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「Are you BORN TO RUN?」で見たベアフット・テッドの素顔

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DSC06957.jpgベストセラー『BORN TO RUN』の登場人物の一人、ベアフット・テッドことテッド・マクドナルド がUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)出場のために来日。都内でトークショーイベント「Are you BORN TO RUN?」に登場しました。

『BORN TO RUN』とはとてつもなく走るのが速いメキシコの先住民タラウマラ族(ララムリ)とアメリカのスーパーランナーがトレイルラースを繰り広げるという内容。そこに登場するベアフットテッドはランニングによる膝の痛みが、裸足で走ることで消えることに気づき、簡素なサンダルで走るタラウマラ族の走法に共鳴し、大会参加に名乗りを上げたのです。

本の中のキャラクターは、喋り出したら止まらない、うるさいトラブルメーカーという感じでしたが、実際はユーモアにあふれた「いいやつ」(ただし喋り出したら止まらないのは事実ですが・・・) という印象でした。

実は、テッドは英語教師として日本で3年ほど暮らしたことがある大の親日家。かなり忘れたと言ってましがが、日本語もとても上手でした。彼がベアフットランニングに行き着いたのには、日本の草鞋や修行僧の山行なども大きな影響を与えているとのことでした。そうです、日本にもベアフットはあったのです。

テッドいわく、
「我々が過ごしている、たかだか数十年の間だけが、踵にクッションのあるシューズを履いていた時期、それ以外は裸足か裸足に近い履物を履いていた。ベアフットランニングは、人間が本来持っている体の機能を使って走るということに回帰するだけのことなのです」

DSC06974.jpg『BORN TO RUN』では五本指のビブラム・ファイブフィンガーズ初の契約ランナーという肩書きで登場していますが、現在はオリジナルのブランド「ルナサンダル」を立ち上げています。タラウマラ族のトップランナー、マルセロ・ルナに彼らが履く古タイヤと革紐を使用したサンダルを作ってもらったのがきっかけでした。彼の名をそのままブランド名にしたのです。売上の一部はルナにも渡るようになっているそうです。

3時間にも及ぶトークは、日本の裸足の王子こと吉野剛さんとのトークや、4月にトレイルで帰らぬ人となった『BORN TO RUN』の中心的登場人物カバーヨ・ブランコとの思い出など多岐にわたりました。

最後に今回のタイトルである「Are you BORN TO RUN?」という質問に対しては、
「BORN TO RUNはもちろんだけど、BORN TO MOVEかな」
とのこと。競技だけではない、人間の本能に根ざしたライフスタイル的ランニングとでも言うのでしょうか、そんな匂いを感じたトークショーでした。

※今回のイベントの収益金の一部は、テッドが推薦してくれた、『BORN TO RUN』のストーリーの中核をなすタラウマラ族(ララムリ)のランニング・カルチャーを支える団体であるNorawas de Raramuri( http://www.norawas.org/ )に、走る.jpを通じて寄付されました。

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裸足の王子とベアフット・テッド。貴重な日米ベアフット2ショット。テッドの足が黒いのは下の写真の足形のせい

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サインは足形とセット。気が効いてます


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物語の登場人物に会えて、みんな興奮気味

“ベアフット”・テッド・マクドナルド
http://www.facebook.com/barefootted
「Born To Run〜走るために生まれた」
http://www.trailrunner.jp/2010/02/born-to-run-226.html
吉野剛
http://www.hadashirunning.jp

■主催/Run boys! Run girls!(株式会社ラフリンク) / OnEdropCafe
■協賛/(株)ロータス(ルナサンダルALTRA
■後援/(社)日本ベアフット・ランニング協会(株)NHK出版
■協力/park走る.jp

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