【Review】Salomon ｢ADV SKIN 12 (アドバンスドスキン 12）」

コンプレッション強化の他、細部も煮詰められ、死角無しのベストセラーパック

Summary

・走行中の揺れを抑制するYシェイプテクノロジー
・フロントの8ポケットは使い勝手が抜群
・トンネルポケットのセンター幅が広がり利便性が向上
・新形状になって当たりが無くなったソフトフラスク

Salomon（サロモン）のベストセラーベストパック「ADV SKIN 12（アドバンスドスキン 12）」がリニューアルしました。ネーミングは変更ありませんが多くの部分がリファインされています。

メインコンパートメントは前作と同じ逆三角形で、サイドのジッパーからアクセスします。中にはポケットが一つとキークリップを装備。また、メインコンパートメントの下層にはハイドレーションコンパートメントもあり、こちらは上部からアクセスします。

メインコンパートメントへはサイドジッパーからアクセス。内部にはポケットとキーリングがある。

「ADV SKIN 12」は伸縮性が高く、想像以上に装備を詰め込めるのが魅力でしたが、伸縮性が高いがゆえに走行中の揺れが気になることもありました。そこで、ニューモデルでは伸縮性を抑えた素材をY字型に組み込んだ、Yシェイプテクノロジーを採用することで、安定性を強化しています。サイドのコンプレッションもY字のしっかりした部分を引っ張るように設計されています。

（左）ニューモデル。（右）前モデル。ニューモデルはY字の部分でしっかりコンプレッションしているのが判る。

メインコンパートメントの下部には左右からアクセスが可能なメッシュのトンネルポケットを備えています。ニューモデルではセンターのトンネル部分の幅を約1cm広くすることで使い勝手が向上しています。

前面には左右のショルダーハーネスにそれぞれ4つのポケットを配置。最上段は、サイドが大きく開いた前作のポケットを、入り口を二重に覆せた落ちにくい形状に変更しています。その下にはソフトフラスク用のポケットで、外側にはジップポケットも併設しています。最下部は一番大きなポケットです。

（左）ニューモデル。（右）前モデル。最上段のポケットはセキュリティが向上し小物の収納に便利。

ショルダーハーネスはメッシュ素材が変更されています。前作では縦方向にも横方向にもストレッチしていましたが、新作では縦方向の伸びが抑えられているため、より安定感が向上しました。

フロントバンジーコードのキャッチ。（左）ニューモデル。（右）前モデル。コードを引っ掛けやすい形状にアップデート。

左右のショルダーハーネスを繋ぐバンジーコードは特許取得の独自機能のクイックリンク。2箇所を留めますが、テンションの調整は１箇所でできる優れものです。この機能は前作と同じですが、コードを引っ掛けるフックの形状を変更したことで、より簡単かつ確実に留められるようになりました。

「ADV SKIN 12」には500mlのソフトフラスクが付属していますが、こちらもアップデートしています。底が尖った形状になったため、ポケットに収納しやすくなった他、上部の飲み口を取り付ける部分の、胸に当たる場所を平らにすることで肋骨へのストレスを軽減します。飲み口のキャップは約1回転で開き、素早く補給を終えることができます。

ポールは従来通りサイド、またはバックの下部に収納できる他、別売りのカスタムクイバーを取り付けるタブも付いています。