定番モデルが、記念すべきバージョン10へ進化
高まったホールド性は、新たな方向性への道しるべか?
伝説のウルトラマラソンランナー、スコット・ジュレク(USA)が開発に携わるBROOKSのトレイルランニング用シューズのフラッグシップ「CASCADIA」。2015年モデルは記念すべきバージョン10となります。毎年、キープコンセプトでモデルチェンジし、愛用者を裏切らないシューズ作りを続けてきましたが、今回の「CASCADIA 10」では、かなり大幅な仕様変更が行われました。それを一言で表現するならば「ガッチリしたシューズになった」ということでしょう。
今回の「CASCADIA」のモデルチェンジでは、数多くの変更点がありますが、まずはアッパーから見ていきましょう。リニューアルしたアッパーで、最も変化を感じたのはミッドソールからの立ち上がり部分の強化です。足の外周下部全体に補
それに呼応するように、アッパー全体のラッピングの精度も高まりました。インサイドのアッパーが中央付近まで張り出しているのが判ると思います。そして、甲の部分の左右のハト目の間隔も短くなりました。さらに、インサイドには下部から2本のリボン(サドル・プル)が立ち上がっており、そのままシューホールとなってシューレースとつながるため、インサイドのアッパー全体をシューレースで引っ張り上げるようにホールドしています。
この結果、アッパーの素材自体の硬さというよりも、ラッピングがしっかりしたことによって、足全体をしっかりと巻き込み、結果、シューズ全体の剛性を感じられるようになりました。
ミッドソールには前モデル同様にBROOKS® DNAが採用されています。これは、BROOKSのシューズ全般に使われているオリジナルのテクノロジーです。最大の特徴は、ランナーの体重や走る速度に瞬時に適応し、どんな体重のランナーがどんなスピードで走っても、最適なクッションを提供するというもの。トレイルのように登りや下りで速度やインパクトの強さがめまぐるしく変化するようなシチュエーションに対して、まさに最適なクッション材です。フィーリングとしては、特にヒールは前モデルよりもしっかりとしていて、硬めに感じました。
アウトソールは、一見前モデル同様に見えるかもしれませんが、ラグの形状にかなり手が加えられています。とくに大外の外周に小さなラグパターンを加えることでグリップ力のアップを図っています。さらに前後左右4点にあるピボットポストの周りの溝が可動性と機動性をアップしています。
「CASCADIA」といえば、ロードランニングシューズのような履き心地という印象がありました。もちろん、今もそうですが、今回のモデルは、そのフォルムからは見て取れないものの、かなりしっかりと足をサポートするシューズに仕上がってきたと思います。お勧めするのは、より長い距離を走りたいランナー、よりハードな環境を走りたいランナー、さらには、シューズにしっかりとしたサポートを求めるトレイル慣れしていないランナーなど。進化した「CASCADIA 10」を是非試してみてください。
CASCADIA 10
カスケディア10
■価格/¥14,040(税込)
■カラー/MEN’S:ハイリスクレッド / サツマ / ブラックアイリス(写真)、ミッドナイト/スパースプリング WOMEN’S:フラミンゴ / クリームサイクル / ブループリント、ミッドナイト / パープルカクタスフラワー
■サイズ/MEN’S:25.0~29.0cm WOMEN’S:22.0~26.0cm
■テクノロジー/エレメント、BROOKS DNA、フルレングス S-257、バイオモゴ、ピボット・ポスト、HPRグリーン、キャタピラー・クラッシュパッド、バリスティック・ロック・シールド、ポジショニングを保持するために開発された、ミッドソールとアウトソール
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