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THE NORTH FACE アスリートが 「Mt.FUJI 100」 FUJI100miの装備を公開!

日本の財産である富士山の文化と自然の素晴らしさを、世界中、そして次の世代に伝えていくトレイルランニングレース「Mt.FUJI 100(マウントフジ100)」が、2024年4月26日(金)〜27日(土)に開催されます。

特別協賛のTHE NORTH FACEからはトップアスリートが集結。そこで、距離約166.6kmの「FUJI100mi」カテゴリーに参戦する選手(土井陵選手、鬼塚智徳選手、松永紘明選手、横山峰弘選手、志村裕貴選手、鏑木毅選手)に、現時点で考えている装備を公開していただきました。

 

 

ーー シューズはどのモデルを履く予定ですか?

土井:SUMMIT VECTIV PRO → VECTIV Enduris III
前半は走れるコースなので反発性がありスピードに乗れるプロを。後半はクッション性の高いエンデュリスで走ろうかと検討しています。「山中湖きらら」で新しい「SUMMIT VECTIV PRO」、もしくは「VECTIV Enduris III」に履き替えます。

鬼塚:SUMMIT VECTIV PRO
高い反発力とクッション性がシンプルに気持ち良い。その上で適度な軽さと着地した時の安定感があるので、今のところこのシューズ一択です。

松永:SUMMIT VECTIV PRO
理由は突き上げを防ぐクッション性。雨天時や前日まで雨天が2~3日続いた場合は、路面からの突き上げが減るため、よりダイレクトでグリップ力のある「SUMMIT VECTIV SKY」をチョイスします。「山中湖きらら」で足裏の状況を見て、よりクッション性を重視したいと思ったら「VECTIV Enduris III」に履き替えます。

横山:SUMMIT VECTIV PRO
100マイルレースで脚への負担が少ないシューズです。万が一のために予備(同タイプ)を用意します。

志村:SUMMIT VECTIV PRO
「FUJI100mi」は走れるパートが多く「SUMMIT VECTIV PRO」の反発と安定感は大きな武器になると思います。特に、最初はロードが続くため、ここである程度のスピードを維持することも必要だと思います。雨等でスリッピーな状況であれば、グリップ力の高い「VECTIV Infinite II」を選択します。足に疲労がたまってしまっている状況であれば、クッション性を重視し、後半で「VECTIV Enduris III」に履き替える可能性もあります。

鏑木:SUMMIT VECTIV PRO
高い反発力、そして衝撃吸収性。終盤の脚バテを考慮すると100マイルでは最強のシューズだと思います。「山中湖きらら」で同じ「SUMMIT VECTIV PRO」に履き替えると思います。

 

(左)SUMMIT VECTIV PRO 🔗メンズ 🔗ウィメンズ
(右)SUMMIT VECTIV SKY 🔗メンズ

 

(左)VECTIV Enduris III 🔗メンズ 🔗ウィメンズ
(右)VECTIV Infinite II 🔗メンズ 🔗ウィメンズ

 

 

 

Athlete file 1土井陵(どい・たかし)1981年、大阪府生まれ。2015年には世界最高峰の「ULTRA-TRAIL DU MONT-BLANC(UTMB)」に初出場し、日本人最高位の11位でフィニッシュ。2022年は「ウルトラトレイルマウントフジ」で準優勝、「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」で大会記録を大幅に短縮する4日間17時間33分の新記録で優勝。2023年は「Tor des Géants」(ITA)」[330km]に挑戦し、男子17位でフィニッシュ。

 

 

ーー バックパックどのモデルを着用する予定ですか?

 

土井:Summit Run Race Day Vest 8
軽くてミニマルなところがいいです。サポートがいるので、荷物は最小限で軽量化を図りたいと思います。背負い心地も重視して、背面近くに防寒具をクッションの代わりにしてパッキングします。ヘッドライトなど硬いものは身体から離す位置にパッキングします。

鬼塚:TR 6
収納箇所が多く使い勝手が良いため。本体前面や両サイドのポケットにはジェルやゼリーなどの補給食とスマホを入れて、本体背面のメッシュ内にはシェルを入れることが可能なので、着用したまま100マイルを走ることができます。補給食や必携品の入れる場所は、いつも同じにしています。

松永:MARTIN WING 6
調節可能なショルダーベルトがあり、揺れないで体にフィットするところがいいです。肩甲骨の間に重心があるかどうかもポイントです。肌面には柔らかいものがくるようにパッキング。中身が濡れないように防水処理をします。

