フィット感良好、独特のボトル収納位置の提案で
オリジナリティーとベーシックな性能が融合
2015年ISPOゴールドアワードを受賞したinov-8(イノヴェイト)のベストタイプバックパック「RACE ULTRA」。10Lと5Lのラインナップがありますが、今回は10Lの「RACE ULTRA 10」をレポートします。
「RACE ULTRA 10」はS/MとM/Lの2サイズを展開しているため、本体には2本のチェストストラップ以外にサイズ調整機能はありません。細かな調整機能はない代わりに、全体にしなやかで、ゴワゴワしたり、当たりが出たりするようなパーツもなく、綺麗に身体にフィットするデザインです。静的なフィット感だけではなく、走りの動きの中でもストレスはありません。また、身体に接する面は全て通気性のの良いメッシュになっています。重量は最軽量クラス(S/M 260g、M/L 265g) です。
ポケットは全部で8つあります。ショルダーハーネスには左右同様にポケットを配置。一番上は中段のポケットの裏までつながる縦長タイプ、中段のポケットは浅いタイプになります。左の中段のポケットにのみバンジーコードが付きます。下段はにはジップ付きのボトルポケット。こちらはボトルやソフトフラスクを入れた時に落下を防止するためのコードが付いています。ボトルポケットがショルダーハーネス上部ではなく、脇腹付近にあるのが特徴ですが、この位置の方が揺れが気にならりません。ただし、ペットボトルのような丸型で厚みがあるものはフィットしにくいかもしれません。ソフトフラスクか薄型のボトルをチョイスすると良いでしょう。また、ボトルを入れずに通常のポケットとして使用しても、ファスナーが付いているので中身がこぼれる心配はありません。走りながらでもアクセスしやすいのはメインコンパートメントからショルダーハーネス下部にかけての大型のメッシュポケットですジャケットなどを収納するのに重宝しそうです。
メインコンパートメントのジッパーを開けると、ポケットもないシンプルな構造になっています。外観からは判りにくいのですが、メインコンパートメントの下部はサイドのメッシュポケットの半分くらいまで続いています。パッキングの際はこの広がった部分にしっかり収納することで容量いっぱいに使うことができます。リザーバーコンパートメントは2Lクラスまで収納できます。仕切りは薄いので結露が気になる方はケースに入れてから収納したほうがいいでしょう。また、このリザーバーコンパートメントは外側からもメインコンパートメントの内側からもアクセスできるようになっています。
外側にはバンジーコードを装備していて、荷室をコンプレッションして揺れを防げる他、ジャケットなどを挟み込むこともできます。
「RACE ULTRA 10」は必要な装備を機能的に収納できるように考えられた使い勝手のいいバックパックです。ポイントは柔らかいフィット感と軽量性、そしてボトルの収納場所です。長距離のレース用として、またツーリング用としてぜひとも試していただきたい商品です。
レース ウルトラ 10
■価格/¥16,000(税別)
■カラー/BLACK
■サイズ/S/M(胸囲78-97cm)、M/L(胸囲87-112cm)
■容量/約10L
■素材/ナイロン/ポリエステル/ポリウレタン
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