SALOMON XR CROSSMAX GUIDANCE / NEUTRAL

ロードもトレイルも、ニュートラルもオーバープロネーションも
欲張りだけど、全ての性能が超本格派

ロードでもトレイルでもシューズを区別せずに使える。「XRクロスマックス」はロードランニングとトレイルランニングのハイブリッドシューズとして登場しました。サロモンが提唱する「ドア・トゥー・トレイル」というコンセプトを具現化したものです。そして、もう一つの大きな特徴は、同じシューズでありながら「ニュートラル」とオーバープロネーション用の「ガイダンス」が用意されていることです。同一モデルで2種類のタイプが存在するシューズは多に類を見ません。ユーザーが欲していたことを既成概念にとらわれずに具現化したといえるでしょう。

ニュートラルとガイダンスの違いは細部をよく見るとはっきり判ります。オーバープロネーション対策としてよく用いられるのはミッドソールのインサイド踵周辺のクッションに固めの素材を使うことですが、「XRクロスマックス ガイダンス」はそれだけではありません。アウトソール、フォアフットのセンシフレックス、そしてアッパーとあらゆる部分に補強が入って、インサイドを強化しています。この結果、ニュートラルとガイダンスの両方を履き比べてみると、その違いがはっきりと判ります。同じように走っているつもりでもニュートラルよりもガイダンスの方が足裏の荷重ラインが外側を通っているように感じました。可能であれば、自分にどちらが合っているのかを是非確かめてから購入するといいと思います。

 「XA プロ5」と比べると
つま先と踵の反り具合が違う
「XR CROSSMAX」の方が
つま先が反っており、踵がフラット

さて、シューズの基本性能はどうでしょう。ロードとトレイルのハイブリッドというと、どちらも中途半端というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際に履いた感じではまったく逆です。ロードもトレイルもどちらも専用シューズと遜色がないという印象でした。今までのサロモンのシューズを継承している感覚はなく、しっかりしたランニングシューズにトレイル用のアウトソールを追加したようなイメージです。ミッドソールは厚めでクッションがあって、初心者でも十分に安定して走ることができると思います。つま先も適度に反っていて、足抜けも良好。ロードを走ると若干アウトソールの凸凹を感じることがありますが、ほとんど問題ない範囲です。アッパーはクイックレースの先にある黒いプリントのセンシフレックスが意外に効いているのが判ります。これはサロモンウェアでも採用されているEXOテクノロジーと共通するものがあります。適度なフィット感と粘りを感じて、まるでつま先にゴム製のシューレースが着いているような印象です。これが着地時のミッドフット安定に一役買っています。さらにシューズの屈曲を戻そうとする反発にもつながっているように思いました。

「XRクロスマックス」はトレイルであれば、ほとんどの方が使えて、大会でも問題ないレベル。ロードでは初中級者か上級者のトレーニング用あたりがターゲットではないでしょうか。トレイルの大会にロードランニング用のシューズで出場していた方にもお勧めできるシューズです。

XR CROSSMAX NEUTRAL
XR クロスマックス ニュートラル

XR CROSSMAX GUIDANCE
XR クロスマックス ガイダンス

■価格／￥13,545（本体価格￥12,900）
■サイズ／メンズ25,0 - 29.0cm　 ウィメンズ22,0 - 25.0cm
■重量／ガイダンス：300g（24cm）、340ｇ（27cm）
　　　　ニュートラル：280g（24cm）、320ｇ（27cm）
■アッパー／ストレッチエアーメッシュ/レースポケット/ ガセット・タング/Sensifit/アシンメトリカル sensiFLEX/Quicklace/女性専用に最適化されたフィット（WOMEN'Sモデル）
■ライニング／素材：テキスタイル
■ソールコンストラクション／ アウトソール： Contagrip LT/Contagrip HA/ OS TENDON　ミッドソール：2層構造EVA/プロネーション・コントロール　インソール：OrthoLiteR

■SALOMON　http://www.salomon.co.jp/softgoods/

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