横山:Summit Run Race Day Vest 8
軽く、見た目より必携装備品が収納できる。背面側と下部にウェア類、背中に当たらない箇所にヘッドライト、バッテリーなどを入れます。

志村:TR 6
前方に配置されたポケットの容量が多く、ジェルなどの補給食にもアクセスしやすいこと。バックパックの揺れが少なく安定感が高く、体にフィットしやすいこと。必携品の量から考えると、「TR 10」よりも「TR6」が妥当だと考えます。
補給食は、前方のポケットに入れるようにします。ただ、多くを入れてしまうと揺れが気になってしまうため、1箇所に集中しないように分散させて収納します。そうすることによって重さを感じづらくなるという利点があります。シェルは一番脱ぎ着する可能性があるので、バックパックの一番上か外部のポケットに収納します。

鏑木:TR 10
抜群の安定感。荷物の軽い重いに関らず揺れが少なくストレスがない。「FUJI100mi」の多めの必携装備を考えると10L(上級者向き)がベスト。中央部分の開閉ができるため収納がストレスなく便利。また、さまざまな収納箇所があり助かります。
ほぼ使わないであろう装備(エマージェンシーブランケット、ファーストエイドなどなど)は防水パックに入れ一つに収納し、パックの最深部に収納。ジャケット(上下)など頻度高く使用するものはストレスなく取り出せるポジション(パック上部など)へ収納します。

 

(中)TR 10(S / 8ℓ、M / 9ℓ、L / 10ℓ) 🔗 ユニセックス
(左)TR 6(S / 6ℓ、M / 7ℓ、L / 8ℓ) 🔗 ユニセックス
(右)Summit Run Race Day Vest 8(XS,S / 6L、M,L / 7L) 🔗 ユニセックス

 

 

 

Athlete file 2鬼塚智徳(おにつか・とものり)1980年、福岡県生まれ。実業団時代は1999年世界クロスカントリー日本代表、2000年「全日本実業団ハーフマラソン」3位(1:01:37)、2005年「別府大分毎日マラソン」(2:12:48)などの成績をもつ。引退後、トレイルランニングでは2014年の「STY」で3位、翌年の「ウルトラトレイルマウントフジ」で11位、さらに2016年は3位入賞。2019年にはアメリカの「Waldo100K」では、トップと同着でゴール。海外のレースにも積極的に取り組んでいる。

 

 

ーー 今回は夜のスタートになりますが、荒天ではない場合はどんなウェアを着て走りますか?

 

土井: S/S Dry Dot Light Crew
日中の気温が高くなれば「S/S Hypervent Crew」に着替えます。

鬼塚:気温が高い場合は「S/S Hypervent Crew」、低い場合は「S/S Dry Dot Light Crew」。パンツは「Enduris Trail  Short」の予定です。

松永:S/S Dry Dot Light Crew / Enduris Trail  Short

横山:S/S Hypervent Crew Crew / Enduris Trail  Short

志村:S/S Hypervent Crew Crew / Enduris Trail  Short

鏑木:S/S Dry Dot Light Crew / Enduris Trail  Short
4月の季節を考える「S/S Dry Dot Light Crew」がベストかなと思います。ショーツの下にはC3FITのハーフタイツを履きます。

 

(左)S/S Hypervent Crew 🔗メンズ 🔗ウィメンズ
(中)S/S Dry Dot Light Crew 🔗メンズ 🔗ウィメンズ
(右)Enduris Trail  Short 🔗メンズ 🔗ウィメンズ

 

 

Athlete file 3松永紘明(まつなが・ひろあき) 1980年、静岡県生まれ。2009年「UTMB」に初挑戦するも、100マイルレースの洗礼を受ける。それから毎年「UTMB」に出場し、現在も挑戦を続けている。2018年「Cordillera Mountain Ultra VK(フィリピン)」優勝、2019年「TTF(香港)」で3位と、世界のレースで活躍。2019年からスカイランナーワールドシリーズを誘致、2022年からDEEP JAPAN ULTRA 100(160㎞)をプロデュースするなどトレイルランニングの普及に努めている。

 

 

ーー レインウェア何を持つ予定ですか?

