TrailRunner

suunto トレイルランニング

【Ledlenser】新 「NEO」シリーズの数字には表れない 「高められた質」に迫る!

多くのトレイルランナーに愛用されている人気のヘッドライト、Ledlenser(レッドレンザー)の「NEO(ネオ)」シリーズがフルモデルチェンジしました。今回は前モデルの面影を残さないほど大胆に刷新されています。自らもランナーであるドイツ、Ledlenserの開発スタッフが、ランナー目線で「より使いやすいライトを」を目指して設計した新しい「NEO」シリーズ。その進化のポイントをフラッグシップの「NEO9R」を見ながら紐解いてきます。

「NEO」シリーズのフラッグシップ「NEO9R」。

LEDを多灯化し、より広く、より遠くを照らす

まず、目に付くのは1灯から3灯に増えたLEDです(NEO5R、NEO3は2灯、NEO1Rは1灯)。中心は遠くを照らすためのスポットライト。両サイドは周辺を広く照らすワイドライト。役割を分担することで、より遠くを、そしてより広い範囲を照らすことが可能となりました。

「NEO9R」ワイドに照らす両サイドとスポットのセンターではレンズのカットがまったく異なる。

LEDの光は約120度で広がります。これをレンズによってコントロールして意図する広がり方を作り込むわけですが、一つのレンズで遠方と周辺にまんべんなく配光するには限界があります。そこでスポットとワイドに役割を分担してより遠くを、そしてより広く照らせるようにしたわけです。

下の写真は新旧モデルの“パワー”モードでの比較です。ニューモデルは均一に配光され、より広く、より遠くを照らしているのが分かります。明暗の境界線も滑らかなグラデーションになっています。

「NEO9R」“パワー”モード
前モデル、“パワー”モード

実用的な明るさを、より長く

ニューモデルの「NEO9R」は、
・光束(lm):ブースト:1200 / パワー:600 / ミドルパワー:200 / ローパワー:20
・点灯時間(h):ブースト:- / パワー:5 / ミドルパワー:12 / ローパワー:120

これに対して前モデルの「NEO10R」は、
・光束(lm):パワー:600 / ミドルパワー:250 / ローパワー:10
・点灯時間(h):パワー:10 / ミドルパワー:15 / ローパワー:120

この数字だけを見ると「NEO9R」にはブーストの1200lmが追加さてはいるものの、“パワー”と“ミドルパワー”の光束と点灯時間を見る限り、「NEO9R」の方が見劣りすると感じてしまうかもしれません。

しかし、実は数字には現れない大きな違いがあります。
Ledlenserのヘッドライトは「ANSI FL1スタンダード」という規格に準拠していて、点灯時間は点灯開始してから、最高の明るさの10%に落ちるまでの時間で表されています。つまり、ヘッドライトは通常、点灯してからは、だんだん暗くなっていくのです。そして、大切なのはその暗くなる度合いです。

前モデルは点灯後に右肩下がりに暗くなってきます。もしも、実際に使用している時にそう感じなかったとしたら、目が慣らされて錯覚しているだけで、現実には徐々に暗くなっているのです。

これに対し「NEO9R」の“ミドルパワー”と“ローパワー”のモードでは時間と共に徐々に暗くなるのではなく、初期の明るさをコンスタントに保つように設定されています。

また、“パワー”モードでは初めの5〜10分程度は徐々に暗くなっていきますが、その後は落ち込みが少なくなり、長時間安定した明るさをキープします。点灯から約30分後には旧作よりも1.5倍の光量を維持します。

このように数字には現れないけれども大きな進化を遂げているのが「NEO9R」なのです。

経過時間と共に変化する明るさをイメージしたグラフ。上が“パワー”モード、下が“ミドルパワー”と“ローパワー”。

ちなみにグラフにあるバックアップモードとは、ニューモデルで追加された機能です。充電池の劣化を抑えるために完全放電させないための機能で、バッテリー残量警告の点滅を何度か繰り返した後にバックアップモードとなり、明るさを極端に抑えた点灯がしばらく続きます。

下の写真は“パワー”モードで点灯し、約4時間後の比較です。「NEO9R」の方が明るいのが分かります。

「NEO9R」点灯後約4時間経過。
前モデル、点灯後約4時間経過。

このように、数字だけでは表せない明るさのチューニングを行って、実際に使用する際に体感できる、よりよい見え方にこだわったのが新しい「NEO」シリーズなのです。

今回はニューモデルの大きなポイントとなる明るさの質に関して検証しました。次回は「NEO9R」使用感や各部の詳細をレビューしたいと思います。

ラインナップは4モデル。目的に合わせてチョイスしよう

スペックだけでは判断できない光の質を高めたLedlenserの「NEO」シリーズは全4モデル。フラッグシップで一晩中使用可能な「NEO9R」の他、2灯タイプのミドルモデル「NEO5R」、2灯タイプ乾電池を使用できるエントリーモデル「NEO3」、そして、予備ライトとして最適なコンパクトモデルの「NEO1R」と個性が光る豊富なラインナップとなっています。

 

NEO9R
・価格:¥12,980(税込)
2022年11月1日より ¥14,960(税込)
・本体質量:約199g(電池含)
・光束(lm):ブースト:1200 / パワー:600 / ミドルパワー:200 / ローパワー:20
・照射距離(m):ブースト:200 / パワー:120 / ミドルパワー:60 / ローパワー:5
・点灯時間(h):ブースト:- / パワー:5 / ミドルパワー:12 / ローパワー:120
・カラー:全2色
※専用充電池の単体販売は5月中旬以降を予定

NEO5R
・価格:¥6,930(税込)
2022年11月1日より ¥8,470(税込)
・本体質量:約104g(電池含)
・光束(lm):ブースト 600 / パワー 300 / ミドルパワー 100 / ローパワー 20
・照射距離(m):ブースト 100 / パワー 70 / ミドルパワー 40 / ローパワー 5
・点灯時間(h):ブースト -/ パワー 4 / ミドルパワー 8 / ローパワー 35
・カラー:全3色

NEO3
・価格:¥3,960(税込)
2022年11月1日より ¥4,950(税込)
・本体質量:約97g(電池含)
・光束(lm):ブースト 400 / パワー 200 / ミドルパワー 100 / ローパワー 20
・照射距離(m):ブースト 80 / パワー 60 / ミドルパワー 40 / ローパワー 5
・点灯時間(h):ブースト -/ パワー 3 / ミドルパワー 6 / ローパワー 20
・カラー:全3色

NEO1R
・価格:¥4,950(税込)
2022年11月1日より ¥5,950(税込)
・本体質量:約39g(電池含)
・光束(lm9):ブースト 250 / パワー 150 / ミドルパワー -/ ローパワー 20
・照射距離(m):ブースト 80 / パワー 50 / ミドルパワー -/ ローパワー 15
・点灯時間(h):ブースト -/ パワー 3 / ミドルパワー -/ ローパワー 15
・カラー:全3色

 

■Ledlenser NEOシリーズ
https://ledlenser.co.jp/blogs/special/new-neo-series

  • モントレイル トレイルランニング
  • RL トレイルランニング
  • brooks トレイルランニング
  • hoka トレイルランニング
  • merrell トレイルランニング
  • ESS トレイルランニング
  • ultimate direction トレイルランニング
  • okumusashiトレイルランニング
  • NOZAWA4100Dトレイルランニング
  • rigトレイルランニング
  • hakubaclassicトレイルランニング