厚底並みのクッション性と意外なほどの軽量感をもつ
次世代クッショニングモデル
LA SPORTIVA(ラ・スポルティバ)の2016ニューモデル「AKASHA(アカシャ)」は、プロテクション性、クッション性ともに高く、ロングトレイル向きのシューズとなります。それでは新システムを惜しみなくつぎ込んだ詳細を見ていきましょう。
アッパーはボリュームがあり、なおかつメッシュ素材の伸縮率が高く、ソフトに足を包み込んんでくれる印象です。とくにトウの部分は足のダイナミックな動きにはもちろん、荷重時の細かなボリュームの変化にも呼応してくれる感触がありました。サイド部は細いライン状の補強がしっかりと効いていて、さらに内側からも補強してあり、足をしっかりとセンターにキープしてくれます。タンはパッドのようなしっかりとした素材で、さらにソールから足を包み込むようにつながっているので、ずれることもなく足の一体感を高めてくれます。
ミッドソールは厚めでクッション性はかなり高いです。面白いのはフォアフット部のアウトサイドに波のように段差をつけてある点。このため、インサイドよりもアウトサイドの方が柔らかく感じます。
アウトソールは耐久性重視とグリップ性重視の2種類のコンパウンドを組み合わせたFriXion XT。写真の赤い部分が耐久性のある硬い素材になります。ヒールのアウトサイドからフォアフットのインサイドに荷重が移動するような一般的な走りでは、しっかりとした踏み応えを感じられるでしょう。 ラグのパターンはオールグラウンド対応と謳われていますが、形状、粘りともに柔らかいトレイルに向いているように見えます。しかし、硬い路面も不得意ではありません。その一因として挙げられるのは、ラグの土台が沈み込んでくれる点です。アウトソールの土台が硬いシューズの場合、ラグ部分のみが潰れて、硬い路面では違和感を感じてしまいます。しかし、「AKASHA」は凸部分が土台から沈み込むので、ラグの潰れをあまり意識せずに走ることができるのです。これは他のシューズにはあまり見られない特徴と言えます。
ヒールは見た目はかなりボリュームがあります。クッションは厚底シューズ並みにふわっとして柔らかく感じますが、エッジ部分が丸まっているためにヒールが引っかかったり俊敏な動きを妨げるような印象はありませんでした。ドロップ(つま先と踵の高低差)は6mmと低めの設定で、ミッドからフォアフット部は綺麗にローリングしては体重が滑らかに前方へ移動する作りになっています。
「AKASHA」は衝撃吸収性に優れていながらも軽快感があります。また、実際の重量よりも軽く感じるのは、重量配分ののバランスが取れているからだと思います。さらに、ソールシステムのフィーリングは独特で、体の負担を大きく軽減してくれます。ロングトレイルに挑むトレイルランナー、また、これからトレイルランニングを始める方にもお勧めできる、幅広い対象者をもつシューズではないでしょうか。
AKASHA
アカシャ
■価格/¥16,800(税別)
■カラー/MAN ブラック×イエロー(BY)、ブルー×サルファー(BS) WOMAN ベリー(BE)
■アッパー/エアメッシュ+PU レザー+ダイナミックプロテクション
■ライニング/ノンスリップメッシュ
■ソール/FriXion XT + トレイルロッカーシステム
■サイズ/MAN 36~47.5 WOMAN 36~43
■重量(1/2ペア)/MAN 約330g WOMAN 約280g
■LA SPORTIVA http://www.sportivajapan.com/
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