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suunto トレイルランニング

【Review】MAMMUT 「Aenergy TR 5 (エナジー TR 5)」

ミニマルな構成ながら十分な収納力と快適性を発揮する、ウルトラライト・ベストパック

 

 

「軽さ」と「動きやすさ」を追求したMAMMUT(マムート)の「Fast & Light コレクション」に、2023年からトレイルランニング・シリーズが加わりました。前回のシューズ「Aenergy TR BOA Mid(エナジー TR ボア ミッド)」に続いて、紹介するのはベストタイプのバックパック「Aenergy TR 5(エナジー TR 5)」です。

 

 

「Aenergy TR 5」の容量は5L。身体にフィットする面はすべて同じ極薄のメッシュで構成されています。床に置いてみると厚みがほとんどなく、軽量でミニマルな仕上がり。重量は資料によると180gとのことですが、実測では158gしかありませんでした。

 

薄いメッシュ素材は軽量で通気性も抜群。

 

しかしながら、装備はしっかりと収納できます。背面にはリザーバーを収納するためのハイドレーションコンパートメントとジップポケットを配置。どちらも内部に仕切りやポケットはなくシンプルな構成です。ハイドレーションコンパートメントは、リザーバーを使用しないならジャケットなどの柔らかいものを収納するとクッションの代わりになって快適性が向上します。ジップポケットは大型で伸縮性もかなりあるのでレースの必携品も問題なく収納できるでしょう。

 

ハイドレーションコンパートメント。リザーバーを使わないならシェルなどのクッション性のあるものを収納したい。

 

サイドジッパー付きのポケットは伸縮性が高く、見た目以上の収納力を発揮。

 

フロントのポケットは左右とも同じ構成で、一番上にはパワーメッシュのポケット(左にホイッスル付き)、中段にはパワーメッシュでコード付きのボトルポケット(ソフトフラスクは付属しません)。最下部からサイドにかけては2箇所から出し入れ可能な大型のストレッチポケット(左にキーリング付き)が配置されています。この他、フロントにはポールホルダーもついています。

 

(左)ホイッスル。(右)キーホルダー。
サイド部はワンタッチでアジャスト可能。

 

フィッティングはサイドとフロントのバンジーコードで調整します。サイド部はセパレートされ、バンジーコードで繋がれているので左右合計で10cm以上のサイズ調整が可能です。

フロントは左右のバンジーコードをセンターで接続する方式。左右それぞれ一本のコードで繋がれていて左側のストッパーのボタンを押すだけでテンションを調整可能です。もちろん留める場所は上下に移動できます。

 

フロントは2点留め。中央のループはサイズを調整用。

 

実際に着用してみると、サイドとフロントのコードストッパーのボタンが大きて押しやすいだけでなく、一つのボタンで上半分と下半分のテンションを個別に調整できる点も優れていると感じました。

 

 

ボティのメッシュは伸縮性がほとんどないので、包み込まれるようなソフトなフィット感というよりは、ややソリッドな印象ですが、メッシュは全体にしなやかなので身体とのすき間もできにくく、タイトにフィットしてくれます。

ボトル、スマートフォン、ジェル、ウォレットなど、使用頻度の高い装備はフロントのポケットに余裕を持って収納できました。そして、背面のポケットはストレッチが効いているので、最初の印象よりもだいぶ多くの装備を入れることができました。

 

いつもの装備をしっかりと収納可能。使い勝手も良い。

 

走ってみたところ、重心が高めにあり、揺れも少なくて快適でした。パッドは入っていませんが、とくに擦れたり当たったりする場所もありませんでした。

「Aenergy TR 5」の特徴の一つに通気性の良さを挙げることができます。前面、背面はもちろんですが、とくにサイドが抜群です。テストをしたのは春でしたが、暑い季節になってくると、抜けの良さがさらに際立ってくるに違いありません。汗かきランナーには嬉しい限りです。

 

メッシュは極薄なので通気性は抜群で、濡れてもすぐに乾く。

 

また、1日走って気づいた点は、バックパックが汗を吸って重くなるというストレスが少ない点です。ボディのほとんどが疎水性の高いメッシュで、ポケット部分も極薄で、さらにDWR(耐久撥水加工)も施されているので、バックパックは極力水分を保持せず、速乾性も抜群です。
コースの後半で行動食を食べて重量が減っているはずなのに、汗で濡れてかえって重くなっていると感じることもないと思います。

 

軽さと通気性そしてスマートさを備えた「Aenergy TR 5」。使用用途は、5Lという容量から考えると、一般的のトレイルランナーならデイリーのトレーニングやショートからミドルレース、アスリートならミドルからロングまでも視野に入ってくると思われます。また、軽さと通気性の良さ、少ない装備でも持て余さないスマートなシェイプを考慮するとロードのロング走やウルトラマラソンにも最適だと思います。

 

 

Aenergy TR 5
(エナジー TR 5)
・価格:¥25,300(税込)
・品番:2530-00860
・サイズ
Men:XS-S(総丈約35.0cm、身幅約24.0cm)、M-L(総丈約39.0cm、身幅約26.0cm)
Women:XXS-XS(総丈約33.0cm、身幅約22.0cm)
・カラー:black-cloud

■プロダクトページ
https://www.mammut.jp/items/2530-00860

■マムート スポーツグループジャパン
https://www.mammut.jp/

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