【BOOK】はじめてのウルトラ&トレイルランニング [クリッシーモール (著), 西城克俊(監修)]

ULTRA & TRAIL RUNNING
トレーニングをさらなる高みへ。
ウルトラランニングの完全マニュアル

50㎞から100マイルまでの初レースに対応した
カスタマイズ自在なトレーニングプラン
週ごとの詳細なトレーニングプラン
毎日のワークアウトに役立つポイント
やる気を出すためのコメント付き

著者のクリッシー・モールは、ＵＴＭＢ（ウルトラトレイル・デュ・モンブラン）など５５の大会での優勝と、１００以上のレース完走を誇るウルトラトレイルランニングの女性トップランナー。競技仲間から一目置かれる存在であり、世界のランナーを勇気づける存在である。見ているこちらが元気をもらえるような存在である。トレイルに対する前向きな姿勢と同時に、深い見識、情熱を併せ持つ。初のウルトラ、それ以降のウルトラへの準備とトレーニングにおいて、彼女ほど頼りになる人はいないだろう。

本書では、モールが５０ｋｍ、５０マイル、１００マイルレースの完走のガイド役を務める。いくつかのフェーズに分かれた、効果的で実行しやすいトレーニングメソッドには、彼女の経験がそのまま映し出されており、どんなランナーにとっても一段階レベルアップし、目標を達成する助けとなる。秘訣や補足情報、自分自身の経験談を提供することで、彼女はウルトラに対する愛を、読者と共有する。

細かなトレーニングプランやライフスタイルの調整からうかがえるのは、彼女の気遣いだ。ウルトラの発展のためにいかに力を尽くしているか、
初めてウルトラを走る人の指導にいかに情熱を傾けているか、ということは、その気遣いがはっきりと物語っている。ウルトラトレイルランニングで、自分の心と体に試練を与える。その目標達成に必要な知識と勇気は、すべてモールがもたらしてくれるのである。

【推薦の言葉】ウルトラの著名人&エリートランナーが多数推薦!
■スコット・ジュレク（ウルトラトレイルランニングの世界的トップランナー。完全菜食主義者であり、『Eat and Run』の著者）
「私はクリッシーのことを、彼女が初めてトレイルを踏んだ時から知っています。
10年以上、彼女はトレイルに取り組んできましたが、その姿には気概と気品があります。
クリッシーが踏んだ道を、あなたもたどってください」

■クリストファー・マクドゥーガル（作家兼編集者。300万部の世界的ベストセラー『BORN TO RUN』の著者）
「走ることに関して、クリッシー・モールほど、アドバイスが頼りになる人はいません。
個人としても、職業人としても、そしてアスリートとしても、彼女ほど完成された人間、
周囲に尊敬を集める人はいません」

■リジー・ホーカー（世界最高峰のウルトラトレイルであるUTMBの女子部門5回優勝。『Runner』著者）
「クリッシーは、ウルトラに初めて挑戦する人を導き、励ますには、うってつけの人です。
彼女の書いた本は、あなたがウルトラの旅を一歩一歩味わうための、サポートとなるでしょう」

日本の読者のみなさんへ
はじめに ̶
第1 章自分に合った距離を見つけようウルトラランニング Q&A
第2 章初めてのレースは何にする?
第3 章ウルトラの勘どころ
第4 章メンタルのトレーニング
第5 章トレーニングプラン
第6 章ケガのケアと予防
第7 章チームと自分
第8 章ギア
第9 章ウルトラ女子のみなさんへ
第10 章未知なる自分、未知なる力を掘り起こそう
第11 章Ready? Set? -レースに向けて-
第12 章GO!
第13 章回復
第14 章さて次は?
付録
謝辞
著者紹介
索引

■クリッシー・モール（Krissy Moehl）
見事な筋肉、均整のとれたスタイル、自己の探求。世界中のトレイルでクリッシー・モールは自分を作り上げてきた。トレイルを走り続けられることに対する感謝の念を、彼女は忘れない。人は、手つかずの美しい自然のなかで自分の限界を押し広げることにより、人生について多くを学ぶ。その場を早いうちに見つけられて幸運だったと、彼女は考える。世界を旅し、肌で感じるチャンスをクリッシーにもたらしたのは、トレイルランニングへの情熱である。
彼女が最初にトレイルに出合ったのは、エクアドル留学から帰国した１９９９年。自分を奮い立たせ、前へと進めさせるものは、家族やトレイル・コミュニティのサポート、さまざまな人生経験、高くそびえる山々から見渡せる広大な眺めだと、彼女は言う。人生の酸いも甘いも味わった彼女にとって、一歩、そしてまた一歩と前に進むことこそが、癒やしなのである。まだ若い部類の３７歳（原著発行当時）ではあるものの、長年過酷な道を走り続けてきたクリッシーは、
傷つきやすい、生身がむき出しになった人間である。
彼女は、人の手が加えられていない場所にひそむパワーのなかには、成長させてくれる力、守ってくれる力、プラスの影響を与えてくれる力があると考えている。職を離れ、世界の舞台で戦って勝利を収め、契約を結び、過酷なアドベンチャーに耐える。こうして自分の心に従った結果が、思いがけない勝利であり、大失敗であり、そして想像だにしなかった自分との出会いなのである。クリッシーが大切にしているのは、ランニングというレンズを通して世界を探索する体験。そして、自分の身体が走らせてくれる道。しかし、レースを走り、世界を旅するだけではなく、Ｐａｔａｇｏｎｉａ社、Ｖａｓｑｕｅ社のアンバサダーとしても活動している。
そのほか、チャカナット５０ｋｍのレースディレクター、初心者の指導者としての顔も持つ。また、講演活動にもチャレンジしている。自然豊かなパシフィック・ノースウェスト（アメリカ北西部）出身。