2015年10月10日に開催された「第1回尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」ではコースの都合上、途中で下ってからまた登り返すシーンもありましたが、それでも厳しさはピカイチ。途中には手を使わなければ登れないような40度以上の激坂もあり、坂マニアにはヨダレの出そうなシチュエーションとなりました。
競技はエキスパートコース5km(1000m+)、チャレンジコース3km(700m+)、キッズスカイレース3km(100m±)。JSA(ジャパンスカイランニングアソシエーション)のジュニアシリーズ第4戦にもなっていました。
出場選手は豪華絢爛。サロモンインターナショナルアスリートのリッキー・ゲイツ(USA)、グレッグ・ヴォレット(FRA)、アナ・フロスト(NZL)、マルティナ・ヴァルマソイ(ITA)が参戦。迎え撃つ国内勢はバーティカルでは国内敵無しの宮原徹。女子では長谷川香奈子、大石由美子らが出走しました。
男子は予想通り、宮原徹とリッキー・ゲイツの争い。
「2014年のローンピーク バーティカルキロメーターでリッキーが2位で僕が3位だったんです(優勝はキリアン・ジョルネ)。だから、今回は意識していましたね」
と宮原選手。結局そのまま逃げ切って優勝となりました。
今回バーティカルキロメーター初挑戦のはずだった上田瑠偉選手は、足首の怪我のため残念ながら欠場となりましたが、会場で応援や表彰式のプレゼンテーターとして活躍していました。
女子は今年からサロモンのアスリートとして活躍しているマルティナ・ヴァルマソイがアナ・フロストを押さえて優勝しました。マルティナは山岳スキーのレースで実績を残してきた経歴の持ち主で、今後の活躍が期待されます。
夜には後夜祭が開かれ、上位選手たちのトークショーやマル秘映像等を公開。記念すべき第一回大会にふさわしい豪華な夜になりました。
JSA(ジャパン・スカイランニング・アソシエーション)会長であり、プロスカイランナーでもある松本大さんは、次のように話してくれました。
「今回開催したバーティカルキロメーターは、平野部に住んでいる人にとっては、とんでもない競技だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、我々のように山に住んでいる人間にとては、そんなに敷居の高い競技ではないですよ。バーティカルの魅力はファンラン層も競技志向のランナーも、そして年齢層も幅広く、同じコースで楽しめることです。時間差のスタートでトップ選手が後から追いかけてくることによって、普段なら見ることができないトップの走りを目の当たりにできるのもいいですよね。
JSAとしてはバーティカルを押し出しながら、ジャパンシリーズ。ジュニアシリーズをメインにこれからも活動していきます。アジア選手権や世界選手権の誘致もしていきたいですね」
女子2位 大石由美子 0:59:13 |
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復帰戦の 鈴木博子は6位 |
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尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター(2015) エキスパートコース
尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター(2015) チャレンジコース
あわせてご覧ください。
■リザルト
キッズスカイレース-リザルト(PDF)
チャレンジコース-中学生-リザルト(PDF)
チャレンジコース-一般-リザルト(PDF)
エキスパートコース-高校生-リザルト(PDF)
エキスパートコース-一般-リザルト(PDF)
■取材協力/四季の森 ホワイトワールド尾瀬岩鞍 http://www.oze-iwakura.co.jp/ski/
■尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター http://www.ozevk.com/