深い山域に入ったとき、尾根を越えたとき、渓谷に降りたとき。画面に表示される「圏外」の二文字は、文明社会との断絶を意味します。それはある意味、自由でもあると同時にリスクでもあります。落雷、滑落、道迷い、急な体調不良。緊急時に助けを呼べないという現実は、常に私たちの背後にあります。「Blackview XPLORE 2 Satellite」は、そんな山岳フィールドの常識を変える一台です。

【最大の特徴】Skylo衛星通信——電波が届かない場所でも繋がる

「Blackview XPLORE 2 Satellite」の最大の特徴は、Skyloの衛星ネットワークに対応していることです。スマートフォンの電波が届かない山岳地帯、人里離れた深い森林、遭難事故の多い険しい稜線、そして災害発生直後の通信断絶エリアでも、衛星経由で音声メッセージ、テキスト、位置情報を送信できるのです。
専用アプリは不要で、送信したメッセージは通常のスマートフォンでも受信可能です。つまり、遭難時に家族や警察、山岳救助隊に直接連絡できるということです。料金も1メッセージあたり約€0.20(約30円)という業界最安クラスで、緊急時だけでなく「今から下山する」「予定より遅れている」といった日常的な連絡にも気軽に使える価格設定になっています。
トレイルランニングは、ロードマラソンと違い「いつ・どこで・何が起きるか分からない」スポーツです。単独走行中の突然の天候変化、未知のコースでの道迷い、熱中症や低体温症の兆候、滑落や捻挫などのアクシデント。こうした状況下で、衛星通信が使えるかどうかは、生死を分ける可能性があります。特に100kmを超えるウルトラトレイルや、夜間走行を伴う長距離レースでは、選手の位置情報をリアルタイムで把握できることが、大会運営側にとっても重要なセーフティネットとなります。
【タフネス性能】過酷な環境に耐える設計

山を走る。それは、スマートフォンにとっても過酷な環境です。雨、泥、汗、衝撃、温度変化。トレイルランニングのフィールドは、電子機器にとって試練の連続です。「XPLORE 2 Satellite」は、そのすべてに耐えられるよう設計されています。
IP68/IP69K規格とMIL-STD-810H準拠の設計により、2mの水没に耐える防水性能、6mの落下に耐える耐衝撃性能、500kgの耐圧試験クリア、そして-20℃から60℃という広い動作温度域に対応しています。雪山のトレイルランニング、真夏の低山レース、豪雨の中でのエントリー。どんな条件下でも動作する信頼性があります。ザックのポケットに無造作に入れても、雨に打たれても、転倒して地面に叩きつけても、壊れません。
【バッテリー性能】20,000mAh——数日間の山行にも対応

トレイルランニングの大会、特にウルトラトレイルになると、スタートからゴールまで30時間、40時間かかることも珍しくありません。そんな時、最も重要なのがバッテリー寿命です。「XPLORE 2 Satellite」は、Blackview史上最大となる20,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
最大75日間のスタンバイ、36時間の連続使用が可能で、100マイルレース(24〜48時間)でも余裕で持続します。2泊3日のファストパッキングやスルーハイクにも対応できるバッテリー容量です。さらに、120W急速充電に対応しており、約39分で50%まで充電可能です。エイドステーションでの短時間休憩中にも、素早くバッテリーを回復できます。
また、10W逆充電機能を搭載しているため、GPSウォッチやヘッドライトなど、他のデバイスへの給電も可能です。モバイルバッテリーとしても機能する、まさに一台二役の存在です。
【ディスプレイ】直射日光下でも視認可能な2600nits高輝度

トレイルを走っていると、スマートフォンの画面が見えなくて困ることがあります。特に標高の高い稜線や、森林限界を超えたエリアでは、直射日光が強烈で、通常のスマートフォンでは画面が真っ白に飛んでしまい、地図アプリが確認できません。
「XPLORE 2 Satellite」は、2600nitsという極めて高い輝度を持つ3.2K HDR AMOLEDディスプレイを搭載しています。真夏の稜線でも、地図、ルート、現在地をクリアに確認できます。6.73インチの大画面は、YAMAPやジオグラフィカなどの地図アプリを使う際にも見やすく、細かい等高線やルート分岐も判別しやすい設計になっています。
【カメラ性能】暗視カメラ搭載——夜間走行でも記録可能

