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【Report】日光国立公園マウンテンランニング大会 ~家康に思いを馳せつつ偉観に酔いしれる~

photo/藤巻 翔

今回(2019年)で第四回目を迎える日光国立公園マウンテンランニング大会。スタート&ゴールが日光東照宮というロケーションの豪華さもさる事ながら、応援からエイドサポート、景色にいたるまでどうやら最高らしい。そんなすこぶる前評判の高い本レースに参戦してきた。結果、筆者は何を感じ思ったのか。コース攻略を含めた5つのポイントからレポートしたいと思う。それではいってみよう。合言葉は「日光でニコッ」である。

photo/和田祥子

【アクセス・受付】★★★★★
受付とレース会場は同じ場所なので、都内から前日入りした我々は最寄り駅である東武日光駅から徒歩で会場まで移動し(2kmくらい)、受付を済ませた。受付は当日の朝もやっているので、車がある人は当日入りも可能であるし、実際そのような選手も少なくなかったようだ。そのあたりのアクセスの良さも人気の理由の一つなのかも知れない。参加賞の中に参拝チケットも入っているので、そのまま東照宮を観光するという導線も確保されている。ニコッ。

【荷物預け・スタート】★★★★☆
本大会は40km(7時スタート)と17km(7時15分スタート)という2つの部があり、筆者は40kmに参戦。6時前に会場入りし、荷物を預けてゆっくり待機しようとしたのだが、早朝の日光はなにしろ寒い! しかしながら、スタートぎりぎりまで荷物預かりを受けてくれたのでアウターを着て寒さを凌ぐ事が出来た。朝日に照らされた紅葉が既に美しい。スタートゲートで打ち鳴らされる太鼓の音が東照宮に響き渡る。隣のおっさんが鼻を垂らしている。ニコッ。

photo/和田祥子

【エイド】★★★★★
日光名物の湯葉や水羊羹が出されるなど、名産品で選手達をもてなしてやろうという心意気を感じた。個人的に嬉しかったのは梨。バナナやオレンジは定番だが、梨は珍しい。その甘さと水々しさに元気をもらった選手は少なくなかったはずだ。コロッケも毎年定番で出るらしく、パンを持参してコロッケパンを作る強者もいるとか。ニコッ。

photo/古木勝紀

【参加賞】★★★★★
ランニングレースの参加賞でTシャツを頂けることは多いが、着たい! と思えるデザインは多くはないのが正直なところ。そんな中、本レースのそれはこちら。
カレッジ風のグラフィックが載せられた速乾Tシャツは、ランニングはもとよりデイリーユースも適えてくれそうなデザイン。というのもこちらは「マウンテンマーシャルアーツ(MMA)」と「ビームス」とのコラボによりクリエイトされたとのこと。どうりでイケてる訳だ。ニコッ。

【コース】★★★★★
さて、肝心のコースはどうだったか。表参道をスタートしてから4km程はロード&林道の登りが続く。40kmというショートディスタンスのせいか、あるいは世界遺産という非日常的な会場ゆえテンションが上がっているのか、トレイルレースにしてはみんな飛ばしている印象だった。そこまで急な坂はないものの走り続けているのは結構シンドイ。脚が重い、胃がもたれている(これは前夜に飲み食いし過ぎた自分が悪い)。

photo/和田祥子

その後トレイルを少し走り、再びロードを下る。本レースはロード・林道・トレイルがバランス良く織り交ぜられている。キツイ登りの次には抜けが良い下りがあるなど、まるで糾える縄のように登り下りが交互にやってきて選手を飽きさせないコース設計となっている。

photo/和田祥子

そんな中でもやはりハイライトを挙げるならば、眼前に丸山が抜けるA2直後のダウンヒルと、

1,445段の階段「天空回廊」&丸山ピークへの登り。本大会において3時間25分26秒! という驚異的なタイムで優勝を飾った上田瑠偉選手は唯一この階段を全走りしたらしいが、筆者は手すり使って脚を温存しながら一歩一歩登っていった。また、階段を登り終えて安心するも束の間、丸山のピークまでガレたトレイルを登らされる。ただ距離は長くないので、ゆっくりでも脚を運んでいけば間もなくピークと絶景が待っている。

photo/和田祥子

そして、丸山ピークを越えてから出現する道がまっすぐなダウンヒル「ヒャッホートレイル」。
ハイライトでさえも下り→登り→下りと交互に現れるコース設計が心憎い。ハイテンションをぶち上げ、その惰性でゴールに向かって走り続けよう。

さて、高低図を見れば分かるように、丸山さえ仕留めてしまえばあとは基本下り基調ではあるものの、いかにそこを気持ちよく走れる脚を残しておくかがこのレースの肝かと思われる。

往路復路で出現する沢渡りはそこまで深さはないものの、ある程度流れがあるので普通のシューズだと確実に足が濡れて靴が重たくなってしまう。筆者はタイムを争うトップランナーではないので濡れたシューズのまま走ったが、ゴアテックスのシューズなどでつま先歩きで渡れば濡れを回避出来るかも知れない。

photo/和田祥子
photo/堤 智美

トレイルからのロードを抜けて石畳に入れば東照宮はもうすぐ。表参道では観光客も暖かい声援を送ってくれるので、ここは格好つけるために最後の力を振り絞って爆走し笑顔でフィニッシュゲートをくぐろう。ニコニコッ!

photo/角田 亨

SUUNTOのGPS計測によれば、距離は38.63kmで累積標高はd+2,434mほど。参考までに、フルマラソンのPB3時間22分の筆者で6時間16分のタイムだった。距離も程よく、運営サポートも素晴らしく、ロケーションも最高。このレースが人気出ない理由を筆者は見つけることが出来ない。一つ懸念点を挙げるとすれば、あまりの好評ゆえに来年クリック合戦になって出られなかったら嫌だなということか。

DATA
第4回 日光国立公園マウンテンランニング大会
– Nikko National Park Mountain Running-

◼開催日/2019年11月10日(日)
◼開催場所/日光市 日光社寺の表参道
◼種目・制限時間
40km 累積標高:2339m/2343m 制限時間:10時間
17km 累積標高:1013m/1012m 制限時間:6時間
◼募集定員/40k 800名・17k 300名
◼参加費/40k 13,000円・17k 7,500円
◼主催/日光トレイルランニング実行委員会
URL https://www.nikkorun.com/

【追記】
媒体の特色から、これを読んでおられる方はトレイルを走ったことがある方が大半であると思いますが、もしまだ山を走ったことがないけど興味があるという方がおられるなら、デビュー戦として本レースは強くお薦め出来ます。17kmの部もあるし、トレイルの醍醐味が凝縮されている。トレランに対して高いハードルを感じておられる方もいるようですが、山を走ることは難しいことではありません。周りにいる経験者を誘って一度山に行ってみてください。きっと人生をより豊かにしてくれる素晴らしい体験が待っているはずです。僕がそうであったように。
Report/鈴木すず(フイナム ランニング クラブ♡)

 

 

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