元祖ベストタイプのベースモデルがメジャーチェンジ
時代に合わせ、さらに先取りの機能も搭載
ベストタイプバックパックの先駆けとして登場し、瞬く間にトレイルランニングシーンを席巻した、SALOMONの「SKIN PRO」シリーズが、ついにリニューアルしました。新しい「SKIN PRO 」は前モデルの改良版ではなく、全く新しいモデルと言える進化を遂げています。
ショルダーハーネスの柔軟性の向上と身体のラインにフィットする3D形状のおかげで、密着感はかなり向上していて、上位モデルの「S-LAB ADV SKIN」に匹敵するレベルになっています。
前作同様、ワンサイズ展開。サイズ調整は前モデルほど大掛かりなものではありませんが、左右のショルダーハーネス下部に2本ずつリボンが回してあり、それを引き込むことでフィット感を高めます。2本あるうちの上部の方は装備をコンプレッションすることもできます。また、ショルダーハーネス上部にはコンプレッション用のコードにありますが、こちらも肩のフィット感に影響しますので、しっかりと引き込んで調整してください。
重量に関しては、前モデルと容量が違うので一概には言えませんが、おおむね100g程度は軽量化しています。そして、実用的な部分で一番ありがたいのはメインコンパートメントへのアクセスです。写真のように大きく開くので、装備の出し入れの際、ストレスがありません。ポケットは左右のショルダーハーネスに3つずつ。一番上にはソフトフラスク(別売)に最適化されたエラスティックポケット。実は、このエラスティックポケットがかなり高い位置に付いているのがポイントです。通常、ショルダーハーネスに入れたソフトフラスクから水分を補給する場合、ソフトフラスクを取り出さずに口を近ずけて絞り出すように飲みます。「 SKIN PRO 2」ではポケットの位置を高くしたために、それほど首を曲げることなく、口をつけることができるようになりました。地味ですが評価が高いポイントです。
エラスティックポケットの下には左右に同様のストレッチポケット。その下には左右で異なるアクセスの大きなメッシュポケットが付きますが、左は手前1カ所にジッパーが付いていますが、右サイドはジッパーなしで手前と奥の2カ所からアクセス可能となっていますので、用途によって使い分けることができます。ポールホルダーは他のモデルにもついている4Dポールホルダーの他に、最下部のバンジーコードでも留めることができます。これで折りたたみ式のポールにも対応できます。また、このコードはコンプレッションも兼ねています。
「SKIN PRO」には派手さはないものの、ベーシックな部分をしっかりレベルアップしてきたなという印象を強く持ちました。トレイルを走っていて、ストレスがなく普通に使いやすいのは、ランナー目線でアップデートされたことに尽きるのだと思います。
「SKIN PRO」には今回レポートした15Lの他に10Lのモデルもあります。フィット感良し、軽量化良し、使い勝手良しと全てが進化したSALOMONのベーシックモデル。ウルトラトレイルやロングツーリング、さらには他のアクティビティでも活用していただきたいモデルです。
SKIN PRO 15 SET
スキン プロ 15 セット
■本体価格/¥18,000(税別)
生まれ変わったSKIN PRO。軽量かつあらゆる体型にフィットするサイズ調整機能を携え、トレイルランニングはもちろん、ハイキングやマウンテンバイクなどのあらゆるアクティビティに対応してくれる。
■重量/334 g
■容量/15
■ディメンション/40 x 18 x 17
■カラー/3色
■1.5Lソフトリザーバー付属
■サロモン http://www.salomon.co.jp/softgoods/
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