反発とローリングをカーボンで強化
レベルに関係なく、新次元の走りを創造
HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)から登場した話題のカーボンプレートを装備したロードシューズ「CARBON X(カーボン エックス)」をご紹介します。HOKA ONE ONEのファンから見ると外観を見ただけで期待感が高まるのではないでしょうか?
アッパーはエンジニアードメッシュのシングルレイヤー。極薄で通気性は良好です。サポートは足首からヒール付近のステッチのみ。ヒールカウンターもありません。タンには低反発の薄いパッドが入っていて、伸縮性のあるメッシュでソールとつながっています。シューレースはHOKA ONE ONEの他のモデルと違い、ほとんど伸縮性のない素材を使用しています。
カーボンプレートを内蔵するミッドソールはヒール32mm、フォアフット27mm(メンズ)。HOKA ONE ONEで最も厚いロードシューズ「BONDI 6(ボンダイ 6)」のヒール33mm、フォアフット29mmに迫る厚みです。しかしながら、フォアフットで5mm、幅はヒールで10mm程度細身で軽快感があります。アウトソールは溝を刻んだミッドソールが兼用しています。
足入れしてまず感じるのはアッパーの薄さによるダイレクトなフィットです。トウボックスは広めですが、メッシュと足の隙間をほとんど感じず、足の皮が一層増えたような自然なフィットです。一体感はあるけれども、サポートはほとんどありません。
立った状態ですでに判るのは、ソール部のフォアフットとヒールをなめらかに削ぎ落としたメタロッカージオメトリーが強調されている点です。特にフォアフット部のローリング感覚がより明確に表現されています。
走った印象は「しっかり」としていて「軽快」そして「スムーズ」。HOKA ONE ONEがマシュマロのようなクッションと表現する他のシューズと比べると、柔らかさと共に芯があります。まるでマシュマロの中にスーパーボールを入れたように、クッションと反発が両立しています。これはPROFLY™️Xのしっかりしたクッションとカーボンプレートによるコラボレーションによるものでしょう。
カーボンプレートの恩恵は反発力であることは間違いなく「CARBON X」も、もちろん弾むようなリターンをもらえます。しかし、想像していたよりもマイルドでした。そして、それよりも魅力を感じたのはソールのロッカー形状が変形しにくく、ローリングしながら走る感覚がより強調されたことです。特にミッドフットからフォアフットへの傾斜を使って推進力を得ることができると気持ちよくスピードに乗ることができました。
「CARBON X」を武器にできるのは、エリートランナーだけではありません。重心の位置がスムーズに身体を追い越していくような走りができれば、フルマラソン4時間台のランナーでも十分に履きこなせるシューズではないかと思います。
「誰もが楽に速く走れるロードシューズは?」という問いに、HOKA ONE ONEが独自の視点から導き出した回答が「CARBON X」なのだと感じました。
CARBON X
(カーボン エックス)
■価格/¥24,000+税
■展開
Men’s:(25.0–30.0cm・240g/27cm) ソールスペック:オフセット5mm/ヒール32mm/フォアフット27mm
Women’s:(22.0–25.0cm・206g/24cm) ソールスペック:オフセット5mm/ヒール30mm/フォアフット25mm
■カラー
Men’s:White/Dresden Blue, Plein Air/Palace Blue
Women’s:White/Dresden Blue, Plein Air/Palace Blue,
■テクノロジー/Midsole Volume / Meta Rocker Geometry / Active Footframe / PROFLY™️X
■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/