 

土井:FUTURELIGHT Trail Peak Jacket / FUTURELIGHT Trail Peak Pant
軽くて通気性もよく、しなやかな素材なので、動きを妨げません。土砂降りの場合は、ジャケットを「Hyperair GTX Hoodie」に切り替えます。

鬼塚:FUTURELIGHT Trail Peak Jacket / FUTURELIGHT Trail Peak Pant
雨予報なら「GTX Trail Endurance Jacket」に変更。
FUTURELIGHT Trail Peak Jacket」はとにかく軽さと機能性の高さ(防水と通気性の高い両立)が特徴です。「GTX Trail Endurance Jacket」よりも高い防水性と、パックの上から着用する設計になっているため、着用したまま胸元のジップから水分を補給出来る利便性の高さがあります。

松永:FUTURELIGHT Trail Peak Jacket / FUTURELIGHT Trail Peak Pant
軽くて小さくなる。着たまま走り続けても蒸れにくい。
雨天などで寒さを感じる場合は「Hyperair GTX Hoodie」に変更

横山:FUTURELIGHT Trail Peak Jacket / FUTURELIGHT Trail Peak Pant
軽く防水性があり、しなやかで身体の動きを妨げない。
大雨や雪の場合は「Hyperair GTX Hoodie」に変更。

志村:FUTURELIGHT Trail Peak Jacket / FUTURELIGHT Trail Peak Pant
THE NORTH FACEのレインウェアの中でも最軽量であり、350ml缶飲料サイズのスタッフサックにコンパクトに収納できることが一番の理由です。そのうえ、雨などの水分を防ぎながら、通気性によって蒸れを積極的に排出し、衣服の内側からの蒸れを防ぐことができます。少し肌寒く、保温力が欲しいという時のシェルとしても最適です。
雨が長く続くことが予想される場合は「GTX Trail Endurance Jacket」を選択します。長い時間濡れて走るというのは大きなストレスになってしまうため、雨が続く場合は、ゴアテックスが安心だと思います。

鏑木:FUTURELIGHT Trail Peak Jacket / FUTURELIGHT Trail Peak Pant
軽さと防水・防寒性を高いレベルで両立させているからです。収納も嵩が出ないので助かります。
荒天が見込まれる場合には「Hyperair GTX Hoodie」。素材の張り感が強いので大雨には最高です。

 


(左)FUTURELIGHT Trail Peak Jacket 🔗ユニセックス
(中)FUTURELIGHT Trail Peak Pant 🔗ユニセックス

 

(左)GTX Trail Endurance Jacket 🔗ユニセックス
(中)GTX Trail Endurance Pant 🔗ユニセックス

 

Hyperair GTX Trail Hoodieは「THE NORTH FACE FLIGHT TOKYO」別注として展開中。ショップにお問い合わせください。

 

 

Athlete file 4横山峰弘(よこやま・みねひろ)1969年、東京都生まれ。アコンカグア、チンボラソ、北米大陸最高峰のデナリに登頂。1998年には「チーム・イーストウインド」に所属し、本格的にアドベンチャーレースに打ち込む。2003年、アドベンチャーレースのトレーニングとして参加した「日本山岳耐久レース」で7位、翌年同レースで優勝を果たす。その後、トレイルランナーに転向し、大きなケガに見舞われながらも2012年「UTMF」で5位入賞、2019年「UTMS110K」4位入賞など、50歳を迎えた現在も第一線で活躍し続ける。近年は大会プロデューサーやコースディレクターを務めるほか、トレイルランニング講習会やツアー等も行う。

 

 

ーー 保温着は何を持つ予定ですか?

 

土井:Ventrix Jacket / 防寒スパッツ
あくまでも緊急時の際に使用。

鬼塚:Ventrix Trail Jacket / Ventrix Trail Pant
有事の際の備えなので、レース中は使用しません。

松永:Ventrix Trail Jacket / ポリプロピレン製タイツ
走れなくなり停滞、または、降雪が3時間以上続く場合。

横山:Ventrix Trail Jacket / ロングタイツ
気温が低く、みぞれ、雪等になった場合に着用。レース期間中、全て雨が続く予報の場合、レインウェア、すべての保温着をもう一セット用意します。

志村:Ventrix Trail Jacket / Hybrid Infinity Trail Pant
昨年は保温着を着用するタイミングがありませんでした。ですが、天候が崩れ、気温が低下する可能性も十分に考えられます。特に、富士吉田や山中湖では気温が激しく変化することが考えられます。寒いと思ったら着る、暑いと思ったら脱ぐ。単純なことかもしれませんが、面倒くさがらずに脱ぎ着をすることが快適に走る鍵になってくると思います。

