フェルナンダ・マシェール インタビュー

－－今回が初来日ですよね。
そうです。ウルトラトレイル・マウントフジがウルトラトレイル・ワールドツアーに選ばれたので、挑戦しに来ました。

－－１００マイルのレースもはじめてと聞きましたが？
今回のＵＴＭＦが、はじめての１００マイルレースだったので、前半はゆっくりしたペースを心がけました。他のランナーのことは気にせずに、とにかく完走を目標にしました。事前に、鏑木さんとセバスチャンとトレーニングして、
「１００ｋｍまではそこそこ走れるけれども、その先はかなり厳しいので、力をためておくように」と教えてもらったので、それを守ろうと思っていました。

－－はじめての１００マイルで不安はありませんでしたか？
１００マイルのトレイルランニングレースは、はじめてですがアドベンチャーレースをしていたし、１０日で９００km走るツアーを企画したこともありますから、長丁場には慣れていて、それほど心配ではありませんでした。ですが、１００マイルは何が起きるか判りませんから、とにかくベストを尽くすことを考えて走りました。

－－ウルトラトレイルでもっとも大切な事はどんなことですか？
フィジカル、ソーシャル、メンタルが大切だと思っています。３時間以上のランでは特にメンタルが重要ですね

－－どのようなメンタルで臨んだのですか？
レース前にはメディテーション（瞑想）をします。精神統一をして集中することが大きなポイントだと思っています。そのほか、例えば「富士山の神秘的な魅力、美しい景色が、自分に力を与えてくれる」という風にポジティブに考えて、自分自身の力を１００％発揮できるように考えていました。

－－ソーシャルとはどういう意味ですか？
家族や友人との友好関係もレースに影響すると思っているのです。

－－普段はどんな生活をしているのですか？
栄養士としてコンサルティングをしたり、記事を書いたりする仕事と、コンプレスポーツのブラジルの代理店としての仕事、それと弁護士になるための勉強もしています。その合間にトレーニングしたりレースのために遠征したりするスケジュール管理が大変です。
スペインではだいたい３月から１０月くらいがトレイルランのオンシーズンです。オフはブラジルで仕事をしながらトレーニングしています朝5時からトレーニングをして8時には仕事を始めています。オフはロードのスピードトレーニングが中心ですね。ロードバイクも取り入れています。

－－今シーズンの一番の目標は？
もちろん、ウルトラトレイル・ワールドツアーのウィナーになることです。一番勝ちたいレースは、やはりＵＴＭＢ（ウルトラ・トレイル・デュ・モンブラン）ですね。

－－ありがとうございます。今シーズンの活躍を期待しています。