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【Report】上田絢加の「かたしな高原スノーランニング」(群馬県片品村)参戦記

2021年2月27日にかたしな高原スキー場(群馬県片品村)で開催された「かたしな高原スノーランニング」に出場しました!

■レースの特徴
この大会は、スキー場の営業が終わってから、ゲレンデを登って下るシンプルなレースです。今年のプレレースは距離3.9kmを2周するコース設定で、2周の合計で距離は7.8km/累積標高800mでした。17:00スタートで途中で日が暮れるのでヘッドライトが必携品になっています。

■レース当日
片品村は新宿からの直行バスが毎日出ていて首都圏からのアクセスも良く、往復6000円とリーズナブルです。

少し早く着いたので、私はスキーでコースの下見に行きました。レース前にスキーを楽しむのもおすすめです。想像以上に登る斜面が急であることを確認し、1周目は少し抑えめでいこうと計画しました。

その後、受付を済ませ開放されていたスキー場のレストハウスで準備をしました。今回はコロナ禍での開催なので、体調チェックシートの提出や検温、アルコール消毒の実施、マスク着用の呼びかけ、また密を防ぐため表彰式の実施なしとなっていました。ちなみに参加賞は大会ロゴ入りのマスクとなっており、その場で着けている人も見られました。

必携品には手袋やチェーンスパイク、エマージェンシーシートなどが指定されており、距離の割に重装備だなと思っていましたが、着いて納得。寒いです!この日はなんと、−10度! なので、しっかり防寒対策をしました。スタートまでにチェーンスパイクの感覚を馴染ませるため、アップをして準備OKです。

スタートすると男性トップ選手は勢いよく飛び出しましたが、私はコースのキツさを知っているので焦らないようにと言い聞かせながら自分のペースで進んでいきました。コース上には反射材が設置してあるし、分岐には係員の方がいらっしゃって迷うことはなかったです。徐々に斜度はキツくなるので、走りとパワーハイクを混ぜながらいくのがおすすめです。脚も呼吸も辛いですが空気が冷たいので、なんだかいつもと違う爽快感を感じました。そして、日が暮れてきたので頂上手前あたりでヘッドライトをオンにしました。

コースの頂上まで到達し下りだすと、日光白根山の上に大きな満月が! この日は偶然にも「スノームーン(2月の満月のこと)」が見れる日でした。あまりにも綺麗で自然と笑顔がこぼれます。写真に撮りたかったですが、携帯をザックの奥に入れていたので残念でした…。そして、そのまま下ります。暗闇の中走ると、実際のスピードより速く走れている気がしてとても気持ちが良かったです(笑)重力に任せて足をしっかり回す意識で下っていくのが速く下るポイントかなと思います。

そのまま2周目に入ります! 1周目に全力を出さなかったにも関わらず、序盤で既にきつい!でも、ほんのり明るかった1周目と違い、もう真っ暗なのでまた違った非日常な雰囲気が楽しかったです。頂上までたどり着き、あとはもうガムシャラに下ります!

そしてゴール! 記録は50分01秒。女子1位、総合7位でした。ゴール後は選手のために地元のボランティアの方が舞茸汁を作ってくださっていました。冷えた体に熱々の舞茸汁がとっても沁みました! 冬場はレースが少ないですが、しっかりと新型コロナ対策をされた上で開催していただき、大変有り難く良い機会でした。

■レース装備について
今回は私自身も装備について悩みましたので、参考になれば嬉しいです。
・スタート時の装備
上:ベースレイヤー・ロングTシャツ・レインウェア(Salomon S/LAB MOTIONFIT 360 JKT)
下:ロングタイツ(WINDSTOPPER TIGHT)
その他:ザック(Salomon SENSE 5SET LTD EDITION)、トレランシューズ(Salomon S/LAB CROSS)、チェーンスパイク(CAMP ICE MASTER LIGHT)、ポール(LEKI Vertical K)、ヘッドバンド、ネックウォーマー(バフ)、ヘッドライト、手袋
・その他ザックに収納したもの
長ズボン、防風シェル、エマージェンシーシート、スマホ、補給食、水1L、保険証、ホイッスル、マスク

■レース翌日
私は尾瀬のアヤメ平にスキーツーリングへ。アクティブに動かした翌日は意外と体が動きます。他にも、ランニングやかたしな高原でスキーを楽しむ方、の駅に併設されているカフェでまったりしていた方もいらっしゃいました。

■最後に
コロナ禍の中レースを開催いただいた実行委員の方々、極寒の中動いてくださったスタッフやボランティアの方々、そして暖かく迎えてくださったかたしな高原スキー場に感謝したいと思います。
来年も必ず出たいアットホームな大会でした!

DATA
かたしな高原スノーランニング

・開催日:2021年2月27日(土)
・開催場所:かたしな高原スキー場(群馬県片品村)
・コース:7.2㎞/640mD±(3.6㎞×2周)
・制限時間:2時間30分
・HP:https://katashina-snowrunning.com

■photo:倉橋俊行



■Report
上田絢加(うえだあやか)
大学在学中にランニング、ウルトラマラソンに親しみ、社会人になってからトレイルランニングに魅了される。現在は会社員の傍ら、スカイランニングを主軸に活動中。サロモンアスリート。2020年スカイランニング世界選手権日本代表(大会は2021年に延期)。
〈戦歴〉
2018年スカイランニングアジア選手権 3位
2019年スパトレイル〈56K〉優勝
2019年中央アルプススカイラインジャパン〈ロング〉優勝
2019年スカイランニング日本選手権〈SKY〉準優勝
2019年Lantau 50(香港)〈54K〉優勝
2020年スカイランニング日本選手権〈VERTICAL〉準優勝
2020年スカイランニング日本選手権〈SKY〉優勝

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