スケルトンなGORE-TEXロードシューズは、かつてない透湿性と伸縮性！

 

 

Salomon（サロモン）の「SONIC 4 GORE-TEX（ソニック 4 ゴアテックス）」は、「SONIC 4 Balance（ソニック 4 バランス）」をベースに、アッパーにGORE-TEX（ゴアテックス）を搭載したロードランニングシューズです。

まず目を引くのは、通常のGORE-TEX搭載シューズとは一線を画すルックスです。アッパーの網のような荒いメッシュから透けて見えるのはGORE-TEXの文字。そう、メッシュの下はむき出しのゴアテックスなのです。これはゴアテックスメンブレンに伸縮性のあるラミネート、裏地、シームを組み合わせた独自構造のゴアテックスファブリックで「GORE-TEXフットウェア ストレッチテクノロジー」と呼ばれるもの。

 

 

これは単に奇をてらったデザインではありません。メッシュ構造に「GORE-TEXフットウェア ストレッチテクノロジー」を組み合わせたことによるメリットは以下の通り。
・アッパー素材が水を含むことがないので、濡れても重量増にならない。
・GORE-TEXの透湿性とストレッチ性を最大限に発揮できる。
この２点は、かなり画期的ことです。

実際に足を入れてみると全体をしなやかに包み込むフィット感はGORE-TEX搭載シューズとは思えません。ブーティー構造（タンが一体化した袋状の構造）だとシワがよりやすく、どうしても甲のフィット感がしっくりこないことが多いのですが、「SONIC 4 GORE-TEX」は適度な伸縮性があり、さらにブーティー構造の外側からSalomon独自のセンシフィット（ミッドソールからレーシングシステムまで足全体を包みこむ構造）が一体感を高めてくれます。

 

 

そして、履いた瞬間から風が通るような透湿性を感じられました。通常のGORE-TEX搭載シューズも透湿性はありますが、明らかに数段階上です。防水性はもちろん完璧。履き口から水が侵入しない限り、足は常にドライな状態をキープできます。前述の通り水に濡れても重量増は感じませんでした。

さて、走りの方ですが、こちらは基本的にベースとなった「SONIC 4 Balance」の２つの特徴が反映されています。

一つは衝撃を緩衝するフォームと推進力に変えるフォームを組み合わせることで、エネルギーリターンを落とさず不快な振動を抑えるOptivibe™（オプティバイブ）。腰砕けになることがないしっかりしたクッションは、適度な反発を返してくれますが、長い時間走っても不思議と脚の疲労感が少ないのは振動吸収のおかげのようです。

 

 

もう一つは、ソール中央に配置された アクシスが、かかとからつま先への体重移動を簡単かつ効率的に行い、バランスの良いスムーズな推進を実現するGeometric Decoupling™（ジオメトリック・デカップリング）です。ロッカー形状のソールとは違った意味で流れるように体重移動ができます。ロッカー形状が自動でローリングしていく感覚だとしたら、Geometric Decoupling™はより自然に体重移動ができる感じです。

「SONIC 4 GORE-TEX」は「SONIC 4 Balance」と同様に、疲労感を軽減できるというメリットを生かして、テンポよく長い距離を走るのが得意なシューズと言えそうです。

 

 

防水機能付きのランニングシューズはフィット感や蒸れの問題で、ある意味、特別なシューズとして位置づけられていました。ところが、「SONIC 4 GORE-TEX」は晴れの日に履いても快適なシューズです。GORE-TEX搭載シューズということを意識せずに使い倒せる。そんな未来のシューズを現実のものにした最初のシューズと言えます。

トレイルモデルなどにもラインナップが増えるといいなぁ。

 

SONIC 4 GORE-TEX
（ソニック 4 ゴアテックス）
・展開：UNISEX（22.0-31.0、32.0cm・1色・261g / 27cm）
・スタックハイト：28mm / 20mm（8mm drop）
・カラー：1色

 

Salomonの記事一覧はこちら↓

Salomon SPECIAL INDEX