「太陽に打ち勝て」がコンセプトのトレイルランニングイベント
「ASICS BEAT THE SUN2016」
アシックスは、一年で最も日照時間の長い夏至にあたる6月21日に、ヨーロッパの最高峰・モンブラン山周辺のコースを、大陸毎に分かれて結成するプロとアマチュアランナーの混成チームで競う、トレイルランニングイベント「ASICS BEAT THE SUN(アシックス・ビート・ザ・サン)2016」を開催しました。
日本からは、日本最高レベルといわれる数々のトレイルランニング大会で優勝した経験がある東徹(ひがしとおる:大和走友会所属)さんがプロランナーとして、また、会社員の杉山昌輝(すぎやままさき)さんがアマチュアランナーとして参加しました。本企画は、世界共通で展開する「アシックス」ブランドキャンペーンのプロモーションの一環として2014年から実施しており、今回が3回目です。
レースには、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカの5大陸から計8チームが出場し、リレー形式で日の出から日の入りまでの15時間41分35秒以内のゴールを目指しました。チームは、プロ3人とアマチュア3人の計6人で構成し、12区間にわけた全長140.1kmのコースを、ランナー1人あたり2区間走ります。アマチュアランナーは定員24人のところ、世界から約3万人もの応募がありました。選抜されたランナーは、16週間にわたるアシックス独自のトレーニングメニューを体験後、レースに臨みました。
■レースの結果
今回のレースは、標高差総計9,668mとこれまで以上に過酷で、激しい雪や風雨にみまわれる厳しい気象条件となりました。その中で、ゴールのあるフランスのシャモニーへ最も速く着いたのは北ヨーロッパチームで、14時間49分8秒と日没までおよそ1時間分を残す驚異的なタイムでした。2位は南ヨーロッパチームで、日没まで12分を残してのゴールとなりました。日本の2選手が所属する東アジアチームは7位でした。
1位 | 北ヨーロッパチーム | 14時間49分8秒 | 日没より約52分前 |
2位 | 南ヨーロッパチーム | 15時間27分16秒 | 日没より約12分前 |
3位 | 中央ヨーロッパチーム | 15時間47分30秒 | 日没から約6分後 |
4位 | アメリカチーム(2) | 16時間34分20秒 | 日没から約53分後 |
4位 | アメリカチーム(1) | 16時間34分20秒 | 日没から約53分後 |
6位 | アフリカチーム | 16時間34分45秒 | 日没から約53分後 |
7位 | 東アジアチーム | 17時間12分 | 日没から約90分後 |
7位 | オセアニアパシフィックチーム | 17時間12分 | 日没から約90分後 |
■日本選手のコメント
東徹さん:
ASICS BEAT THE SUNは、私が予想していたものより大きなイベントで壮絶な挑戦でした。残雪や悪天候で一部区間中止となり、個人的には力を出す場面に恵まれませんでしたが、全員で無事に挑戦を終えることができて良かったです。世界中から色々な種目のエキスパート、アマチュアが集まり、ともに準備し、厳しい自然の中で太陽へ挑戦できたこと、お互い刺激しあえる仲間がたくさんできたことは、一生の宝になりました。
杉山昌輝さん:(写真右から4番目)
世界中から集まった仲間たちと過ごした1週間は最高の思い出です。天候悪化により私の担当区間を含め、いくつかの区間がカットとなってしまったことは残念でしたが、自然と戦うということは本当に大きなチャレンジなのだと実感しました。想像を超える過酷な環境でレースができたことは、自分自身とても良い経験となりましたし、この経験を今後も生かしてランニングを続けていきたいです。
■出場チームとプロランナー枠選手
チーム | プロランナー枠選手 |
ヨーロッパ | マッティ・ハインズ(イギリス)、チャールズ・フランツク(ドイツ)、エルベン・ベネマルス(オランダ)、パブロ・ヴィヤロボス(スペイン)、サビエル・チェビリエ(イタリア)、サッシャ・グウェルデー(スイス)、シルヴェーヌ・クソ(フランス)、ジョナス・ブード(スウェーデン)、トマシュ・ドムザルスキ(ポーランド) |
アメリカ | ミーガン・キンメル(アメリカ)、デイヴィッド・ル・ポロ(カナダ)、ラファエル・デ・ヴィート(アルゼンチン)、ライアン・ホール(アメリカ)、ディーナ・カスター(アメリカ)、イアザ・フェイトザ(ブラジル) |
アフリカ | カーラ・フィスティーン(南アフリカ)、グラディス・キプソイ(ケニア)、ギブモア・ムディンガニャマ(ジンバブエ) |
オセアニア | ラッセル・ダセックスチン(オーストラリア)、ラビン・ムス・クマール(シンガポール)、カー・ルン・ウー(香港) |
アジア | 東 徹(日本)、クォン・ウンジュ(韓国)、ヤディ・グァン(中国) |
■ASICS BEAT THE SUN2016 特設サイト
https://races.asics.com/jp/ja-jp/beatthesun