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【Review】BROOKS「Divide 3(ディバイド 3)」

トレイル対応力が高く、スムーズな走りが魅力の本格派ハイブリッドシューズ

トレイルのシチュエーションやディスタンス、スピードに応じて「CASCADIA 16(カスケディア 16)」、「CALDERA 6(カルデラ 6)」、「CATAMOUNT(カタマウント)」の3モデルを展開していたBROOKS(ブルックス)に、第4のモデルが加わりました。それが「Divide 3(ディバイド 3)」です。ネーミングの3が示す通り、本国アメリカでは以前から販売されていましたが、日本でも展開されることになりました。

「Divide 3」はトレイルもロードも走れるハイブリッドモデルというコンセプトですが、見た目はほぼロードシューズです。

アッパーのメッシュはボトム付近を中心にTPUオーバーレイの補強を施しています。補強には水抜き用のスリットが入っていて、トレイル対応の抜かりはありません。トウキャップは内蔵されているのでプロテクトも十分。アッパーと一体化されたタンは少し厚めでふんわりとしています。BROOKSのトレイルシューズに多用されているレースガレージ(シューレースを束ねて止めておくゴム)もタンの中央に装備されています。履き口の周りのパッドは盛り盛りに厚く入っています。ヒールは内蔵のプレートの他、外側からも補強され、ガッチリと固められています。

ミッドソールハイトはフォアフット12mm、ヒール20mm。素材はEVAとラバーとエアをブレンドし、抜群の衝撃吸収性を誇りながら軽量で耐久性にも優れたDNA LOFTを採用。これはロードランニングシューズのベストセラーモデル「Ghost 14(ゴースト 14)」にも採用されています。

アウトソールはBROOKSが独自開発したTrailTackラバー。ラグの高さは3.5mm、形状は同社の「CATAMOUNT」に似ていて接地面積が広く、安定感が高いタイプです。異なるのは縦横にいくつものグルーブ(溝)を入れている点です。

足を入れてみると、履き口の豪華なパッドによって足首がガッチリとホールドされ、ヒールがしっかりと収まります。これに対してフォアフット部の幅にはゆとりがありました。

トレイルを走って一番強く感じたのはスムーズさです。クッション性が高く反発はマイルド。ロッカーも強くないので着地から離地までの一連の流れによどみがありません。シューズに先をせかされるような強い押し出し感も少ないので、自然に前に進んでくれます。

ラグはそれほど高くないので、ぬかるみは慎重に進みましたが、乾いたトレイル、濡れた硬いトレイルや岩などでは粘りのあるグリップ力を発揮しながらも、ガツンと止まるような挙動はないので、走りのリズムを崩すことはありませんでした。

スムーズな走りはロードでも同様です。ラグのフラット感が高いので、引っかかりや揺れを感じることもありません。ロードシューズと遜色のない快適なライド感でした。

厚底や高反発のシューズはもちろん魅力的ですが、素直な走り心地のシューズは自分本来の走り方に戻れるという安心感があります。

「Divide 3」はこれからトレイルランニングを始める方が、安心して走り出せるベーシックシューズであると同時に、十分に経験を積んだランナーのデイリートレーナーとしても秀逸なハイブリッドシューズと言えそうです。

Divide 3(ディバイド 3)
・価格:¥12,100(税込)
・サイズ:Men’s 25.0-28.0cm / Women’s 22.5-25.0cm
・ミッドソールハイト(大-小):20-12mm
・ドロップ:8mm
・重量:286g(27.0cm / 片足)

 


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■BROOKS   http://www.brooksrunning.co.jp/

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