超軽量にしてシーンを限定しない
サロモンの隠れた名品
今回紹介するのはサロモンのバックパック「XA 20」。実はこれ、いい意味で期待を裏切られました。カタログの写真を見る限り、かなり「ボテッ」とした印象でした。もちろん20Lという容量なので、シャープなデザインを求めてはいけないのでしょうが、同社のフラッグシップ「XT ウィング 5」と比べると、どうも垢抜けない印象があったのです。
しかし、実物を手にしてみると、その印象は一変しました。「軽い」そして「カッコイイ!」のです。容量6Lの「XT ウィング 5」が387g、13Lの「XA 10+3 EXPセット」が406gということを考えると、この「XA 20」の465gはかなり立派。十分に軽量です。20Lクラスでは他を圧倒しています。他社でいえば10L級の軽さなのです。
機能面もしっかりと押さえてああります。驚くほど軽量に作られているのに、ショルダーストラップ、ウェストスベルトともに、しっかりとホールドできて、締め込み感も良好。食い込む感じもありません。ショルダーストラップにはホイッスルまで標準装備です。ポケットはフロント正面、そして、サイドにメッシュポケットが2つ。ウエストベルトの右に2つと左に1つ。内側にもメッシュポケットが1つで計7つになります。ハイドレーションはもちろん別室となっています。背面のクッションも良好です。赤い部分はエアベントになっていて、熱がこもらないようになっています。
さらに、荷物が少ない場合でも、両サイドのコンプレッション・ストラップが荷室を下部からV字に絞りあげてくれるので、荷物が下のほうでごろつくこともありません。スマートなバックパックへと変身します。一番上の写真は目いっぱい詰め込んだ状態。カタログのイメージに近いですよね。ところが、一番下の写真を見てください。これで、10L弱を入れた感じです。まるで違う商品みたいですが、違和感はまったくありません。
「XA 20」があれば、日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)のようなオーバーナイトのレースから、10km前後のトレーニングにまで、すべてカバーできてしまうのです。1つでオールマイティーに使用するなら、サロモンの「XA 20」が断然お勧めです。
コンプレッションベルトを締め上げれば荷物が上方に押し上げられて、固定されます。不快な揺れを防ぎ、少ない量の荷物でもコンパクトに使うことができます。 | |
ハイドレーションパックはもちろん別室を確保。他の荷物を濡らしません。(リザーバーは付属しません) |
サロモン XA20
■価格/¥9,345(本体¥8,900)
■カラー/ブラック/デトロイト、フォリオ/デトロイト、ブライトレッド/デトロイト、アズールブルー/ホワイト(XA 20 ウィメンズ)
■重量/465g
■容量/20L
■ファブリック/210D Double Ristop PA PU、70D PA 210T Ristop PU
■特徴/アジャスタブル・胸ストラップ、エアベント・ライト、ジップ付きベルトポケット、コンプレッション・ストラップ、水抜きアイレット、ギアキャリア、ハイドレーションパック取り出し口、軽量ショルダー・ストラップ、パワーメッシュ・フロントポケット、クイックフィットベルト、止水ジッパー
■SALOMON http://www.salomon.co.jp/softgoods/