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【Interview】GARMINアンバサダー、石川弘樹さんに聞く 「GPSウォッチ進化論」

 

2001年よりプロとして活躍を開始し、現在もトレイルランニングシーンを牽引し続けている石川弘樹さん。GARMIN(ガーミン)のアンバサダーとしても活躍中です。普段のトレーニングはもちろん、ツアーの開催や大会運営など、コースの開拓などにも必須なGPSウォッチの進化について、そしてGARMINの最新GPSウォッチの性能について、神奈川県秦野市で行われた新商品の体験イベント会場でお伺いしました。

 

 

大会でもGPXデータの共有はスタンダードに。安全面からも必須となりつつあるGPSウォッチ

 

ーー石川さんがアドベンチャーレースやトレイルランニングを始めた頃のウォッチはどんなものでしたか?

石川弘樹(以下、石川) まだアドベンチャーレースをメインに活動していた頃はGPSを利用して測位できるウォッチはなく、頑丈なデジタルウォッチにコンパス機能がついているものがアウトドアウォッチという認識で、そういうものを使っていましたね。トレイルランニングに軸足を移した頃には、ウォッチで心拍が測れるようになったので、そのデータから自分の走り方やレースの戦略を立てるのに活用していました。50kmならこれくらいのペースでいける。100マイルだとこれくらいのペースなら潰れるけど、これくらいのペースなら後半までもつというような感じでしたね。平地ではないのでスピードではなく心拍でペースを管理するというのが、当時の使い方でした。

ーーその後にGPS衛星を使用した測位ができるようになったわけですね。

石川 そうですね。当時はまだ紙の地図でルートを確認していたので、GPSウォッチで走ったルートの軌跡を記録できるというのが画期的でした。イベントや大会のコースを作る上でも利用価値が高かったです。でも、自分が走ったルートを記録するくらいしかできなかったので、だいぶ苦労してデータを取っていました。

ーーGPSと言っても記録を取ることがメインだったということですね。

石川 それが、今ではウォッチの地図上で現在位置がわかり、あらかじめルートを入れておけば、そこからカーナビのように道案内してくれるわけですから、進化のスピードには驚きますね。

 

 

ーーところで、石川さんはウォッチでルートナビゲーションができない頃に、海外レースで苦労されたことがあるとか?

石川 そうなんです。韓国の500人規模のトレイルランニングレースに出場したのですが、ハングル語の案内が読めなかったので、どっちに行っていいか分からなくて、先頭を走ることができませんでした。それで仕方なくトップの選手の後ろについて、ずっと2位で走ったということがありました(笑)。

ーーなるほど! 今のランナーGPSウォッチがあって幸せですね。トップにはなれない人がほとんどですが(笑)。おっしゃるように、海外のレースは誘導員がいないこともあるし、案内も読めないことがあるので、ルートナビゲーション機能の使い方をマスターしておくのは必須ですよね。

石川 国内の大会でもルートを提供する大会が増えてきましたね。私がプロデュースする大会も、すべてGPXデータを公開しています。

ーーGPSウォッチはトレイルランニングの安全面でも必需品となりましたね。ただ、機能が豊富すぎて使いこなせていないトレイルランナーも多いのでは?

石川 そうですね。自分が走った記録を残すだけ、という方もまだ多く見受けられます。そういう意味では今回のようなイベントはどんどん開催していただきたいですね。

 

 

 

平面ではなくトレイルを立体的に把握できるGARMINの「クライムプロ」

 

ーー参加者の皆さんも気になっていた、GARMINの最新ウォッチのおすすめ機能を教えてください。

石川 例えば、イベント当日に集合した時点で、ルートのデータを共有できるのは便利ですね。「はい、今日のコースです」という感じで。未来感がありますね。ルートナビゲーションも進化しています。私が使用しているのは「Enduro3(エンデユーロ 3)」ですが、電波が届かなくても地図を表示できるオフラインマップにも対応しているし、設定したルートから外れた場合には知らせてくれる機能もついています。GPS測位時のバッテリーの持続時間も最長で320時間と、とてつもなく長いので行動中に心配する必要はありません。

ーー走っている最中に便利だと感じる機能はありますか?

石川 ルートナビゲーション機能はもちろん素晴らしいのですが、「ClimbPro(クライム プロ)」というGARMINのオリジナル機能が便利です。参加者の皆さんも興味津々でしたね。トレイルランニングではコースを平面ではなく、立体的にイメージすることが大切です。つまり、距離だけではなく、あとどのくらい登る(下る)のかを瞬時に把握したいんですよね。「ClimbPro」は登り(下り)を区間ごとに分けてどのくらいの斜度でどのくらいの距離を登るのかをグラフにして見せてくれます。斜度によって色付けもされているので、パッと見てイメージできるところもいいんです。自分も最近短い距離の大会に復帰したんですけど、もう体力が落ちてしまって足が攣ったりするんです。そんな時に「ClimbPro」に残りの登りの距離を教えてもらって助けられました(笑)。

 

「ClimbPro」の画面。登り本数、ピークまでの距離、ピークまでの標高、平均傾斜角度、勾配(赤点は現在地、カラーで勾配を表示)、昇降速度(時速)が表示される。

 

ーー初めて走るコースでも全体感をイメージしやすいので安心ですね。GPSウォッチはトレイルランニングに使用する商品の中で最も進化のスピードが速いと言ってもいいですね。そうなってくるとやはり最新のウォッチが欲しくなりました!

石川 今のGPSウォッチは便利なだけでなく、安全面にも直結するので、ぜひ皆さんに使っていただきたいです。また、ランニング中だけではなく、リカバリーやトレーニング、睡眠の質なども教えてくれるので、私は充電する時以外はずっと腕につけて生活しています。

ーーもう身体の一部という感じですね。今日はありがとうございました。

 

 

イベントではルートを入れた最新ウォッチをつけて、グループで確認しながら走行。

 

アンバサダーの矢田夕子さんも参加。途中でウォッチの使い方をレクチャーする場面も。

 

アンバサダーの石川弘樹さんと矢田夕子さんが使用しているのはトレイルランニングに最適な「ENDURO 3(エンデューロ 3)」。

 

■Enduro 3のレビューはこちら↓↓↓

【Review】Garmin 「Enduro 3(エンデューロ 3)」

■ルートナビゲーションの詳細はこちら↓↓↓

トレイルランナー必見! GarminのGPSウォッチでルートナビゲーションを使いこなそう

 

■ガーミンジャパン株式会社:https://www.garmin.co.jp/

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