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【Review】HOKA ONE ONE「SPEEDGOAT 2(スピードゴート 2)」

究極のクッションと最高のグリップが融合した
厚底アグレッシブモデル

HOKA ONE ONA(ホカ オネオネ)の2017FWアーリーモデル「SPEEDGOAT 2(スピードゴート 2)」が早くも登場しました。アメリカのアパラチアン・トレイル(2,190マイル)を最速踏破したカール・メルツァーにインスパイアされたこのシューズは、複雑なトレイルに挑むためにデザインされています。

トウ部分の幅が狭く、履く足を選んでいた前作のアッパーに比べ、ニューモデルは多くの足にフィットするよう、余裕のある作りとなっています。アッパーはエンジニア―ドメッシュ。この素材は伸縮性が良くしなやかなフィット感なので癖のある足型でも包み込むように許容してくれます。圧着による補強もそのしなやかさを失わない程度の柔軟性を確保しています。通気性もかなり向上しているので、真夏の低山でも群れを最小限にとどめてくれるでしょう。同ブランドの「CHALLENGER ATR 3(チャレンジャー ATR 3)」と比較すると横幅は若干細いのですが、このしなやかなアッパーが相殺して、履き心地を高めています。

(左)トウボックスが広くなり、履く足を選ばなくなった。
(中)アッパーは伸縮性が高く、通気性も良好。
(右)HOKA ONE ONE各モデルに採用されたインソール下のクッション。

スタンドハイトはヒール32mm、フォアフット27.5mm(メンズ)。「CHALLENGER ATR 3」と比べると、ヒールで3mm、フォアフットで3.5mm高くなっています。逆に接地幅は少し狭い設定です。つまり、クッション性と俊敏性が高められているわけです。ミッドソールのクッションはふわふわしているだけではなく、しっかり感や反発力も適度にあるので、HOKA ONE ONEの特徴であるローリング感覚と相まって、独特の推進力を得ることができます。特に細い砂利道などでは、まるでフラットな路面を走っているような感覚です。

(左)様々な方向へのトラクションを確保するラグ形状。
(中)ヒール部は32mmの高さでクッションは万全。
(右)ヒールセンター部の凹みは軽量化に寄与している

アウトソールはしっかり止まると定評のあるビブラムの「メガグリップ」を採用。摩擦係数が少ない路面や濡れている岩などでは、グリップの強さが特によく判りますが、それ以外のシチュエーションでもワンランク上のグリップを提供してくれました。高さ5mmのラグはマッディな路面でもしっかトレイルを掴む形状。これらの相乗効果、つまり「摩擦で止まる+形状で止まる」で、状況の悪いトレイルでも安心して走ることができました。また、ミッドソールがむき出しになっている部分が少ないので、荒れた路面でも安心して走ることができました。これだけのクッションと安定感を備えていて278g(メンズ)というのはかなり驚きの重量です。

「SPEEDGOAT 2」で最高のクッションとグリップを楽しめるのは、やはり下りです。下りが苦手な方でも思い切って飛ばしてみたいと思える安心感。そして、下りが得意な方ならクッションとグリップにプラスして、細い足捌きを助けてくれる俊敏さに魅力を感じることと思います。

厚底シューズを履いたことがある方はトレイルを攻める楽しさを、初めてトライする方に未体験のフィーリングを味わえのではないでしょうか。

HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)
SPEEDGOAT 2(スピードゴート 2)
■価格/20,000円+税
■構造
M’s:オフセット:4.5mm ヒール:32mm フォアフット:27.5mm
W’s:オフセット:4.5mm ヒール:31mm フォアフット:26.5mm
■重さ/MEN:278g WOMEN:233g
■サイズ/MEN:7–12 WOMEN:5–9
■カラー/MEN:2色 WOMEN:1色
■アッパー/テキスタイル
■ソール/ラバー
■テクノロジー/MIDSOLE VOLUME、ACTIVE FOOTFRAME、META ROCKER GEOMETRY

 

■HOKA ONE ONE https://www.hoka.com/jp/

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