軽さと反発力に磨きをかけた
新世代、厚底スピードロードモデル
HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)のロードランニングシューズに新しく加わった「MACH(マッハ)」。HOKA ONE ONEファンには前シーズンにラインナップしていた「CLAYTON 2(クレイトン 2)」の後継モデルと思ってもらえば判りやすいかもしれません。
ルックスはカジュアルシーンでも活用できるほどお洒落ですが機能もしっかりしています。アッパーはオーバーレイによる補強はなく、ニットの編み方を3種類使い分けることで強度を調整しています。見た目の印象と違い、細かく編んでいる所が一番しなやかになっています。拇指球部分が柔らかいためか、足幅にはゆとりを感じます。
フォアフット、ミッドフット部には裏地がないので通気性は抜群です。履き口には滑りの良い素材を使用しているので足入れもしやすく、走行中の擦れも気になりません。タンは薄く、甲部分にごろつきを感じることもありません。ヒールカウンター(踵部の補強プレート)はなく、縁が反り上がっているミッドソール形状=アクティブフットフレームが安定感を提供している点は先進的であり、今後の進化の方向性をうかがわせます。
アッパーのフィットはサポート力が強いわけではありませんが、ミッドフットからヒールにかけてはしっかりと、フォアフット部はゆったりとした印象です。カチッと固めるのではなく、程よくホールドするナチュラル感覚です。
ミッドソールは2層構造で、下層はアウトソールも兼ねています。センター部分は大きく窪んでいて軽量化に寄与しています。
ソールスペックはフォアフット19mm、ヒール24mm、ドロップが5mmとなっており、定番モデル「CLIFTON 4(クリフトン 4)」とドロップは同じで全体に5mm低い設定です。その反面、ソールの接地幅は「CLIFTON 4」よりも広いワイドボディとなっています。
重量は231g(27.0cm)と驚きの軽さ。どっしりとした見た目と裏腹に軽量なことに驚いた「CLIFTON 4(クリフトン 4)」が265g(27.0cm)ですから、それよりも34gも軽くなっています。
走った印象は、とにかく軽量なことに驚きます。クッションは「CLIFTON 4」のようなふわっとしたフィーリングではなく、全体にもう少ししっかり感があります。特にフォアフット部はしっかりとした反発を感じることができました。また、「CLIFTON 4」はインサイドがしっかりとした印象がありますが、「MACH」はニュートラルです。
フレックスはHOKA ONE ONEの他のモデル同様に硬めでしっかりしています。船底型のメタロッカー利用した、ローリング感覚で走れば特徴が活きてくるでしょう。
ワイドボディですが荷重が左右にふらつくことなくしっかりと直進できるのはバケット型のアクティブフットフレームミットソールのおかげです。
「MACH」は見た目のお洒落さとは裏腹に、かなり走れるシューズです。厚底だけどスピードにも対応して、それなりの反力もほしいというランナーにはぴったりなシューズだと思います。通気性も良いのでこれから夏にかけてのロードのトレーニングにはぴったりなシューズです。
MACH
マッハ
■価格/¥19,000+税
■サイズ/Men’s:25.0cm–30.0cm Women’s:22.0cm–26.0cm
■重量/Men’s:231g(27cm) Women’s:190g/24cm)
■ソールスペック
Men’s:オフセット5mm/ヒール24mm/フォアフット19mm
Women’s:オフセット5mm/ヒール22mm/フォアフット17mm
■テクノロジー/Midsole Volume/Meta Rocker Geometry/PROFLY™
■素材/RMAT®
■カラー/Men’s:3色 Women’s:1色
■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/