NakedのDNAとデザイン哲学をフットウェアに取り入れた「Naked T/r」は、ハイパフォーマンスシューズのフィット感、フィーリング、パフォーマンスを再考し、これまでで最も高度なトレイルレーシングシューズを作り上げました。デザイン、ラスト、素材、構造において、すべての伝統を破った超軽量でレースレス(紐なし)レース用シューズは、ランナーを表彰台に連れていくために開発されました。
■「Naked T/r」の特徴
サーフェス:ドライ・テクニカルな地形
パフォーマンス:スピード / レース
クッション:ミディアム
フットプロテクション:ハイ
シューズのフィット感:踵と中足部の形状にフィット
靴の幅:スリムフィット
パフォーマンス:スピード / レース
Reviewer
腰越浩二
トレイルラン歴14年、UTMFやUTMBなど国内外の100マイルレースを8回完走。アウトドア専門店にてバイヤーをとして勤務する中トレイルランアイテムにおける専門知識を高めつつ自身でのさまざまな試行錯誤を重ねてきた経験値の高いエキスパートランナー。
足入れした瞬間は足の甲をネオプレーンタンがブレさせなく安定感を感じると同時に甲高の足型にはやや合わない印象。足型を選ぶシューズではあると思います。
このシューズを履きこなす上でもっとも大事なのはサイズ感普段履いているトレイルシューズのマイナス0.5センチが基本。履き口が狭いので大きめのサイズを選びがちですが、シューズのフレックスポイントが自身のサイズと合っているかがこのシューズの命。フレックスポイントが合わないと靴擦れの原因はもちろん、コントロール性が発揮されずこのシューズの良さが発揮されない。実際にフィッテイングしてフレックスポイントを確かめてサイズを決めてほしいですね。
実際に走った印象は、ロースタック(薄底)での着地感と独特のレースレスアッパーによるフィット感が想像以上にコントロールしやすくミッドソールの反発とカーボンプレートによる反発で次の一歩が踏み出しやすい感覚。フォアフットでもヒールストライクでもカーボンプレートによる無理に走らされてる感覚がなく、安定した反発感。着地から蹴り出しの「軽さ」がとても印象的で、足を運びだす感覚がとにかく軽く、凹凸を飛び越えることが楽しくなる感覚でした。
長い下りでの左右のブレもなく、着地の衝撃に対しての足をしっかりホールドし安定感を感じました。最初は下りのコントロールの良さが際立ちましたが、次第に登りでの走りやすさのほうがより際立ちました。
登りのトレイルではフォアフット走法で走ったとき(登ったとき)踵の抜ける感が全くなく、踵がしっかり追随してるく感覚はトップクラス。また個人的に大変印象に残ったのがヒールパーツ。ヒールカウンターはやや高さがあり丸みを帯びた形状は踵のフィット感を生み出し、内側のアキレス腱部分には2つパッドが配置されており、踵をしっかりとホールドしてくれます。
アウトソールは個人的に現在もっとも信頼しているVibramのメガグリップを搭載。土、砂利、岩、林道、泥濘などで試しましたが、グリップは良好で、アウトソールの泥抜けもよく信頼できます。
ウルトラトレイル系マックスクッションシューズが世界的に主流の中、異彩を放つこのシューズはそのコントロール性、カーボンプレートによる反発力を鑑みると最大限性能が発揮されるのスカイ系レースまたはトレイルレースにおいては30キロ前後がベストディスタンスではないでしょうか。
Naked T/r
・価格:44,000円(税込)
・スタックハイト:前足部 21mm / ヒール 26mm
・ドロップ:5mm
・重量:255g (27cm)
・サイズ:ハーフサイズで24–29cm(ユニセックス)
・インソール:LINERLOC アンチスリップ(縫い付け)
・アッパー:1ピースTPU ボンディング リップストップナイロン
・ミッドソール:EVAフォーム
・アウトソール:Vibram MEGAGRIP(LITEBASEとTRACTION LUG)
・ラグの深さ:前足部 4mm / アーチ 2mm / ヒール 5mm
・可変式ボンデッドニットカフ
・販売:Rufus & Co. オンラインストア
https://store.rufusand.co/products/naked-t-r-trairunning-shoes
ランニング、トレイルランニング、トライアスロン用品を取り扱うスポーツ用品店
・製品販売店:スーパースポーツゼビオ御茶ノ水本店, さかいやスポーツシューズ館 (東京) 他、スポーツ用品店