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【Review】SUUNTO「SUUNTO 5 PEAK(スント 5 ピーク)」

上位機種の「SUUNTO 9 PEAK」より軽く、「SUUNTO 9」に肉薄するスペックの実力派GPSウォッチ

ログの記録やルートナビゲーションなど、トレイルランニングやアウトドアアクティビティでのマストアイテムとなっているGPSウォッチ。その老舗ブランドSUUNTO(スント)の最新作「SUUNTO 5 PEAK(スント 5 ピーク)」が登場しました。歴代「SUUNTO 5」で初めてPEAKの名を冠したニューモデルの実力を探ります。

SUUNTOのフラッグシップである「SUUNTO 9」シリーズは大きく分けると3ライン。小型で最高のスペックを誇る「SUUNTO 9 PEAK」、伝統的なコンパスサイズの「SUUNTO 9 BARO」。そして、気圧計を搭載しない「SUUNTO 9」です。この流れとは少し違い「SUUNTO 5 PEAK」は「SUUNTO 5」にと入れ替わるニューモデルとなります。

“5”という数字を見ると「SUUNTO 9」に続くエントリーモデルとイメージするかもしれません。しかし、結論を先に言うと、そのイメージは当てはまりません。気圧計つきの「SUUNTO 9 BARO」を小型化して最新機能を追加したモデルが「SUUNTO 9 PEAK」だとすると、「SUUNTO 5 PEAK」は気圧計を搭載しない「SUUNTO 9」小型化して最新機能を追加したと言いたいくらいのポテンシャルを持っています。

「SUUNTO 5 PEAK」(左)と「SUUNTO 5」(右)。

まずはボディのサイズと重量から見ていきます。
各モデルの比較は下の表の通り。「SUUNTO 5 PEAK」は縦横のサイズは最も小さく、厚さは2番目に薄い仕上がり。縦横のサイズは旧モデルの「SUUNTO 5」より3mm小さくなっていますが、表示解像度は同じ218x218pixなので、画面が小さくなったわけではありません。

■サイズと重量

 縦横(mm)  厚さ(mm)  重量(g)
 SUUNTO 5 PEAK   43×43  12.9  39
 SUUNTO 5(旧)  46×46  14.6  66
 SUUNTO 9 PEAK  43×43  10.6  62
 SUUNTO 9  50×50  16.5  72

注目すべきは重量、39gは圧倒的な軽さです。実際に「SUUNTO 5」から「SUUNTO 5 PEAK」付け替えてみると、あまりの軽さにモックアップ(模型)かと思うほどでした(笑)。

「SUUNTO 5 PEAK」(上)と「SUUNTO 5 」(下)。

手首に巻いた時のフィット感は、サイズの差以上に違いを感じます。これにはストラップの形状によるものです。上の写真のように「SUUNTO 5」はストラップの接続部分周辺が固く、角度が固定されていました。これに対し「SUUNTO 5 PEAK」は「SUUNTO 9」シリーズと同様にストラップが大きく可動するようになったため、手首の細い女性はもちろん、男性でもフィット感は格段に向上しました。

(左)ストラップの先端のバタつきを防ぐ金属ピン。(右)ワンタッチで手軽に交換できるストラップ。
ストラップは「SUUNTO 9 PEAK」と互換性があり、金属製の固定ピンやワンタッチで取り外しができる点も共通です。
最大100時間の駆動が可能ウルトラモード。モードはスタート前でもスタート後でも変更可能。
メインの機能であるGPS使用時の駆動時間は、下表の通り。「SUUNTO 5」にはなかったウルトラモードが追加され、最大100時間の駆動が可能となりました。バッテリー駆動時間で「SUUNTO 9」に及ばないとはいえ、パフォーマンスモードでも20時間使用できるなら、一日中走り回っても問題ないレベルです。

■GPS使用時のトレーニングモードの駆動時間
(左より、パフォーマンス、エンデュランス、ウルトラ、ツアー)

 SUUNTO 5 PEAK   20h   40h   100h 
 SUUNTO 5(旧)  20h  40h  -  -
 SUUNTO 9 PEAK  25h  50h  120h  170h
 SUUNTO 9  25h  50h  120h  170h

スポーツモードは80種類以上に対応し、もちろんトレイルランニング用のモードもプリセットされていますが、自分仕様のスポーツモードをカスタマイズすれば、さらに使いやすくなります。詳しくはこちらのリンクをご覧ください。
(「SUUNTO 9」の記事ですが「SUUNTO 5 PEAK」も基本操作は同じです)

【SUUNTO】「SUUNTO 9」のスポーツモードを自分仕様にカスタマイズしよう!

ルートナビゲーションにももちろん対応しています。こちらも便利な機能なので是非とも使いこなしたいところ。詳細はこちらリンクをご覧ください。
(「SUUNTO 9」の記事ですが「SUUNTO 5 PEAK」も基本操作は同じです)

使わなきゃ損! 超便利な 「SUUNTO 9」 のルートナビゲーション機能を徹底解説 [ データ準備編 ]

使わなきゃ損! 超便利な 「SUUNTO 9」 のルートナビゲーション機能を徹底解説 [ 実践編 ]

新しい機能としては、ワイヤレスアップデート、ミュージックプレーヤーコントロール、睡眠の質と持続時間の測定なども追加されました。

また、SuuntoPlus™(スントプラス)を利用すれば、詳細な気象情報や位置情報など、さまざまな機能を追加できます。

【SUUNTO】いつものスポーツモードに機能を追加できる 「SuuntoPlus™」 を使いこなそう!

このように上位モデルの「SUUNTO 9」に匹敵する機能をフルに搭載して、小型軽量でコストパフォーマンスも良好な「SUUNTO 5 PEAK」。SUUNTOは大きいからと躊躇していた女性や、これからトレイルランニングを始めるビギナー、普段使いにも兼用できる洒落たウォッチを探している方など、幅広い層にお勧めできます。

SUUNTO 5 PEAK
(スント 5 ピーク)
・価格:43,890円(税込)
・サイズ:43 x 43 x 12.9mm
・重量:39g
・ベゼル:ステンレススチール
・レンズ素材:プラスチック
・表⽰解像度:218×218
・ストラップ素材:22mmシリコンストラップ
・ナビゲーション:GPS、Glonass、Galileo、Beidou、QZSS
・バッテリーの寿命:ツアーモード 100時間/ パフォーマンスモード 20時間 / エンデュランスモード40時間
・気圧計:GPS
・防⽔性:30m
・⼿⾸式⼼拍数、80以上のスポーツモード、Suunto Plus™ に対応、ルートナビゲーション、歩数、カロリー、回復を追跡、睡眠の質と持続時間を測定

■SUUNTO https://www.suunto.com/ja-jp/

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