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【Review】SALOMON「SENSE RIDE(センス ライド)」

ダイレクト感と疲労軽減を同時に手に入れた
新世代のベンチマーク


SALOMONの2017年はSENSE(センス)がシリーズ化する年のようです。ダイレクト感と軽快感、そしてオールラウンド性が支持され、ロングセラーとなっている「SENSE PRO 2」(以下「PRO 2」)に加え、その対極に位置するマックスクッションモデル「SENSE PRO MAX」(以下、「PRO MAX」)をリリースしたのが2017年の春。そして秋のニューモデルとして登場したのが、今回紹介する「SENSE RIDE(センス ライド)」です。

SENSEシリーズの3モデルのスペックを比較してみます。

ミッドソールハイト ドロッップ 重量
SENSE RIDE 27mm/19mm 8mm 275g
SENSE PRO MAX 30mm/24mm 6mm 290g
SENSE PRO 2 23mm/17mm 6mm 265g

スペックを見ても「SENSE RIDE」は「PRO 2」と「PRO MAX」の間に位置するシューズということが判ります。

アッパーはSENSEシリーズらしく、しなやかで高いフィット感。シームレスの補強は2層構造になっていて部位によって強弱をつけています。「PRO MAX」よりもワンランクタイトですが、素材がしなやかなのでフィットの許容範囲は広いでしょう。

ミッドソールには着地による衝撃に加えて疲労や怪我のリスクとなる振動を吸収・軽減するVIBE テクノロジーを搭載。これは「PRO MAX」にも採用されていますが、この薄さと軽さの中に詰め込んだのがポイントです。

(左)足型に近いタイト目のラスト。
(中)ゆとりがあるスクエア気味のトウボックス。
(右)振動吸収に優れたVIBEを内蔵したミッドソール。

フレックスはレーシングシューズ並みにしなやかです。さらに、アウトソールは、船底のようなローリング形状で、人間工学に基づいたスリット「DECOUPLING OUTSOLE」採用し、踵からつま先への体重移動をスムーズに行える設計となっています。

アウトソールのラグは「S/LAB SENSE ULTRA」とほぼ同じパターンです。素材も同じプレミアム・ウェット・トラクション・コンタグリップを採用。「PRO 2」と「PRO MAX」よりも素材自体のグリップ力に優れています。とく硬くに滑りやすい路面でのグリップは目を見張るものがありました。

(左)アウトソールのスリットのおかげもあり、フレクスはかなりしなやか。
(中)ラグパターンによるグリップもゴム質によるグリップも良好。
(右)ソール全面の内蔵された振動吸収素材OPAL

さて、実際に走ってみた印象ですが、「PRO 2」と「PRO MAX」の間というスペックですが、フィーリング的には「PRO 2」に近いと感じました。その理由はダイレクトな走行フィーリングとしなやかなフレックスにあります。「PRO 2」よりもクッションは厚いのですが、足との一体感が高く、トレイルでの足の複雑な動きを抑制するというより、むしろ足の一部のようにシューズが追随してくれます。その上でVIBE テクノロジーによる、振動吸収もよくきいて疲労はかなり軽減されました。

「SENSE RIDE」を一言で表現するなら、長距離でも攻める走りができるシューズといえます。レーシングシューズではダイレクトすぎて不安が残るという方、クッショニングモデルよりももう少し攻撃的な1足を履いてみたい方に、ぜひ試していただきたいシューズです。

SALOMON
SENSE RIDE(センス ライド)

■価格/15,000円+税
■重量/275g(メンズ 27cm)/230g(ウィメンズ24cm)
■サイズ/WOMEN 22.0 – 25.0cm / MEN 25.0 – 28.5cm
■アウトソール/Geometric decoupling / Premium Wet Traction Contagrip®
■ミッドソール/OPAL / EnergyCell +
■シャシー/Profeel Film
■ソール/24mm / 16mm(8mmドロップ)

■SALOMON http://www.salomon.com/jp/

 

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