俊敏さとグリップ力がさらにアップ
レスポンス抜群のスピードモデル
厚底モデルを中心に展開するＨＯＫＡ ＯＮＥ ＯＮＥ（ホカ オネオネ）ですが、トレイルランニングシューズ代表格である「ＳＰＥＥＤＯＧＯＡＴ ４（スピードゴート 4）」、「ＣＨＡＬＬＥＮＧＥＲ ＡＴＲ ５（チャレンジャー ＡＴＲ ５）」、「ＳＴＩＮＳＯＮ ＡＴＲ ５（スティンソン ＡＴＲ ５）」などとは違い、薄めのソール（といっても、一般的には中庸な厚さ）を採用したスピードモデル「ＴＯＲＲＥＮＴ（トレント）」がフルモデルチェンジし「ＴＯＲＲＥＮＴ ２」としてデビューしました。
「ＴＯＲＲＥＮＴ ２」の第一印象はマイナーアップデートかと思いましたが、コンセプトは引き継がれているものの、よく見るとアッパーもソールも新しいしいシューズになっています。
新しいアッパーは使用済み廃プラスチックをリサイクルした米国ＵＮＩＦＩ社のＲＥＰＲＥＶＥ®（ポリエステル繊維）を採用したエンジニアードメッシュ。前モデルより少し細めのラスト（足型）となっています。アッパー下部から３６０度取り囲むようにオーバーレイの透明の補強が施されているのは前モデルと同様ですが、その下層のストライプ状の補強がしっかりしている分だけサポートが強くなっています。また、少しふっくらしたタンはメッシュ素材でソールに接続されています。
（中）ヒールはしっかりとしていて踵の収まりも良い。
（右）タンは若干ボリュームアップしソフトタッチに。
ソールスペックはフォアフット１８ｍｍ、ヒール２３ｍｍ（メンズ）、ドロップ５ｍｍで前モデルと同様。代表的なトレイルモデルの「ＳＰＥＥＤＧＯＡＴ ４」がフォアフット２６ｍｍ、ヒール３０ｍｍなので、かなり差があります。ミッドソールにはロードランニングモデルに採用されているＰＲＯＦＬＹ™を採用。ソフトランディングと俊敏な蹴り出しをサポートします。
アウトソールは粘りのある素材の多方向ラグが散りばめられています。一見すると前モデルと同様に見えますが、比べてみると全く新しいパターンになっているのが判ります。また、ソール全体の幅も細身になっているため、接地幅は５ｍｍほど短くなっています。
（右）ソールの幅が5mmほど狭くなっている。
足入れした印象は多くのランナーを受け入れるボリュームを持っているように感じました。ミッドフットより前の方が若干細身になった気がしますが、その分アッパーの柔軟性が増しているので窮屈に感じることはなく、むしろフィット感が向上したと感じる人が多いでしょう。
走行フィーリングはダイレクト感と俊敏性が際立つスピードモデルという印象。フワフワなクッションではなく、しっかりと荷重を受け止め、その分のリターンが感じられます。トレイルの状態を足裏で感じながらテンポよく走ることができます。特に強みを発揮するのはやはりテクニカルトレイル。スリムなボディは岩や木の根の隙間への着地でも安心感があります。
（中）センターにはフラットな部分がある。
（右）ヒールのラグはブレーキが効きやすい方向。また、グルーブも追加された。
アウトソールのグリップも強力です。ソールのエッジ付近のラグを大型化したことで、よりソール全面でグリップする感覚が得られ安定感が向上しました。また、ヒール部分のラグの向きを逆にすることで、ブレーキング性能も高まっています。
ＨＯＫＡ ＯＮＥ ＯＮＥらしさといえば、厚底、ワイドボディ、ソフトクッションというキーワードが浮かんでくると思います。ところが「ＴＯＲＲＥＮＴ ２」は少し違った趣向のトレイルシューズに仕上がっています。よりスピーディーに、よりダイレクトに、よりアグレッシブに攻めたいトレイルランナーにトライしていただきたい１足です。
TORRENT 2
（トレント 2）
・価格：￥16,000＋税
・展開
Men’s（25.0-30.0cm・2色・264g/27cm） ソールスペック： オフセット5mm/ヒール23mm/フォアフット18mm
Women’s（22.0-25.0cm・2色・215g/24cm） ソールスペック： オフセット5mm/ヒール21mm/フォアフット16mm
・カラー
Men’s：Black Iris/Evening Primrose,Bright Marigold/Evening Primrose
Women’s：Deep Well/Evening Primrose,Indigo Bunting/Bleached Apricot
・テクノロジー：Midsole Volume / Meta Rocker Geometry / Active Footframe
■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/
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