鏑木:Ventrix Trail Jacket / Ventrix Trail Pant
長く留まざるを得ない場合の緊急時の防寒用という意味合いが強いですが、スタート前の防寒対策として直前まで着用しようと思います。まだ寒冷な4月のこの時期を考えるとベントリックス以外は考えにくいかなと思います。むしろ想定外の寒冷であれば「Ventrix Trail Jacket」を2着持っていきます。

 

(左)Ventrix Trail Jacket 🔗ユニセックス
(右)Hybrid Ventrix Pant 🔗ユニセックス

 

 

 

Athlete file 5志村裕貴(しむら・ひろき)2018年ハワイで開催された「HURT100」は総合7位でゴール。しかし、続くUTMFでは後半に崩れ、29位と釈然としない結果に。確かな練習を重ね挑んだ2019年「OURAY100」で、見事4位入賞を果たす。現在はアスリートとしての挑戦だけでなく、トレイルランニングを通じて地元山梨の山、そして日本の山の魅力を発信し続けている。

 

 

ーー ヘッドランプは何を使用しますか?

 

土井:Milestone「MSi-1」

鬼塚:Milestone「MS-F1 Trailmaster」
ウエスト:UltrAspire「LUMEN 850 DUO」

松永:Petzl「SWIFT RL」

横山:LEDLENSER「NE09R」

志村:LEDLENSER「NE09R」

鏑木:Petzl「NAO RL」

 

 

Athlete file 6鏑木毅(かぶらき・つよし)1968年、群馬県生まれ。2007年に「UTMB」初出場。2008年にはトップ5に入ったことで、40歳にしてプロへの転向。2009年「UTMB」で3位、「The Western States 100 Endurance Run」で準優勝と世界トップレベルで活躍。2019年には50歳で再び「UTMB」に挑む「NEVERプロジェクト」を始動。現在は競技者の傍ら、講演会、講習会、レースディレクターなど国内でのトレイルランニングの普及に力を注いでいる。アジア初の本格的100mileトレイルレースであり、UTMBの世界初の姉妹レースである「ULTRA-TRAIL Mt.FUJI」(現・「Mt.FUJI 100」)の大会会長を務める。第一人者としてトレイルランニング界を牽引してきた鏑木は、決して諦めない姿勢を伝えるために、これからも挑戦し続ける。

 

 

ーー 行動食は何を用意して、どのように補給しますか?

 

土井:40分に一度、ANDO_、メダリストジェル、アミノサウルスジェルをそれぞれ味を変えながら補給します。筋疲労軽減にカツサプを、疲労軽減にMAGMAを2時間ごとに摂取します。時間を決めて、必ず摂ることをルール化します。

鬼塚:ジジェル(粉飴とメダリスト):40分に1回、カロリーメイトゼリー:2時間に1回、グミ(クリフ):1時間に2粒、ベスパ:2時間に1回。エネルギーが枯渇しないように常に少量のエネルギーを摂取し続けます。

松永:KODA NUTRITION LEMON、KODA NUTRITION ELECTROLYTES POWDER MATCHA、ZENトラとダルマ、MAGMA。1時間でジェル2つ、500mlの電解質入り水を飲みきること。4時間に1回、ZENトラとダルマを各2粒、MAGMA 1包摂取。

横山:お手製梅シロップに天然塩、三温糖を混ぜたものを薄めて、ソフトフラスクに入れて準備。ベスパプロ、OS1、柔らかい干芋、わらび餅、国産のスポーツゼリー。夜間、気温が低い状況の時、ドリンクはお湯で薄めます。

志村:ジェル(メダリストエナジージェル、GUのLIQUID ENERGY、GUのENERGY CHEWS、ミナト製菓のライスピュレ、ANDO )
基本的には時間でとるようにしていますが、その時の体の状態やコースレイアウトを考え、摂る量を考えます。一種類でなく、何種類か用意しておくことで、摂れなくなった時も摂れる可能性があります。また、何種類かを回すことで、味にも飽きがこないというメリットもあります。

鏑木 :ジェル「GU LIQUID ENERGY」、水分「GU ROCTANE」中心で考えています。いろいろ試しましたが自分にはこの組み合わせが最強に思えます。ジェルは40分に一個摂取します。またエイドではサポートスタッフからフルーツ、雑炊、味噌汁を考えています。

ーーありがとうございました。

 

※掲載した装備は2024年3月時点にアスリートが考えているもので、出走時には変更している可能性があります。

 

Photo:Doryu Takabe

 

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