洗練されたクッションとカーボンニュートラルで進化した定番ロードトレーナー
「Ghost(ゴースト)」シリーズはBROOKS(ブルックス)の定番ロードランニングシューズで、誕生以来数々の賞を獲得している人気モデルです。その14代目にあたる「Ghost 14」は、特別なモデルとなりました。
何が特別なのか? それは「Ghost 14」がBROOKS初のカーボンニュートラルシューズだということです。具体的にはリサイクルポリエステルをアッパー素材に最低30%、インソールのトップライナーとシュータンの裏地、トウボックスの補強などには100%を使用しているとのこと。もちろん見た目は何の遜色もありません。
それでは、シューズを見ていきましょう。アッパーは2レイヤーの エンジニアードメッシュ。補強には3D フィット プリントフィットプリントを採用。前作の「Ghost 13」よりも柔軟性と軽量性が高まっています。幅はゆったりしているので、きつく感じる方はほとんどいないと思います。ヒールカウンターはしっかりしたものが内蔵されています。シューレースは前作の丸紐から、平紐に変更され伸縮性が少なくなり、しっかりと締め込むことができます。
スタックハイトはフォアフット24mm、ヒール36mm、ドロップは12mm。前作のミッドソールはバイオモゴDNAとDNAロフトの組み合わせでしたが、「Ghost 14」では全面的にDNAロフトを採用しました。DNAロフトの特徴は、EVAフォームにエアをブレンドすることでクッション性の向上と軽量化を実現。さらにゴムをブレンドすることで耐久性を向上している点にありますます。
アウトソールはほぼ全面にしっかりと貼られていますが、屈曲性を向上させるグルーブが随所に見られます。また、トレイルシューズほどではありませんが、ラフロードにも対応できそうなラグ形状となっています。
足入れしてみると足全体を均等な圧でソフトに足を包み込み、自然な屈曲に対してもフレキシブルにフィットしてくれます。しっかりした厚みのタンは横幅が広いため、甲の上部のみならずサイド部もある程度カバーしてくれ、ラッピング感覚の向上に寄与しています。履き口のカラーには厚めのパッドが入っているため、足首部分は高いホールド感が得られます。
走りは思っていたよりも軽快で、反応も良くきびきびとした走行感覚でした。DNAロフトのクッション性はソフトではありますが、ふわふわするほどではなく適度なレスポンスがあります。ヒールはロッカー形状になっていませんが、アウトソールをうまくセパレートし、フレックスグルーブを効果的に配置することにより、フレキシブルなクッション性を提供する音で体重移動をスムーズにしているという印象でした。このおかげで、12mmという高めのドロップでもヒールが邪魔をするような感覚は全くありませんでした。
アウトソールはロードシューズにしては珍しく、粘りを感じるグリップで、しっかりと路面に吸い付く印象です。舗装路から外れても林道程度なら何の問題もなく路面をキャッチしてくれます。
「Ghost 14」はフィットやクッション、反発性のバランスが取れていてストレスを感じる部分がないので、フルマラソン完走レベルの方のレース用から、走力のあるランナーのリカバリーやジョグ用、あるいはウルトラディスタンス用まで、あらゆるレベルで使い所があるシューズです。今どきのクラシックランニングシューズの完成度の高さを認識できることでしょう。
GHOST 14
(ゴースト 14)
・価格:¥14,300(税込)
・サイズ:WOMEN’S 22.0-26.0cm / MEN’S 25.0-30.0cm
・カラー:WOMEN’S 7色 / MEN’S 7色
・ドロップ:12mm
・重さ:255g(24cm)/ 281g(27cm)
・ミッドソール素材:DNA LOFT
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