TrailRunner

【Review】THE NORTH FACE 「Summit VECTIV Sky 2」「VECTIV Enduris 4」

VECTIVのコンセプトから生まれた、スピードとコンフォートの二つの個性

 

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の「VECTIV(ベクティブ)」シリーズがアップデートし、3足のニューモデルを発売しました。

最も注目されているのは、もちろんフラッグシップの「Summit VECTIV Pro 3(サミット ベクティブ プロ 3)」ですかが、ここではその他のモデルを詳しく紹介します。

一つは、ミドルからショートディスタンスを得意とするスピードモデル「Summit VECTIV Sky 2(サミット ベクティブ スカイ 2)」。

そしてもう一つは、ランナーのレベルや路面状況を問わず快適に走れる「VECTIV Enduris 4(ベクティブ エンデュリス 4)」です。

 

(左)Summit VECTIV Sky 2(右)VECTIV Enduris 4

 

「VECTIV」シリーズに共通している構成要素は、3D形状のプレート、ソールが船底型に反り上がったロッカー形状、そしてサーフェスコントロールというオリジナルのアウトソールコンパウンド。

さらに細かいところでは、クッション性とリバウンド性が両立した超臨界発泡のDREAMフォームミッドソール、足との一体感を高めるウイングタン、凹凸があってほどけにくいシューレースなども共通点です。

それでは、個々のシューズを見ていきましょう。

 

Summit VECTIV Sky 2

ダイレクト感と反発力を楽しめるライト&ファストシューズ

 

THE NORTH FACEの最高峰ラインであるSummitの名を冠した「Summit VECTIV Sky 2」はショートからミドルディスタンスをターゲットとしたトップモデルです。スタックハイトはフォアフット21mm、ヒール27mmで、前作に比べ6mmも高くなっているにも関わらず重量は約240g(27.0cm)で、約30gの軽量化に成功しています。

 

 

スピードモデルだけあってプラットフォームはスリムですが、足を入れてみると狭さは感じません。すっきりした見た目ですが、補強の多くはアッパーの内側に施されているので、サポートはしっかりしています。

走った印象はとにかく軽快です。そして、カーボンプレートがインサートされていますが走り方を限定するような難しさは感じませんでした。柔らかいDREAMフォームとフォーク形状のプレートのおかげで、足裏に硬さを感じず、不安定な路面でも安定して走れました。もちろん推進力はしっかりとありますが、スタックハイトが高くなっているため、前作と比べるとワンテンポおいてから跳ね上がってくる印象でした。

 

 

ラグの高さは5mmで角が立った形状なため、グリップ力は「VECTIV」シリーズの中で最も高いです。柔らかい路面はもちろん、岩場などでもラグが負けることなく、しっかりとグリップしてくれます。ラバーの粘着性も良好でした。

 

 

「Summit VECTIV Sky 2」はショートからミドルディスタンスのトップモデルという位置付けで、しっかり走れる路面でその進化を発揮します。

その一方で、より扱いやすく、さまざまな用途に使えるように進化しているとも感じました。起伏に富んだ路面に対応しながらも高いプロテクションを発揮するプラットフォームはテクニカルトレイルでの対応力もあり、アッパーの水はけの良さと高いグリップ性能を生かしてウェットコンディションでも活躍する、スピード系オールランダーという見方もできます。

軽快でダイレクトな路面感覚と弾むような反発力は、トレイルを走ることが純粋に楽しく感じられるため、大会以外でも頻繁に持ち出したくなるシューズです。

 

 

Summit VECTIV Sky 2
(サミット ベクティブ スカイ 2)
・品番:NF02502
・価格:29,700円(税込)
・サイズ:5〜11
・カラー:ホワイトアッシュ×サルファースプリンググリーン(WS)
・平均重量:約240g(9インチ)
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VECTIV Enduris 4

どんなレベルのランナーにも、どんな路面状況にも優しいオールラウンダー

 

アスリートの走りに応えるパフォーマンスを発揮する「Summit VECTIV Pro 3」に対して、誰もが快適に履きこなせるのが「VECTIV Enduris 4」です。

厚めのタンや履き口周りの十分なパッドが示すように、他の2モデルと比べると履き心地はソフトで快適性を重視していることがわかります。プロテクションも十分なので長時間でも安心して行動することができます。

 

 

ソールのスタックハイトはフォアフット29mm、ヒール35mmで前作より4mm厚底になっていますが、接地面積が広いため十分な安定感があります。

フォアフット部のロッカー形状は比較的手前から立ち上がっており、荷重をほんの少し前に移しただけでソールが緩やかに転がり始めます。それに合わせるように荷重すると、TPUプレートのフォアフット部が翼のように広がって安定感を生み出すと同時に、キビキビとした反応を示し、推進力をまろやかに補助してくれます。総合的なフィーリングはフンワリとモチモチが共存していて、疲労を最小限に抑えて、気持ちよく走ることができます。

 

 

ラグの高さは4mm。前作よりも0.5mm高くなっただけではなく、ラグがより鋭い形状になり、配置も大幅に変更しています。外周にキャタピラのように張り巡らされたシェブロン形状のラグは、フラットな接地感と岩にも負けない強さを持っています。中央の小さなラグは滑りやすい路面でもしっかりと噛んでくれます。

 

 

「VECTIV Enduris 4」は爆発的な加速感こそないものの、あらゆる路面状況に対応し、長時間履いていても快適で、欠点が見当たらないシューズです。トレイルランニングの経験者ならロングディスタンスをより楽に走れる他、初心者の最初の一足としても最適だと思います。オールラウンドシューズの模範となる完成度と言えるでしょう。

 

 

VECTIV Enduris 4/W VECTIV Enduris 4
(ベクティブ エンデュリス 4)
・品番:NF02503/NFW02503
・価格:24,200円(税込)
・サイズ:7〜11/5.5〜8
・カラー:ハイライズグレー×サルファースプリンググリーン(GS)、ヒーローブルー×サンフォグ(HS)、TNFブラック×アントラシートグレー(KA)/ライラックピーク×スモークドパール(LS)、ブライトフォーム×ミッドナイトペトロ―ル(BM)
・平均重量:約285g(9インチ)/ 約250g(8インチ)
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