トレイルランニングの魅力の一つは、美しい自然の風景です。しかし、その多くは「撮影が難しい」瞬間に現れます。早朝のスタート前の星空、夜間走行中のヘッドライトの灯り、薄暗い森の中の幻想的な光景、日没直後のマジックアワー。こうした瞬間を記録するのは、通常のスマートフォンでは困難です。
「XPLORE 2 Satellite」は、50MPメインカメラ、50MP超広角カメラ、そして20MP暗視カメラのトリプルカメラを搭載しています。特に20MPの暗視カメラは、洞窟や夜間の山岳地帯など、極端に光量が少ない環境でも鮮明な撮影が可能です。UTMFやUTMB、ハセツネなど、夜間走行を伴う大会での記録にも最適で、レース後の思い出の写真や動画が、より鮮明に残せます。
【その他の優れた特徴】
MediaTek Dimensity 8300オクタコアプロセッサーを搭載し、地図アプリ、音楽再生、写真撮影、SNSへの投稿など、あらゆる操作がスムーズです。16GB RAM(最大48GBまで拡張可能)により、複数のアプリを同時起動してもストレスがありません。
デュアルSIM(nanoSIM + eSIM)に対応しており、海外のトレイルレース(UTMB、Western States、HARDROCK 100など)に参加する際、現地のeSIMを簡単に追加可能です。物理SIMの差し替えが不要で、ローミング料金を大幅削減できます。
GPS、GLONASS、GALILEO、Beidouの4種類の測位衛星に対応しているため、山岳地帯でも正確な位置情報を取得できます。YAMAPやジオグラフィカなどの登山地図アプリとの相性も良好です。最新のAndroid 15をベースにしたDokeOS 4.2を搭載し、今後3年間のOSアップデート保証により、長期間安心して使用できます。
【唯一のデメリット】重量670g——どう考えるか
「XPLORE 2 Satellite」は重いです。670gという重量は、一般的なスマートフォン(150〜200g)の約3〜4倍で、iPhone 15 Pro Maxが221gなので、その約3倍になります。
トレイルランナーにとって、装備の軽量化は永遠のテーマです。1gでも軽くしたい。それが本音でしょう。しかし、この670gは何の重さでしょうか。それは安心感の重さであり、生命を守る重さであり、数日間持続するバッテリーの重さであり、衛星通信という保険の重さなのです。
ウルトラトレイルに出場するランナーなら、500mlのソフトフラスクを2本携帯します。それだけで1kgです。エナジージェルを5つ持てば、さらに250g。合計1.25kg以上の水分と補給食を常時携帯しています。そう考えると、670gの「安心」は、決して高い対価ではないかもしれません。
重量をデメリットと感じるか、必要なコストと感じるか。それは、ランニングスタイルとリスク管理の考え方次第です。
【こんなトレイルランナーにおすすめ】
このスマートフォンが最も輝くのは、いくつかの特定のシーンです。まず、100km、100マイルといった長時間のウルトラトレイルレース参加者にとって、バッテリー持続時間と緊急時の通信手段が生命線となります。
単独でトレイルランニングを楽しむ人にとっては、衛星通信は最強の保険になります。一人で山に入る際、万が一の際に確実に連絡が取れる安心感は何にも代えがたいものです。
UTMB、Western States、Hardrock 100など、海外の名だたる大会に挑戦するランナーにとっても、現地SIMの対応やバッテリー持続時間が重要になります。数日間にわたる山行では充電の機会が限られるファストパッキングやスルーハイキング愛好家にとって、20,000mAhのバッテリーは2〜3日の行程でも余裕で持続します。
また、山岳救助や大会スタッフにとって、選手の安全管理や緊急時の対応において、衛星通信は極めて有効なツールとなります。

【主要スペック一覧】
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ディスプレイ | 6.73インチ 3.2K HDR AMOLED(2600nits) |
| プロセッサー | MediaTek Dimensity 8300 |
| RAM | 16GB LPDDR5X(最大48GBまで拡張可能) |
| ストレージ | 1TB UFS4.0(最大3TBまで拡張可能) |
| バッテリー | 20,000mAh(120W急速充電、10W逆充電) |
| カメラ | フロント50MP / リア50MP+50MP+20MP暗視 |
| 防水防塵 | IP68 / IP69K |
| 耐衝撃 | MIL-STD-810H準拠 |
| 衛星通信 | Skylo対応 |
| 測位システム | GPS, GLONASS, GALILEO, Beidou |
| OS | Android 15ベース DokeOS 4.2 |
| SIM | デュアルSIM(nanoSIM + eSIM) |
| 本体サイズ | 186×87.8×29mm |
| 重量 | 670g |
【価格とキャンペーン情報】
通常価格は729.99ドル(約10万円)ですが、2025年12月12日までの期間限定で499.99ドル(約7万円)の早期特別価格で提供されています。さらに、50ドルOFFクーポン「0ZSAN5T7MEJ5」が12月2日12:00から利用可能です(ブラックフライデー価格との併用不可)。
■公式サイト: https://jp.blackview.hk/products/xplore-2-satellite-price














