ライト&ファストでグリップも抜群
日本のトレイルに適したinov-8の次世代フラッグシップ
まずはアッパーから見ていきましょう。2モデル共通して、最も目を引くのは、甲の部分にクロス状に融着加工を施したXロックという補強です。甲の部分はしっかり押えて、足先の自由度は確保しているのが特徴です。しなやかなアッパー素材とあいまって、足の躍動感を引き出すことができます。
2モデル共に、ラストはスタンダードですが、シューレースの位置には違いがあります。250は通常のシューズのようにセンターに配置されていますが、220の方は内側にオフセットされていて、ちょうど足の甲の一番高いところから、シューレースを締め上げられるような構造になっています。また、タンの上部にはレースロック(シューレースを通すループ)が付いていますが、タン・ロックテクノロジーという対角線にレース・ロックを配置してシューレースを2回通すことによって、走行中のタンの部分の動きを少なくする工夫を施してあります(両モデル)。ヒールカウンター(踵部の補強)はinov-8らしく、最小限の補強ですので、踵から激しく着地するような走法では注意が必要となります。
アッパーサイド部の補強は220と250で少し違っていて、これは足を入れたときのフィーリングにも影響しています。220が融着加工の薄い補強をトウキャップに施しているのに対して、250はしっかりした厚めの補強がトウキャップと両サイドにまで張り巡らされています。この補強によって、250の方が足がカップに入ったような印象になり、サイドのしっかり感を得ることができました。
アウトソールは両モデル共通で、ラグはソフトグラウンドに強そうな三角形をちりばめたパターン。黒い部分は硬目、黄色(220)もしくは青(250)の部分は柔らか目の設定になっています。形状のおかげだと思いますが、乾いた固い路面でもふらつきは感じられません。ミッドソールの補強もしっかりしているのでラグが足裏に突き上げてくる感じもなく、固い路面からぬかるんだ路面、ロードが多いコースでも問題なく使用できます。特に、横方向に対するグリップがしっかりと感じられ、下りでは逆に引っかかりすぎずに、足への負担を軽減してくれる印象がありました。
レーシングモデルの軽快感とオフトレイルモデルに迫るグリップを手にデビューした「TERRACLAW」。inov-8の次世代を担うフラッグシップになりそうなポテンシャルを秘めています。多くの方は250で十分に性能を感じていただけると思いますが、より裸足感覚を求める方、またはレースで結果を求めるアスリートの方には220にチャレンジしていただきたいと思います。
TERRACLAW 220
テラクロー 220
■品番
Men’s : IVT2551M1
Women’s : IVT2552W1
■価格/¥17,000(税別)
■カラー
Men’s : BLUE×LIME×BLACK
Women’s : BERRY×BLUE×BLACK
■アッパー/合成繊維×人工皮革×合成樹脂
■ミッドソール/合成樹脂
■アウトソール/ゴム底
■前足部/6mm ■かかと部/10mm ■ドロップ/4mm
■サイズ/Men’s : 26.0~30.0cm Women’s : 22.0~25.5cm
TERRACLAW 250
テラクロー 250
■品番
Men’s : IVT2553M2
Women’s : IVT2554W2
■価格/¥16,000(税別)
■カラー
Men’s : BLACK×BLUE×LIME
Women’s : BLACK×BERRY×BLUE
■アッパー/合成繊維×人工皮革×合成樹脂
■ミッドソール/合成樹脂
■アウトソール/ゴム底
■前足部/8mm ■かかと部/16mm ■ドロップ/8mm
■サイズ/Men’s : 26.0~30.0cm Women’s : 22.0~25.5cm
※inov-8のシューズは2015年モデルよりサイズ表示が変更になりました。
お買い求めになる前には、試し履きされることをお勧めいたします。
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