【Review】SALOMON ｢BONATTI RACE WP JKT M(ボナッティレース WP JKT M)｣

シリーズ最軽量にして極上の着用感
レース仕様のミニマルレインシェル

レースでは必携品となることが多いレインウェア。近年は一昔前のウインドシェル並みに軽量化されたモデルが主流となっています。ＳＡＬＯＭＯＮから新しく登場した「ＢＯＮＡＴＴＩＲＡＣＥＷＰＪＫＴＭ（ボナッティレースウォータープルーフジャケットメンズ）」もレース仕様のミニマルレインシェルに仕上がっています。

ＢＯＮＡＴＴＩシリーズのラインナップは「ＢＯＮＡＴＴＩＰＲＯＷＰＪＫＴＭ」（耐水圧／透湿性２０,０００ｍｍ・２００ｇ）と「ＢＯＮＡＴＴＩＷＰＪＫＴＭ」（耐水圧／透湿性１０,０００ｍｍ・２１０ｇ）があり、今回ご紹介するニューモデル「ＢＯＮＡＴＴＩＲＡＣＥＷＰＪＫＴＭ」は耐水圧／透湿性１０,０００ｍｍ・１６０ｇとシリーズ中最軽量となります。

構造は２．５レイヤー。撥水加工された表地に防水透湿メンブレン（薄い膜）を貼り、その上にコーティングを施してあります。メンブレンはＳＡＬＯＭＯＮ独自開発のアドバンスドスキンドライ。もちろんシームシーリングもしてあり、主要レースの必携品としての基準を満たしています。生地は半透明でゼッケンは透けて見えます。

ファスナーは止水ファスナーを採用せず、フラップで覆うことによって水の侵入を阻みます。そもそも、止水ファスナーも完全な防水ではないので、どちらがいいかは一概には言えませんが、止水ファスナーを使用しないほうが開閉がスムーズであることは間違いありません。

（左）止水ファスナーは使用せず、外側にフラップを装備。
（中）袖口はシンプルなリブ。裾も同様。
（右）メンブレンは独自開発のアドバンスドスキンドライ。

ポケットやドローコード類は一切なく、作りはいたってシンプル。たたむと非常に小さくまとまりますが、ポケットがないのでパッカブルではありません。別途、スタッフバッグなどを用意する必要があります。

フィットはアクティブフィット。カッティングも良く、生地はしなやかで少ないながらも伸縮性もあるので、腕ふりに対する追随は極めて良好です。裾は背面が長めになっていてお尻を半分以上覆うくらいの丈があります。２．５レイヤーの裏地は乾いた状態では肌に張り付くようなペタペタ感はなく、スムーズな肌触りです。

スキンフィットフードと呼ばれるフードは、ドローコードは使用していませんが、額と後頭部の伸縮によって、ヘッドバンドのようにフィットするので、ランニング中も常に頭にぴたりとフィットしてくれました。

（左）シームシーリングは見た目では判別しにくいくらい極薄。
（中・右）頭に張り付くようなフィットを提供するンフィットフード。

雨の日に丸一日着用しましたが、防水性はもちろん、透湿性もスペック以上に感じられました。なにより、体との一体感が良く、行動中のストレスがないのが魅力的でした。

「ＢＯＮＡＴＴＩＲＡＣＥＷＰＪＫＴＭ」は、薄く、軽く、フィット感も抜群なため、レインジャケットとしてだけではなく、時にはウインドシェルの代わりにもなります。工夫次第で使いどころが多い万能選手と言えそうです。

合わせたいパンツは同素材の「ＢＯＮＡＴＴＩＲＡＣＥＷＰＰＡＮＴＭ」がお勧めです。走りやすいタイトなシルエットで重量は１２０ｇ。こちらも、雨の日に限らず着用したい快適なパンツです。

BONATTI RACE WP JKT M
ボナッティレースウォータープルーフジャケットメンズ
■価格／￥16,000＋税
■サイズ／S,M,L
■重量／160g（Mサイズ）
■ファブリック／2.5レイヤー
■フィット／アクティブフィット
■カラー／2色

BONATTI RACE WP PANT M
ボナッティレースウォータープルーフパンツメンズ
■価格／￥11,000＋税
■サイズ／S,M,L
■重量／120g（Mサイズ）
■ファブリック／2.5レイヤー
■フィット／アクティブフィット
■カラー／1色