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【Review】HOKA ONE ONE「ARAHI 2(アラヒ 2)」

しっかり感を重視した厚底ロードシューズ
アッパーのリニューアルで通気性が向上


2017年に発売された「ARAHI(アラヒ)」はHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)が創業当初から踏襲してきたマックスクッションのコンセプトを守りながらもスタビリティを強化したシューズです。

 

2018年にプロランニングコーチの金哲彦氏がHOKA ONE ONEとアドバイザリー契約を結びました。ウルトラマラソン用に足への負担が最も少ないシューズを探して、様々なシューズを試した金氏。その結果、これまでのシューズにない驚きの走り心地と衝撃吸収性能をもった「ARAHI」がベストシューズと判断し、自費で2足購入。これがきっかけとなり、HOKA ONE ONEとの縁が生まれ、アドバイザーに就任したそうです。

「ARAHI 2」は先代のソールシステムはそのままにアッパーを全面的にリニューアルしています。通気性が大幅に向上したメッシュ素材を採用。アッパー全体を覆うように張り巡らされていた補強も樹脂製に変更され、サイドを中心として必要な部分のみとなりました。また、ハト目(シューレースを通す穴)が一列増えているため、ホールド感の調整もより細かくできるようになりました。
ラストは同じなのでフィットは変わりませんが素材と補強を変えた分、履き心地は少ししなやかになっています。

(左)素材も補強も変更した新しいアッパー。
(中)インソールの水色の部分にしっかりとした素材を採用したJフレーム。
(右)最小限の面積に抑えたアウトソールは軽量化に寄与。

先代から引き継いでいるソールシステムはアクティブフットフレーム、メタロッカージオメトリーというHOKA ONE ONEの定番テクノロジーに加えて、スタビリティを向上させるJフレームを採用。ミッドソールのインサイドからアウトサイドのヒールに繋がる青い部分(Jの文字に見える)に硬めの素材を配置することで足裏の重心移動を正しい位置に導きながらサポートとプロテクションを実現。荷重時のフィーリングはかなりしっかりしています。特にインサイドが強化されているので、オーバープロネーションの抑制にもなります。

同じ厚みの「CLIFTON 4(クリフトン 4)」と履き比べるとその差は歴然。「CLIFTON 4」の着地がふわっとした優しいフィーリングなのに対して、「ARAHI 2」は沈み込みが少なくなく、クッション性に加えて安定性をうまく強調しています。もちろん、しっかりしているということはパワーも伝わりやすくなり、反発力も高まり足運びのテンポも良く、スピードアップにも貢献してくれます。

(左・中)左が「ARAHI 2」右が先代の「ARAHI」。
(右)フレックスはかなりしっかり目。その分ロッカー形状で体重移動を助けている。

しかも、これだけのしっかりとしたパーツを使用しながら重量は261g(27cm)と「CLIFTON 4」よりも軽く仕上げているところは驚愕です。

足への負担を最小限にしながら、確かな安定感ももちあわせる「ARAHI 2」は、ウルトラランニングはもちろんのこと、フルマラソンや普段のトレーニングにも役立つ、新しいスタビリティシューズといえるでしょう。


ARAHI 2
アラヒ 2
■価格/¥18,000+税
■サイズ/Men’s:25.0cm–30.0cm、Women’s:22.0cm–26.0cm
■重量/Men’s:261g(27cm)、Women’s:217g(24cm)
■ソールスペック/Men’s:オフセット5mm/ヒール29mm/フォアフット24mm、Women’s:オフセット5mm/ヒール27mm/フォアフット22mm
■テクノロジー/Midsole Volume/Active Footframe/Meta Rocker Geometry/J-Frame™
■素材/Ortholite®
■カラー/Men’s:2色、Women’s:1色

■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/

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