LA SPORTIVA Wildcat

ストレスのない履き心地が
ロングランでの信頼性につながる

sportiva01.jpg昨年のハセツネで男子、女子、チームと三冠を達成したラ・スポルティバ。今回は同ブランドのエントリーモデル「Wildcat」を使用しましたが、トレイルを走るとすぐにハセツネでの結果が納得できる気がしました。とにかくグリップがよいのです。当日のトレイルは、ドライとウェットが入り混じった状況でしたが、濡れた木の根などもソールがしっかりと捕まえてくれて、安心して走ることができました。

sportiva02.jpgこれはラ・スポルティバ独自の、インパクト・ブレーキ・システム(IBS)とタイプによって厳選されたコンパウンドによるところが大きいと考えられます。IBSは、ソールのブロックを地面に対して斜めに設置し、しかも隣り合うブロックを互い違いにすることで、衝撃を分散し高いトラクションにより効率的にグリップするシステムです。このシステムにより、不安定なトレイルでもソールブロックのどこかがしっかりとトレイルに噛み、安定した走りをもたらせてくれます。また「Wildcat」には軽量で柔軟なコンパウンドが採用されていますが、それが木の根やガレ場などでも効果的に作用してくれたのだと思います。

足入れをした感覚は、つま先部分や甲の部分にストレスが少なく、少しサイズが大きいのかとさえ思えるほどゆったりとしたフィットでした。しかし、実際にシューレースを締めて走ってみると、シューズ内で足が動くことはなく特に踵部分がしっかりとホールドされている感覚があり、非常に快適にトレイルを走ることができました。また、着足の際のショックも少なく、これはEVAミッドソールとヒール部分に装着された樹脂製の補強プレートの効果が大きいと思います。

今回は約4時間ほどトレイルを走り続けましたが、剛性の高いソールがトレイルの凸凹から足裏をしっかり守ってくれ、またグリップに対する安心感が大きいため気持ちよくトレイルランを楽しむことができました。ラ・スポルティバの故郷はイタリアのドロミテです。ドロミテは広大なヨーロッパアルプスの中でも急峻な尾根からなだらかな牧草地帯まで様々なシチュエーションを抱え風光明媚な場所と知られています。そのため、多くのトレッカーやトレイルランナーが同地を訪れますが、そんなアルプスで育ったシューズだけに非常に質の高いトレイルとのマッチングを感じる一足でした。

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ヒールカウンターには樹脂製の補強プレートが
配置されており、踵のぶれやねじれを抑えてくれる







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アッパーがタングを覆い隠すように足の甲まで覆っており、
小石や枝などがシューズに入り込みにくくなっている














sportiva05.jpgLA SPORTIVA Wildcat
(ラ・スポルティバ ワイルドキャット)
■価格/¥14,175
■サイズ/EU36-45
■重量/345 g (1/2ペア)
■ライナー/メッシュ
■ソール/AT FriXion インパクトブレーキシステム
■アパー/耐摩耗性プレサブルネット



LA SPORTIVA  http://www.sportivajapan.com 





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