軽量だけど実用機能に不満なし
上田瑠偉監修のトレイルランニング用防水透湿シェル
ＭＯＵＮＴＡＩＮ ＨＡＲＤＷＥＡＲ（マウンテンハードウェア）のトレイルランニングカテゴリー「ＨＸＴ」に属する軽量な防水透湿シェル「Ｌｅｒｏｙ Ｊａｃｋｅｔ（リロイジャケット）」は、世界のトップトレイルランナー上田瑠偉選手の要望を取り入れて開発されました。
ＭＯＵＮＴＡＩＮ ＨＡＲＤＷＥＡＲは独自のＤＲＹＱという防水透湿テクノロジーを展開中で、「Ｌｅｒｏｙ Ｊａｃｋｅｔ」は特殊な裏地加工によりドライな肌触りを実現した2.5レイヤーの防水透湿素材を採用することで、Tシャツの上からそのまま着用しても肌へのベタつき感がなく、発汗量の多いトレイルランニングに適したシェルジャケットです。
ポケットは胸に一つ。ファスナーは表からも裏からも使えるようになっていて、ここに本体を収納できるパッカブル仕様です。袖口にはベルクロ、裾はドローコード付き、身頃は後ろ側が少し長くなっています。フードにはフィット感を調整するために２つのドローコードが付いています。また、フードを使用しない時にはまとめておけるタブもあります。
これだけ細かいところまで気を配った装備を施して171gに仕上げているのはさすがです。
（右上）フードはこの後頭部と顔の周りに２箇所でフィットを調整。
（左下）袖口はベルクロでアジャストする。
（右下）このタックがバックパックのふくらみを吸収する。
裏地は３Ｄ加工が施されているため、２.５レイヤー独特のペタペタとした肌触りはありません。汗をかいた腕の上に着ても張り付きはかなり抑えられます。
アジアンフフィットを採用しているため、袖の長さもちょうどよく体に綺麗にフィットします。袖は細身ですが腕の動きによる身頃への影響はほとんどなく、腕振りをしてもストレスはありません。
（右）左がパンツ、右がジャケットもどちらもポケットに収納可能。
トレイルラン二ングをターゲットにしたジャケットは身頃もタイトなシルエットになりがちですが、「Ｌｅｒｏｙ Ｊａｃｋｅｔ」は少しゆとりを感じます。これは、バックパックを背負った上からの着用を想定しているからです。仕組みは背中の大きなタック。普段はこのタックが閉じているので、だぶつきのないシルエットになりますが、背中が膨らむとタックが広がって盛り上がるわけです。
上の写真は「Ｆｌｕｉｄ Ｖｅｓｔｐａｃｋ ６」に装備を詰めた上から着用していますが、窮屈さはありません。
「Ｌｅｒｏｙ Ｊａｃｋｅｔ」とセットアップして履きたいのが「Ｌｅｒｏｙ Ｐａｎｔ」です。細身のシルエットと立体裁断によって、ランニングの足さばきを妨げません。ジャケットと同じ素材はハーフパンツの上から着用してもサラサラです。裾にはドローコードが付き、好みに応じて絞ることができます。サイドのファスナーはシューズを履いたままでも脱ぎ履きしやすいように長めなっています。腰の裏側にはポケットがあり、本体を収納可能です。
（右上）ウエスト部分裏側にあるポケットに本体を収納可能。
（右下）ファスナーが長めなのでシューズを履いたまま着脱できる。
ジャケット、パンツ共に防水性能は十分。トレイルランナーにとって気になる透湿性もかなり優れています。レース必携品としての機能を備え、軽量・コンパクトでありながら、無理な軽量化によって機能が損なわれている点もありません。ですから、大会用の装備としてはもちろん、普段のトレーニングでもしっかりと使い倒せる実用的なシェルとなっています。
Leroy Jacket
リロイジャケット
■価格／￥20,000＋税
■素材／ボディ：10D ドライQコア 2.5L 3Dリップストップ（ナイロン100％）
■サイズ／XS、S、M、L、XL
■重量／171g（M）
■着丈／72cm（M）
■カラー／3色
Leroy Pant
リロイパンツ
■価格／￥20,000＋税
■素材／ボディ：10D ドライQコア 2.5L 3Dリップストップ（ナイロン100％）
■サイズ／XS、S、M、L、XL
■重量／145g（M）
■股下／76cm（M）
■カラー／1色
■マウンテンハードウェア http://www.mountainhardwear.jp
