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【Review】SALOMON「S/LAB ULTRA(S/LAB ウルトラ)」

選手仕様なのに誰にでも快適さを提供
使う人を選ばないロングディスタスモデル

SALOMONの選手用ラインナップS/LABシリーズに新しく加わった「S/LAB ULTRA(S/LAB ウルトラ)」。

世界的なウルトラレースであるUTMBを2度、Grand Raid de la Réunionを3度征した、世界最高峰のウルトラランナー、フランソワ・デンヌ(FRA)と共同開発したシューズです。

ターゲットはウルトラデイスタンスですから、S/LABシリーズの中でも最も手厚い補強とサポート取り入れています。

アッパーは目の細かいメッシュで、素材自体はしなやかですが、ほとんどの部分はしっかりしたTPUメッシュによって補強されています。さらにサイド部は大型の稼動パーツでラッピングしています(スキンガード・センシフィット)。タンは薄めの低反発素材、レースポケットは上から収納する方式になっています。履き口のパッドも薄めの低反発素材です。

足入れすると、他ではなかなか感じられないオンリーワンの感覚で少し驚きます。文字で表現するのは難しいのですが「弾力を感じるフィット感」といったところでしょうか。TPUメッシュやタン、足首周りのパッドなどの足を包み込む素材に弾力があり、そのおかげでシビアではないけれども、いわゆる遊びとして感じる部分に張りのような手応えがあるのです。

これが、足の動作感覚とマッチするのでとても自然なフィットを感じることができます。つまり、快適さ重視の適度で手応えのあるフィット感。これは走らなくても判るので、ぜひショップで履いてみてください。

(左)TPUメッシュの補強がしっかり感を出している。
(中)インとアウトに2枚ずつあるサイドの補強。
(右)ヒール部は26mmで十分なクッション性がある。

ソールシステムはヒール26mm/フォアフット18mm/ドロップ8mmで、SALOMONの他のモデルでいうと「SENSE RIDE(センス ライド)」【27mm/19mm/8mm】や「XA ELEVATE(XA エレベート)」【25mm/17mm/8mm】に近いバランスとなっています。

ミッドソールには高反発フォーム「エナジーセル+」を搭載。さらにフォアフット部には高耐久PUフォーム「エナジー セーブ」をインサート。また、足の動きに呼応するためのスリット加工を施した特殊なフィルムも張り合わせてあります。これにより、長距離走行をサポートするための継続的なクッション性と、路面の凸凹からの突き上げから足を守るプロテクト性を発揮するとともに、踵からつま先への体重移動をスムーズに行える設計となっています。

アウトソールの「プレミアム ウェット トラクション コンタグリップ」は濡れた路面でも強力なグリップを発揮。ヒール部はリバースラグを採用して、下りの対策も万全です。

(左)ラグはあらゆる路面に対応できるオールラウンドタイプ。
(中)履き口のパッドはかなり薄いが、しっかり感はある。
(右)足型は細すぎず、広すぎず、スタンダードな部類。

走ってみた印象はアッパーとソールのマッチングが良く、結果として快適さが長続きします。スピードモデルの「S/LAB SENSE」はある程度の走力がないと使いこなせないと思いますが、この「S/LAB ULTRA」は、たとえ初心者が履いても快適に走ることができるはずです。

ウルトラトレイルを走らなくても、例えば、自己最長距離を踏みたいときなどに、どんな走力の方にでも安心を提供してくれるシューズと言えるでしょう。

S/LAB ULTRA
S/LAB ウルトラ

■価格/2,2000円+税
■サイズ/23.0〜28.5cm
■重量/300g(27cm)
■ミッドソールハイト/26mm/18mm(8mmドロップ)
■カラー/1色

■SALOMON http://www.salomon.com/jp/
■SALOMON日本公式情報サイト http://timetoplay.salomon.jp/

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