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【Review】HOKA ONE ONE「STINSON ATR 5(スティンソン ATR 5)」

ヒール37mmの圧倒的なクッション
林道を戦車のように下る快感が病みつきに

厚底シューズを多数ラインナップするHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)のトレイルシューズの中でも、最もボリュームがあるミッドソールを採用しているのが「STINSON ATR 5(スティンソン ATR 5)」です。カテゴリーはオールテレーンで、トレイルからアスファルトまでのあらゆるサーフェスに対応できるシューズとなっています。

前モデルと比べるとアッパーがフルリニューアルしています。素材はエンジニアードメッシュ。糸の強度が十分にあるので、驚くようなしなやかさではありませんが、その分耐久性はかなり高そうです。もちろん通気性も十分に確保されています。また、ハトメが一列増えたため、より緻密にフィットできるようになっています。

サイドからヒール部にかけての補強は、写真では違いを感じにくいのですが、かなりしっかりしています。HOKA ONE ONEの他のモデルにも採用されているタンの付け根からトウに繋がる補強は、かなり小ぶりになりました。
トウキャップの接合部分はシームレスになっています。タンは前モデル同様、比較的薄め。両サイドはソールからメッシュ素材で繋がれているため走行中にヨレる心配はありません。

(左)新しいエンジニアードメッシュは通気性と耐久性を強化。
(右)トウとタンの接合部分の補強はかなり小ぶりなものに変更。

ソールシステムは基本的に変更ありませんが、やはり「STINSON ATR 5」の最大の特徴は大容量のミッドソールです。ヒール部の高さはなんと37mm! 近年はさまざまなメーカーから厚底シューズが発売されていますが、それらと比べても群を抜いています。
フォアフット部は32mmなので、ドロップ(フォアフットとヒールの高低差)はHOKA ONE ONEの定番モデル「CHALLENGER ATR 5」と同様の5mm。全体に8mm高い設定となります。さらに、高さだけではなく横幅も最大級です。同様に「CHALLENGER ATR 5」と比較すると最も広い部分で1cm近くワイドになっています。
アウトソールのラグは4mm。ミッドフットからヒールのセンター中心部分はミッドソールがそのままアウトソールを兼ねています。

(左)トウキャップはシームレスに、そして、トウボックスは重点的に改良。
(右)大容量のクッションの上部、足首からヒールにかけてはホールドを強化。

実際に履いてみると、やはりアッパーのフィット感は大きく変わっていました。全体的には幅広でゆとりがある足型ですが、アッパーの両サイドがしっかりしているため、シューレースを締め込むとしっかりとしたホールド感を得ることができます。特に甲の上部から踵にかけて強化されています。逆にトウボックスはゆとりがありますが、シューズが屈曲しても変に変形することもありませんでした。

(左)下は前モデルの「STINSON ATR 4」。
(右)フォアフットはほぼ全面に、ミッドフットから後はサイド部にアウトソールを配置。

トレイルを走った印象は、例えるならば戦車です。細かい石や凸凹は全く気になりません。そして、圧倒的なクッション性を生かした下りの快感は病みつきになります。岩や木の根があったり、横に大きく傾斜した路面でもアッパーがしっかりしたおかげで前モデルよりも安定感が向上しています。

「STINSON ATR 5」は、ショップで足入れすると、あまりの厚さに正直、戸惑う方も多いかもしれません。しかし、走り慣れてくると他のシューズでは味わえない新しいフィーリングの扉を開けることができます。新しい世界を覗いてみたくありませんか?

STINSON ATR 5
(スティンソン ATR 5)
■価格/¥18,000+税
■展開/Men’s:(25.0–30.0cm・2色・343g/27cm) ソールスペック:オフセット5mm/ヒール37mm/フォアフット32mm
■カラー/Moonlit Ocean/Old Gold, Stormy Weather/Forest Night
■テクノロジー/Midsole Volume / Meta Rocker Geometry / Active Footframe

■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/

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