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suunto トレイルランニング

「第4回白馬国際トレイルラン」レポート

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日本を代表するマウンテンスポーツの聖地、
白馬に展開した汗と涙と笑顔のドラマ

「絶景の中を走る」というキャッチフレーズでお馴染みの「白馬国際トレイルラン」。第4回となる2014年大会は、初秋らしい爽やかな青空に恵まれ、絶好のコンデョションのなかで開催されました。白馬といえば、シーズンを問わず日本有数の山岳リゾートとしてあまりにも有名。毎年、八方尾根観光協会をはじめ、地域と住民が一丸となって大会運営に注力しています。コースは、ロングコース(51.4km)、ミドルコース(35.7km)、ショートコース(20.7km)の距離別カテゴリーに加え、比較的平坦なコース設定のファミリー&トライアル(6.9km)のクラスが用意され、エキスパートからビギナーまで、トレイルランの魅力を思う存分味わえる内容となっているのも特徴。ロングコースは、八方の観光協会前をスタートし、白馬シャンツェから八方尾根をゴンドラ山頂駅下部までヒルクライム、豪快なダウンヒルを経て松川沿いから、岩岳、旧牧寄スキー場、塩島城跡、みねかたの東山(きこりの道)を通って八方に戻り、累積標高は2841m(最大標高は1298.6m)。

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左より、ロングコース男子 1位 田畑幸司/岡谷市役所 time:4:53:25
2位 半田佑之介/Inov-8 time:5:03:42
3位 細山雄一/コナミ本店RC time:5:14:51

北アルプス山麓の急峻な地形や標高差、風景もさることながら、このコースの魅力は信州の伝統的文化遺産である「塩の道」や「塩島城跡」といった、いわば日本の原風景のなかで風になれる、という点にあります。また沿道には、近年白馬村で増加している外国人居住者達の応援も見られたほか、一般住民による施設エイドなどもあり、白馬村全体が一つとなって大会を盛り上げようという意気込みも感じられました。
ゲストランナーは鏑木毅氏、福田六花氏、海外招待ランナーとしてデサント・チームInv-8・インターナショナルのJoanne Brischetto(ジョー・ブリシェット)選手が参加。また、ショートコースには「東京ガールズラン(TOKYO GIRLS RUN)」から大木美佳さん、大杉亜依里さん、横地尚子さんが出場しました。皆さん、はじめてのトレイルレースながら、笑顔で完走。横地さんは9位と大健闘しました。
※「TOKYO GIRLS RUN」の白馬国際トレイルラン疾走レポートも合わせてご覧ください。

ロングコース男子は、前回、前々回の覇者田畑幸司選手が中盤からトップに立ち、ただ一人の4時間台を記録して見事3連覇を達成、2位にはデサント・チームイノヴェイト(Inv-8)所属の半田佑之介選手が入りました。多忙で十分なトレーニングや準備をできずに参加したにも関わらず終始安定感ある走りは、さすがのポテンシャルと言えるでしょう。3位には、コナミ本店所属の細山雄一選手。女子1位は、デサント・チームイノヴェイト(Inv-8)所属の湯浅綾子選手、2位はチーム8合目所属の關利絵子選手、3位には小川比登美選手が入りました。
結果的に女子1位と男子2位がInv-8所属選手となりました。
なお、表彰式ではプレゼンターとして、白馬村出身の元モーグル選手上村愛子さんが登場、大会に華を添えた。日本が誇る山岳美と伝統文化が点在するコースで、身もココロも風になる……。ますますの進化が期待される「白馬国際トレイルラン」、今回エントリーしていない人は、来年の参加を検討してみてはいかがでしょうか。

写真と文/近藤ヒロシ

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左より、ロングコース 女子1位 湯浅綾子/Inov-8  time:6:27:01
2位 關利絵子/チーム8合目 time:6:34:08
3位  小川比登美 time:6:38:43
男子ロングコース1位/田畑幸司選手
「素直に嬉しいという一言ですね。実は15kmあたりでコースロストしてしまい、少し焦りも生じたのですが、25kmあたりから少しずつ順位を上げて、トップに立ったのは45kmあたり、ちょうどハイランドの下り部分です。結果的にレースの大半が追い上げる展開になってしまいましたので、正直なところキツかったですね。3連覇できて、ホッとしているので、早く帰ってビールで祝杯を挙げたいですね(笑)」
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女子ロングコース1位/湯浅綾子選手
「実は40km以上のレースがあまり得意ではないので、前半は抑えめにしながらペースを上手く作ることを考えました。途中で集団コースロストがあり、いったん心が折れそうになったのですが、まわりのランナーと励まし合ってモチベーションを保ちました。最後のハイランドの上りから夢農場エイド(40.6km地点)の通過あたりで小川比登美選手から逃げ切り、そのままゴールまでいけました。コースサイドでたくさんの方々が応援してくださっていましたし、天気も景色も素晴らしくて、気持ち良いレースでしたね」
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オーストラリアから参戦したジョー・ブリシェット選手。昨年、UTMFや白馬国際トレイルランにも出場しているINOV-8のショナとは友人であり、よきライバルだという。昨年優勝のショナと遜色のない実力を持つが、今回は蜂に刺されるなどのアクシデントに見舞われた・・・。 hk9
ショートコースで9位いう好成績を収めた横地尚子さん。初チャレンジとは思えないパーフォーマンスを披露した。ファンランは以前からしていたというが、アスリートとして覚醒したか? hk4

■第4回白馬国際トレイルラン 上位選手インタビューはこちら
■第4回白馬国際トレイルラン リザルトはこちら

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