Topo Athletic®︎︎のシューズは、
健康的に走るためのツールです。
ナチュラルランニングシューズでお馴染みの米国、Topo Athletic®︎︎(トポアスレチック、以下、Topo)︎のCEO、トニー・ポスト(Tony Post)氏が来日。大阪、箕面の山を一緒に走って、Topoの魅力についてインタビューをする機会をいただきました。
photo:植田研一
ーーTopoというブランドを立ち上げた理由を教えてください。
トニー・ポスト(以下、トニー) 日本の選手でいうと瀬古利彦(1984年ロサンゼルス五輪 マラソン14位、1988年ソウル五輪 マラソン9位)さんと同じ時代に競技者として走っていました。しかし、自分に最適なシューズを見つけることができずに、度重なる怪我に悩まされていました。競技者を引退した後は、ビジネスシューズにビブラムソールを採用した独自のシューズを作っていたRockport(ロックポート)に就職。そこで15年間働き副社長になった後は、Vibram USAのCEOとなりました。しかし、 トラディショナルなランニングシューズでも、もっと自然に走れるシューズの必要性を感じて、Topo設立したのです。
ーーいわゆるナチュラルランニングシューズですね。
トニー そうですね。従来のシューズはつま先部分が細くて足指が自由に動かなかったのです。そこでVibram USAにいた時に5本指のVibramファイブフィンガーズを作りました。その足指が自由な感覚を 昔ながらのシューズでも再現したかったのです。不整地の凸凹した路面でも足指が動きやすく、踏ん張りやすいので、トレイルランニングシューズにも最適です。
ーーナチュラルランニング志向のシューズは他ブランドからも発売されていますが、TOPOのシューズは他と違うポイントはどこですか?
トニー まずはフィットです。足指は自由に動くのですが、中足部とヒールはしっかりとホールドするような設計にこだわっています。ですから、トレイルの下りでもシューズの中で足が前にスライドしにくいはずです。もう一つのこだわりはドロップ(つま先とかかとの高低差)です。これもVibramファイブフィンガーズは0mmで素足と同じだったのですが、初めて走るとアキレス腱に痛みがでたり、筋肉が固まってしまうような方がいたので、Topoでは0mmだけではなく、3mm、5mmという設定ものシューズも出して、段階的に慣れていけるように考えています。ソールの厚さも薄いものから暑いものまでラインナップしてバリエーションをもたせています。
ーートレイルランニングシューズのアウトソールは全モデルにVibramを採用していますね。
トニー 私はVibram社にいたので、Vibramソールの良さはよく分かっていますし、ラグ形状についても知り尽くしています。登り、下りのグリップや、泥をつきにくくするなど、一つひとつのラグや溝にはすべて意味があるのです。
ーー現在、ロードシューズはもちろん、トレイルシューズでもカーボンプレートをインサートしたシューズが発売されていますが、Topoからカーボンプレートが入ったシューズをリリースする予定はありますか?
トニー カーボンプレート入りのシューズを決して否定はしないし、もちろん作ることもできます。でも、それはTopoではないと思うのです。Topoはナチュラルランニングシューズなのですから。
ーー確かにそうですね。ではTopoのシューズはこれからどのように進化していくのでしょうか?
トニー ナチュラルランニングは、速く走るというよりも健康的に走るということです。シューズは健康的に走るためのツールですから、極端な特性や盛り過ぎた機能を付加しようとは思っていません。その上で、さまざまなランナーにマッチする幅広いラインナップを展開していきます。来シーズンは、今日みなさんに試していただいた「Ultraventure 4(ウルトラベンチャー 4)」の他にも、ユーザーの声を反映した新作シューズをリリースする予定です。ご期待ください。
ーーありがとうございました。
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