽かも。ハァハァ……。トレイルに入ったかと思ったら、また木段。そう、後半、何かって言うと木段が出てくる。段差が不揃いだったり、土がえぐれて、木も斜めになっちゃっているような箇所もあって足の踏み場に困る。多いとは聞いていたけれど、ここまでとなる、もはや木段地獄_:(´ཀ`」 ∠): やめてあげて〜。
しかし、寒さで鼻水が止まらない。前の人も後ろの人も鼻をすすっている。噛むのも、すするのも面倒なので、流れるがままにしていた。鼻をキュッと摘むと、ポタッと水滴が落ちる(笑)。
それにしても景色が良い。左手に夕焼け、右手に夜景。なかなか観ることが出来ない光景が広がっている。今回、新しく設けたと言うチェックポイントに到着。時計のバッテリーが切れてしまい、時間が分からない。果たして、間に合うのか、間に合わないのか。元気良く声援を送るスタッフの方々が現れた。

■C5だるま山高原レストハウス[61.4km]〜ゴール[71.7km]
「間に合いますか?」時間が分からず、黙々と前に進んで来た。今まで怖くて聞けなかった質問だけど、C5で思わず口を突いた。声が震えていた。「間に合いますよ!︎」「あと10kmしかないですよ! ︎楽しんで!︎」スタッフの方にそう言われて、震える声で御礼を言った。急ごう。
60kmを超えてきて、急に脚にきた。久しぶりに脚が終わった感じを味わう。走らなきゃ。たぶん歩いたら間に合わない。後ろから来る人々に抜かれながらも、ズルズル走り続ける。
最後のひと登りをしてから林道に入る。下りだけどゴロゴロしていて走りづらい。でも、走らなきゃ。気力で脚を動かす。前方に応援してくれるスタッフと「あと7km!︎」と大きく書かれたボードが。一生懸命、応援してくれている。イケるのか。信じよう、自分を。
すると、とっても走りやすいトレイルになった。ペースが上がってくる。終わったと思った脚が動き始めた。いつまで保つか分からないけれど、このままイケるとこまで上げていこう。
残り3km地点でロードになった。ココまで来たらゴールしたい。相変わらず、時間が分からないのでシタシタと走り続ける。静かな温泉街を抜けて行く。時折、地元の方が家の前に立って応援してくれる。『ラスト700m」と言う張り紙をしているお家の前に差し掛かる。おじいちゃんに「あと、チョットだよ」とのんびりした口調で励まされる。10kmが、7kmが、3kmが、そして700mが……。「あとチョット」が長く長く感じる。明るくて賑やかなエリアが目に入ってきた。走って走って…… テープを切った!
19:48 ゴール!︎ 制限時間10分前、ギリギリ間に合ったんだ。やった。待っていた仲間たちに迎えられて、お互いを称え合う。

景色は雄大で綺麗だった。スタッフの方もたくさん。運営はスムーズで快適。木段は地獄だったけれど、良いコースでチャレンジし甲斐のある魅力的な大会でした。

Report/MIHO Kanaya

■伊豆トレイルジャーニー  www.izutrailjourney.com

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