シナノ トレランポール12
トレイルランニングの最適なポール
ツール・ド・モンブランなどの海外のレースで、トレイルランナーたちが使用する予備的な軽量ポールを参考にして開発されたのが、シナノの「トレランポール12」です。
最大の特徴は、折りたたんだときの全長が33cmとコンパクトで重量も198gと超軽量であること(ともに120cmの場合)。
10Lクラスのパックに2Lの水を積み込み、ここにダブルストック用に2本のポールを収納してもまだまだ余裕のある状態でした。
4ピースに分かれて折りたためるこの「トレランポール12」。すべてがコードでつながれています。組み立て方はいたって簡単。グリップを握ってだらんとぶら下げたら、上部のロープを引き上げるだけ。あとはコードをグリップ上部の溝に挟み込めばOK。セッティングには1本10秒もかかりません。もちろん、分解もその逆を行うだけなので、一瞬です。
今回のレポートはダブルストックで10kmのコースにチャレンジ。いつも走っているコースなのでタイムを比較してみました。登りオンリーのコースでいつもは20分かかっていたポイントに、「トレランポール12」を使用して19分で到着。
「トレランポール12」により体のポジションが高くなり、腰の負担が太ももと上体に分散されたようで、その効果が1分の短縮につながったようです。この効果は想像以上です。また、上半身を効果的に使うことができたので、疲労も少なかったように感じました。途中、ロード部分ではバックパックに収納しましたが、約400gの重量はまったく気になりませんでした。
取扱説明書にはSGマーク認定の登山ハイキングステッキではないと明記されています。強度を備えていないということです。若干たわみが大きいと感じました。しかし、通常トレイルランニングではポールに全体重を預けて体を引き上げることはありません。むしろバランスとリズムの確保が大きな仕事になります。重みをかけたときに、そういう意味では強度不足を感じることはありませんでした。
サイズは今回使用した120cmの他に110cmがあります。サイズ調整はできませんが、それを差し引いても、収納時のコンパクトで相当なアドバンテージになるはずです。パックの中に入れてもサイドポケットに収納してもあまり負担が大きくならず、それでいて効果の大きなシナノの「トレランポール12」。安心感をこの軽さで手に入れられるならうれしいかぎりです。
コードを引っ張って
結び目を溝に止めてセッティング。
途中で外れてしまうということもなかった
トレイルランニング用のバックパックに
らくらく収納できる
コンパクトさが一番のウリ
シナノ トレランポール12-110
■重量/約185g
■全長/使用時110cm、収納時約31cm
シナノ トレランポール12-120
■重量/約195g
■全長/使用時120cm、収納時約33cm
■シャフト材質/アルミ合金製、直径12mm
■価格/¥9,450 / 本(税込価格)
■材質/アルミ合金、ナイロン、ウレタン、プラスチック樹脂
■組立、折り畳みが簡単にできる、ワンタッチ・リリース・システム
■株式会社シナノ TEL 0267-67-3321
http://www.sinano.co.jp/
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