サロモンのインタ-ナショナル・アスリ-ト、リッキ-・ゲイツ(USA)、アナ・フロスト(NZL)、マルティナ・ヴァルマソイ(ITA)、そしてサロモン本社のスポ-ツ&コミュニティマ-
--ム-ビ-はどこで撮影したのですか? いつ公開される予定ですか?
アナ 熊野と白馬へいってきました。2016のサロモンランニングTV(https://www.youtube.com/user/SalomonTrailRunning)で配信される予定です。
--日本のトレイルの印象はいかがですか?
アナ 日本のトレイルは積み重ねてきた歴史の厚みがすごい。ニュ-ジ-ランドはでは10年や20年前に作られたトレイルが多いけど、日本でのトレイルは山岳信仰と深い関わりがあり、何千年もの歴史があることに感銘しました。若い女の子達は山ガ-ルと呼ばれていて、とてもスタイリッシュ。アウトドアとファッションを上手く融合していると思う。
リッキ- 僕は旅をしながら走るというのがライフスタイルなんだけど、旅先で色々な文化に触れ、それを感じながら走るのが好きなんだ。だから日本のトレイルの歴史的背景にはとても興味をもったね。それ以外には、トレイルが稜線に沿って作ってあるところや、最高のロケ-ションに山小屋を建てているところとかは、ビックリしたな。トレイルだけじゃなく登山のスタイルも新鮮だよ。富士登山のように、夜に登りはじめて山頂でご来光を拝むというスタイルも、僕らのアイディアにはなかったね。素晴らしいことだと思うよ。
熊野や白馬では平日だったせいもあると思うけどトレイルには年配者が多かったね、アスレチックというよりも長い距離をゆっくりと楽しむようなスタイルの人が多かった。
マルティナ 日本の自然の一番の魅力は、やはり四季があるところね。山の木々が鮮やかに色づくのに感動しました。霜柱というものもはじめて見て、とても興味深かったな。それと、コンビニのおにぎりの包み方にビックリ(笑)。
--マルティナは今年の夏からチ-ム入りしたそうですね。
マルティナ そうなの。今年の夏からサロモンのコンテンツ・クリエ-タ-兼選手として活動しているの。もともと山岳スキ-の競技をしていたんだけど、アスリ-トの観点から映像と画像とテキストでクリエイティブな活動ができるということでチ-ム入りしたの。
グレッグ サロモンはマルチスペシャリストの集団を作ろうとしているんだ。ただ速く走れるだけじゃなく、他のスポ-ツでも活躍できたり、その他のクリエイティブな能力があるような人材を集めているんだ。
--グレッグの仕事は多岐にわたっているるようですね?
グレッグ 僕は2010年からサロモンで仕事をしているんだ。サロモンのトレイルランニングの普及、インタ-ナショナルチ-ムのマネ-ジメント、若い選手の育成のプログラム、サロモンランニングTVのコンテンツやスト-リ-をプロデュ-スするなどしてトレイルランニングの魅力を伝えているんだ。常に大会を回って走って、今何が起きているのかを見ているよ。会社にほとんどいないね(笑)
僕がサロモンに入った当時はチ-ムサロモンはなかったので、インタ-ナショナルチ-ムというファミリ-を作ろうと考えたんだ。僕はサロモンにはいる前はMTBの選手だったんだけど、チ-ム体制があるだけではパフォ-マンスアップに繋がらないということを見に染みて感じていたから、ファミリ-のように心を支え合うチ-ムをつくりたかった。それが良い結果にも繋がるんだよ。
--リッキ-やアナはランニング以外にどんな活動をしているのですか?
リッキ- 僕は旅が好きなんだ。トレイルランナ-ズマガジンでペ-ジを持っていて、世界各国を旅したことを記事にしているよ。
アナ 私も旅が好きなので、マガジンで記事を書いたりもしている。それと、旅の移動中や空いた時間にアクセサリを作ったりもしているの。日本でも紹介したけど、絵本を出したりもしているの。
--グレッグ、具体的にはどんなアスリ-トがサロモンチ-ムに入れるのですか?
グレッグ ファミリーのようにみんなと上手くやっていけるのはもちろん、世界各国を転戦して、結果を残せるだけではなく、コミュニケ-ションなどの能力も含めて、インタ-ナショナルなアスリ-トだね。最近入ったダコタ・ジョ-ンズ(USA)やマックス・キング(USA)もその用件を満たした素晴らしいアスリ-トさ。強い選手が入ってくることで他の選手の刺激にもなるし、お互いに高めあおうとしているよ。
--家族のようなチ-ム作りをしていく上でアナやリッキ-、マルティナについて、なにかエピソ-ドがあれば教えてください。
グレッグ リッキ-が入ってきたときは正直心配だったな(笑)。スタイルが出すぎているというか、個人的な野心が強く出ていたんだ。マルチチナは自分のポテンシャルを信用できないタイプだった。アナはね、怪我をして1年ほど走れない時期があったんだ。通常ならば契約解除なんだけど、走れないなりに若手の育成などできることは色々あると思ったから、合宿にも呼んだんだ。結果的にはそれが上手くいったね。若い選手にも本人にもプラスになったことが多かったと思うよ。
--強いだけではなく、絆がしっかりとできているということですね。ところで、世界のトレイルランニングシ-ンを見てきて、今、気になる最新のトレンドはどんなことですか?
グレッグ ヨ-ロッパで盛り上がっいて、アメリカに波及してきているのがアルパインランニングだね。マラソンの先にウルトラマラソンがあるような感じで、トレイルランニングが登山競争に発展するようなイメ-ジかな。岩を登ったり、アイゼンが必要なところ、つまり秘境を走るレ-スが盛り上がってきたね。他にはマウンテンバイクのプロテクタ-をつけてダウンヒルをするといういかれたレ-スや島でトレイルとスイムのデュアスロンのような大会とかもあるよ。
--なるほど、面白いですね。是非また近いうちに来日して、世界の情報を教えてください。今日はありがとうございました。