男子5位 小川壮太
7:36:13
--今年のレースを走り終えた率直な感想をおねがいします。
やっぱり大変なレースですよ。実質的な日本選手権のような大会ですし、雰囲気が独特。みんなが1年かけて準備をし、ギラギラして、勝とうとしている。その中でしっかりタイムという結果が出て、順位がついてしまう。甘いレースじゃないけれど、それ以上に面白いです。
--レースを振り返って自己評価は?
涼しくて条件が良かったので、7時間半ぐらいを目標に走っていました。今回、ある程度納得のいくレースができたのは、自分なりに成長した部分があるのかもしれません。ハセツネって、途中で必ずツラくなる局面があるんですよね。脚に乳酸が溜まって動かなくなり、カラダも思うように進まないんです。でも、100マイルなど長いレースを走るようになって、我慢すれば“戻る”ってことが信じられるようになったと言いますか。今年も三頭山の手前の区間でしんどい場面がありました。レースだから周りのライバルのことは当然気になります。でも、一度ライバルのことは忘れて、自分に走りに集中する。そうすれば自ずとペースが戻って、挽回や逆転のチャンスがあるんです。ちょっと矛盾するかもしれませんが、そのツラい局面を奥宮選手だったり秋元選手だったりとお互いに助け合いながらペースをキープできたのが、このタイムに繋がりました。
精神面のマネジメントは今まででベストでしたけど、フィジカル的な、走力面の手ごたえもここ数年のなかで一番あります。だから、今日は<壁>をひとつ越えられた感覚があります。自分なりに今日のレースに向けて、長期的な視野で試していることもあるんです。
アラフォーといえる年齢、オジさんになってきましたが、まだまだやらなきゃというか、やることがあります。来シーズン、今よりも上の走りを目指していろいろ挑戦していきます。
文/礒村真介
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