トレイルランナーの間で絶大な信頼を誇るヘッドランプ、PETZL(ぺツル)より2019年秋に新たにリリースした「SWIFT RL(スイフト RL)」。重量は100gで照射力はなんと900ルーメン。PETZLのコンパクトヘッドランプで最も高出力なヘッドランプです。
Features
重量わずか100gで照射力は900ルーメン
PETZLのパフォーマンスシリーズといえばトレイルランナーの定番にして最強と言える「NAO+」を思い浮かべる方も多いと思います。「NAO+」は750ルーメン。これに対して「SWIFT RL」は900ルーメンです。写真を見ても分かる通りは小さなボディからは想像できないほどのパワーを持っています。しかも、ただ明るいだけではありません。ミックスビームにより足元から遠方まで綺麗に配光され、濃淡のムラもないので細かい起伏も見逃すことがありません。
明るさとビームパターンを瞬時に自動調整
「SWIFT RL」には「NAO+」と同様にペツルの特許技術であるリアクティブライティングが採用されています。これは、センサーを利用して明るさとビームパターンを自動で調整してくれる機能です。
トレイルランニングでは登りではより近くを、下りではより遠くを見ることになります。一般的なヘッドランプではスイッチ操作で光量を調節しますが、「SWIFT RL」なら自動で明るさとビームパターンを調整してくれます。この結果バッテリー消費も最適化され、走りに集中できるのです。
Detail
細部までランナーズファーストを貫くこだわり
「SWIFT RL」はコンパクトながら実際に使用する際の使い勝手はよく考えられています。
(左)スイッチは一つで様々なモードに変更できるシンプルな設計。さらに、バックパックに収納中にスイッチが入ってしまわない様にロックがついています。その横にはバッテリーインジケーターがあり、スイッチのオン・オフ時にバッテリー残量を表示します。
(中)充電はUSB(Micro-B)で行えます(6時間で満充電)。バッテリーは低温下で高いパフォーマンスを発揮するリチウムイオンリチャージャブルバッテリーを使用しています。
(右)光の質を大きく左右するリフレクターも新設計です。光の強さだけではなく配光も常にアップデートされています。
バッテリーは本体の裏に収納されています。くるりと回転させれば簡単に取り外し可能。バッテリーと本体の間にはヒートシンクがあり、小型モデルでは心配な熱対策もしっかりできています。また、重量のある電池をなるべく額に近い場所に置くことで、重量を感じにくいバランスになっています。
ヘッドバンドはハイブリッド仕様。前面はパッド入り、背面はダブルベルトで快適な装着感と安定感を両立しました。写真のように分解して洗濯も可能です。また、スペアのベルトも購入可能(¥1,500+税)です。
Choice
状況によって使い分けたい「SWIFT RL」と「NAO+」
超軽量で明るさも申し分のない「SWIFT RL」。レースなら少しでも装備を軽くしたいので、是非使っていただきたいのですが、問題はバッテリーの持続時間です。詳しくは下の表を見てもらいたいのですが、丸々一晩走るのなら、重量がかさんでもやはり「NAO+」を選びたいところ。しかし、例えばハセツネCUPなら12時間以内でゴールできれば「SWIFT RL」は最高の武器となってくれそうです。
もちろん、レース以外では普段からバックパックに常備するヘッドランプとしても申し分のない性能です。ヘッドランプも用途に合わせて賢く選べば、より快適なナイトランができるのではないでしょうか。
SWIFT RL(スイフト RL)
■価格/¥13,500+税
■重量/100g
■テクノロジー/リアクティブライティング、スタンダードライティング
■ビームパターン/ワイド、ミックス
■電源/2350mAhリチウムイオン リチャージャブルバッテリー(付属)
■充電時間/6時間
■耐水性能/IPX4
■認証/CE
■カラー/ブラック(E095BA00)、オレンジ(E095BA01)、ブルー(E095BA02)
NAO+(ナオ プラス)
■価格/¥23,000+税
■重量/185g
■テクノロジー/リアクティブライティング、コンスタントライティング
■Bluetooth 搭載/MyPetzl Lightは iOS7以降、もしくは Android4.3以降のバージョンに対応します
■Bluetooth Low Energy/省電力通信
■ビームパターン/ワイド、ミックス、スポット
■電源/3100mAhリチウムイオン リチャージャブルバッテリー(付属)
■充電時間/6時間
■防水性能/IPX4
■PETZLヘッドランプの詳細は下記HPをご覧ください
ALTERIA http://www.alteria.co.jp/