SALOMON SPEEDCROSS 2
トレイルをガッチリ掴まえて
前に前に突き進むスピードスター
前に前に突き進むスピードスター
アッパー素材は細密メッシュ。メッシュと言うにはかなり目が細かく、小石より小さい砂などの侵入も防げる仕様になっています。足入れした感じは、靴下か足袋のよう。足を包み込むようにホールドしてくれます。クイックレースを締めこむコツは「XT Hawk」と同様です。とくにインサイトのアーチの部分のフィットが優れているように感じました。
アウトソールも幅が狭いので繊細な足裏感覚です。ソール、とくに踵が台形状に広がっているモデルは左右にバランスをはずして荷重しても、シューズがセンターに戻してくれます。一歩一歩確実に的確な位置に荷重位置を導いてくれるのです。ですが、「SPEEDCROSS 2」は違います。そのサポートがないので自力でバランスを保たなければならないのです。しかし、トレイルは平らな部分ばかりではありません。バイクのように身体を寝かせてコーナーリングをしなければならないところもあるし、傾いた路面を走らなければならないこともあります。そんなとき「SPEEDCROSS 2」なら踵がどんな風に傾いて着地しても、そのままつま先方向にダイレクトに荷重を移して蹴り出していくことが可能なのです。一度センターに戻されてから蹴り出すよりもワンアクション省略される分、スピードを失うことがないのです。
このように、スピードレースを想定しているだけあって、ラストはセミカーブラストを採用しています。写真で「XT Hawk」のソールと比べてありますので、見比べてください。そして、さらにアウトソールが蹴り出しの強さをサポートしてくれます。シンプルな形状のソールですが、小石や枝、泥などが詰まることはまったくありませんでした。やわらかめの路面やぬかるみでは圧倒的なグリップを発揮してくれます。また、固めのサーフェスでもアウトソールの突起部の粘りが感じられるので、安心感がありました。
かなり上級向けでスペシャリティ色が強いシューズですが、条件がはまれば最高のパフォーマンスを発揮してくれます。レース後半でも足がよれない距離での使用をお勧めします。
登り、下りでアウトソールの役割が違うので、
センターを中心に向きが逆になっています。
シンプルな形状ですが泥や石のつまりもなく、
脚の蹴り出しのパワーを確実に路面に伝えてくれます
センターを中心に向きが逆になっています。
シンプルな形状ですが泥や石のつまりもなく、
脚の蹴り出しのパワーを確実に路面に伝えてくれます
サロモン スピードクロス2
■価格/¥13,545 (本体価格¥12,900)
■サイズ/25.0 - 29.0cm
■重量/290 g (SIZE 27.0cm)
■ライニング/テキスタイル
■ソール/2層構造EVA、Contagrip、サロモン・クッショニング・システム、OrthoLite、プロネーション・コントロール
■アパー/小石の入らない細密メッシュ、レースポケット、マッドガード、シンセティック・トゥーキャップ、クイックレース、Sensifit
■カラー/フレア/ブラック/トマトレッド(写真)、ブラック/アスファルト/シルバーメタリックX
■SALOMON http://www.salomon.co.jp/softgoods/
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