BROOKS(ブルックス)のトレイルランニングモデルといえば、誰もが思い浮かべるのが「CASCADIA(カスケディア)」ですね。現在はなんと11世代目になります。これは、トレイルランナーのレジェンド、スコット・ジュレク(USA)が開発に携わったモデルとして、根強い人気を誇っています。
そしてもう1足、ナチュラルランニング志向の「PURE GRIT(ピュアグリット)」(現在4世代目)も上り調子の一足です。2015年にアパラチアントレイルのFKTで記録を塗り替えたスコットも「PURE GURIT」を履く機会の方が多かったそうです。
しかし、トレイルレースが高速化した昨今、真のレーシング仕様と言えるモデルはBROOKSには存在しませんでした。
実は2年前、スコットに
「もっと薄いソールのレーシングモデルは開発しないのか?」
と質問したことがありました。その時彼は、ニヤっと笑いながら、
「実は今開発中なんだ」と。
そのシューズがついにデビューします。
ネーミングは「MAZAMA(マザマ)」
MAZAMAとは、マザマジカのことで、メキシコ中部からボリビア,パラグアイ,アルゼンチン北部にかけての森林に住む小型の鹿だそうです。
『BORN TO RUN』でウルトラトレイルレースの主催者、カバーヨ・ブランコは、メキシコの原住民ララムリ(タラウマラ族)に対して、スコットをエル・ベナード(鹿)と紹介したことに引っ掛けているのかいないのかは不明ですが……。次回来日したら聞いてみます。
さて、「MAZAMA」のフォルムですが実に挑戦的です。タイトでミニマルなシルエット、薄いミッドソール、軽量そうだけれども歯がしっかり立ったアウトソールのラグ、巷の選手用モデルと言われるトレイルランニングシューズとガチで渡り合えることが見ただけで判ります。果たして、その戦闘力は?
デビューは2016年6月! 乞うご期待!!